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《フィンランド》地下特性調査施設(ONKALO)の建設状況 -換気孔が地下約90メートルに達する (坑道掘削距離は1,089メートルに)

フィンランドにおける高レベル放射性廃棄物(使用済燃料)処分の実施主体であるポシヴァ社は、2006年5月24日付けのプレスリリースにおいて、同社がオルキルオトで2004年6月から建設を行っている地下特性調査施設(ONKALO)の建設作業の進捗状況を公表した。
地下特性調査施設(ONKALO)は長さ5.5kmのアクセス用坑道(斜坑)、換気孔、深度420m(メイン)および深度520mの地下特性調査エリアから構成される

換気孔の掘削状況 (ポシヴァ社ウェブサイトより引用)


プレスリリースでは、ONKALOにおいて換気孔の掘削が地下約90メートルに達したこと、2005年5月時点では410メートルであった坑道掘削距離が1,089メートルに達していることが、以下に示す情報とともに示されている。なお、アクセス坑道の勾配 1:10をもとに計算を行うと坑道掘削距離1,089メートルは100メートルを超える深度となる。

  • 換気孔は、先行して掘削したパイロット孔に沿って、地下から直径3.5メートルの拡掘ビットを上に引上げながら拡掘するというレイズボーリング工法によって掘削された。この掘削は毎時50~100センチメートルのペースで24時間操業により1週間かけて実施され、掘削作業の実施前には地下水漏出を最小化するための措置が行われている。なお、この換気孔の掘削はスウェーデンの会社によって行われたものである。
  • 換気孔の送風室は2006年夏に建設される予定であり、換気孔下の坑道部分に設置される換気ファンとともに坑道入口から排気を行えるようになる。なお、地下特性調査施設(ONKALO)の完成後は、既存の換気孔と今後掘削される第2の換気孔/昇降用立坑によって坑道の換気が行われる。

なお、フィンランドにおいては、地下特性調査施設(ONKALO)の完成は2010年とされており、最終処分施設の建設許可申請が2012年までに政府に提出され、操業開始は2020年の予定とされている

【出典】

  • ポシヴァ社ウェブサイト、2006年5月24日付プレスリリース、http://www.posiva.fi/englanti/tietopankki_ajankohtaista.html?dataf=20060529101053.txt&dpic=20060529101053.gif&title=Raise+drilling+of+ventilation+shaft+in+ONKALO+completed&arctype=&arcfile=&arctitle=&newstype=tiedot〈=eng&date=20060524120000

(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )