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《スイス》放射性廃棄物処分に関する意識調査:6割を超える人々が地層処分場受け入れに前向きな姿勢

北部レゲレン地図

2022年9月にNAGRAが提案した処分場候補エリア「北部レゲレン」と地上施設設置区域

スイスの放射性廃棄物管理共同組合(NAGRA)は、地層処分場の地下施設を設置するサイトとして地質学的候補エリア「北部レゲレン」を2022年9月に選定している。NAGRAは、2024年2月6日のプレスリリースにおいて、世論調査会社gfs Bernに委託した「地層処分に関する意識調査」の結果概要を公表した。2023年秋に行われた意識調査の結果から、アールガウ州、シャフハウゼン州、チューリッヒ州にまたがる「北部レゲレン」エリアの住民の68%が地層処分場の受け入れに好意的であると分析している。

今回の意識調査では地層処分場の受け入れに対する態度のほか、処分場建設によって生じる社会的・経済的なプラス・マイナスの効果に対する人々の見方についても分析している。調査の結果概要の一部を以下に紹介する。

意識調査結果の表

意識調査結果

今回の意識調査では、これまでNAGRAや連邦政府が実施してきたサイト選定に関する情報提供への満足度も調査している。北部レゲレンエリアの住民の52%が情報提供を十分受けてきたと回答したが、17%は情報提供が十分でなかったと考えている。この17%の回答者のうち43%は、サイト選定に関する透明性の高い情報を望んでいる。

NAGRAは同プレスリリースにおいて、処分場の地上施設の建設予定地であるシュターデル自治体に情報提供のための事務所を開設したことを示して、今後、住民の懸念を払拭していく意向を表明している。

■今後のサイト選定について

2024年後半にNAGRAは、「概要承認」の申請書を、手続きを所管する連邦エネルギー庁(BFE)に提出する予定である。規制機関による審査の後、2029年に連邦評議会1 が概要承認を発給するかどうかを決定する。連邦評議会による概要承認の発給の決定については、連邦議会の承認が必要である。なお、連邦議会の承認から100日以内に5万人の署名が集まれば、連邦議会の承認の是非を問う国民投票が実施される。

【出典】

 

  1. 日本の内閣に相当 []

(post by yamamoto.keita , last modified: 2024-03-26 )