1 の建設作業を開始したことを公表した。このONKALOは2010年までに建設されることとなっている。ポシヴァ社はONKALOにおける研究により、最終処分に適しているとされる岩盤部分の特性を明らかにするための情報が得られるとしている。また、この情報は2012年末までに政府に提出される最終処分施設の建設許可申請において必要となるものである。なお、使用済燃料の最終処分は2020年に開始される予定である。
フィンランドにおける使用済燃料処分の実施主体であるポシヴァ社は2004年6月30日付けのプレスリリースで、同社がオルキルオトにおいて地下特性調査施設(ONKALO)プレスリリースによると、ONKALOは最終処分場の一部として使用されるため、ポシヴァ社は現段階から既に最終処分の長期安全基準を考慮しているとのことである。
ONKALOの建設に当たって、掘削については通常の岩盤工事との違いはないが、坑道周囲の岩盤のシーリングには特に注意が必要とのことである。坑道掘削と並行して、岩盤に試錐孔を掘削し、地質情報を得ることも予定されている。さらに、坑道内に掘削した研究用空洞において、地球物理学的及び化学的調査を実施するとのことである。また、ONKALOの建設により、毎年40~50人の雇用が創出されるとのことである。
なお、ONKALOについては2004年3月に建設の第一段階についての詳細がポシヴァ社により明らかにされている 。
【出典】
- ポシヴァ社ウェブサイト、http://www.posiva.fi/englanti/index.html、2004年7月
- POSIVA 2003-03, ONKALO Underground Characterisation and Research Programme (UCRP) , September 2003
- ONKALOは、「最終処分のためのオルキオルトの岩盤特性調査」のフィンランド語表記に基づいて、その頭文字をとったものである。 [↩]
(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )