Learn from foreign experiences in HLW management

《フィンランド》ポシヴァ社がONKALOの建設契約を締結-建設第一段階の詳細が明らかになる 

ONKALOのレイアウト(地下特性調査計画書より引用)

2004年3月29日、フィンランドの使用済燃料処分の実施主体であるポシヴァ社は、ONKALO地下特性調査施設の建設の第一段階について、建設業者との契約を締結したことをプレスリリースにて発表した。この建設についての主要契約業者は、国内で多くのトンネル工事を何年も手がけているカリオラケンヌス(Kalliorakennus)社とのことである。掘削作業は2004年夏から開始され、約4年ほどかかる予定である。また、同プレスリリースにおいては今回の契約内容について以下のような点が示されている。

  • 岩盤掘削総量 : 180,000m3
  • 深さ417mまでのアクセス坑道の掘削作業など1
  • 坑道の長さ : 4.5km
  • 深さ287mまでの通気及び緊急時の避難用の立坑掘削

ONKALOの建設は第一段階終了後も、深さ約500mまで継続される。最終的にONKALOは長さ5.5kmのアクセス坑道、換気孔、420m及び520mの深さにおける研究地域で構成され、その総容積は33万m3となる。

ONKALO地下特性調査施設は2010年までに建設される予定であり、最終処分場所の一部として使用される予定である。ポシヴァ社の最終処分場の建設申請時期は2012年となっている

なお、ONKALO建設については原子力法上の許可は必要なく、通常の建築法上において2003年8月12日はONKALOに対する建設許可がエウラヨキ自治体から発給されている。

【出典】

  • ポシヴァ社ウェブサイト、http://www.posiva.fi/englanti/index.html、2004年4月
  • ポシヴァ社情報、2004年4月
  • ONKALO-地下特性調査計画書(Posiva 2003-03)」、ポシヴァ社、2003年9月
    (http://www.posiva.fi/raportit/POSIVA_2003-03.pdf) 〔約2.4MB〕
    ※ファイルサイズが大きいのでご注意ください。
  1. 仮設・常設の坑道床、地下水測定用堰、空調、配管、電気配線、防火システム等 []

(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )