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《フィンランド》地下特性調査施設(ONKALO)の建設状況-坑道掘削距離が410メートルに達する

フィンランドにおける高レベル放射性廃棄物(使用済燃料)処分の実施主体であるポシヴァ社は、2005年5月9日付けのプレスリリースにおいて、同社がオルキルオトで2004年6月から建設を行っている地下特性調査施設(ONKALO)の建設作業の進捗状況を公表した。プレスリリースによると、坑道掘削距離は410メートル 1 に達し、地下掘削作業において初めて坑道がカーブする箇所に到達したとのことである。なお、2004年12月時点では坑道掘削距離は122メートルであった

ONKALOの建設にあたっては、坑道は発破掘削工法により1回当たり約5メートルずつ掘削されているが、同プレスリリースによると、特定の地域では良好な結果を保証するために、4メートルずつ掘削しているとのことである。また、坑道は約20メートル掘削するごとにグラウト 2 されている。ポシヴァ社の現場管理者によると、状況に応じては、一度に掘削しすぎない方が、作業がより安全かつ迅速になるとしている。

同プレスリリースでは、掘削作業に加えて、ONKALOの入り口付近での建設作業も行われているとのことである。Technical building 3 の建設も2005年春の間には開始される予定であり、新たな建設が開始される前には、ボルトやコンクリート吹付けを含む最終的な補強工事が終えられる予定である。また、ONKALOサイトにおける地上作業は2005年6月末には完了するとポシヴァ社の現場管理者は見込んでいる。

なお、ONKALOの完成は2010年とされており、最終処分施設の建設許可申請が2012年までに政府に提出され、操業開始は2020年の予定とされている


ONKALOの建設状況(2005年3月30日現在)
(ポシヴァ社ウェブサイトより引用)

【出典】

  • ポシヴァ社ウェブサイト、 http://www.posiva.fi/cgi-bin/newsarcposiva.cgi?dataf=20050509121638.txt&dpic=standard.gif&title=Excavation+of+ONKALO+reaches+400+metres&arctype=&arcfile=&arctitle=&newstype=uutinen&lang=eng&date=20050509000000
  • ONKALO Underground Rock Characterisation Facility – Main Drawings Stage, Posiva Oy, Working Report 2003-26

  1. 地下特性調査施設(ONKALO)は長さ5.5kmのアクセス用坑道(斜坑)、換気孔、 深度420m(メイン)および 深度520mの調査レベルから構成される。アクセス坑道の勾配1:10から逆算すると、坑道掘削距離410メートルは、約40メートルの深度となる。[]
  2. 岩盤や構造物の間隙・割れ目・空洞に強化や止水を目的として固結材を注入する工法[]
  3. Technical buildingには計器や、電気、通信、測定機器などが含まれる(ポシヴァ社情報)[]

(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )