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《スウェーデン》使用済燃料最終処分場の立地・建設許可申請書及びキャニスタ封入施設の建設許可申請書に対する意見募集を開始

図 フォルスマルクに建設予定の使用済燃料処分場のイメージ(SKB社提供)

フォルスマルクに建設予定の使用済燃料処分場のイメージ(SKB社提供)

スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB社)が提出した使用済燃料最終処分場の立地・建設許可申請書等について、審査を行っている放射線安全機関(SSM)及び土地・環境裁判所(MMD)は、2016年1月29日付で、SKB社が計画している使用済燃料の処分事業に関する関係機関や公衆からの意見募集を開始したことを公表した。審査を実施しているSSM及び土地・環境裁判所は、申請書の受理以降、SKB社に対して必要な情報の補足などを要求し、SKB社はこれに対応して必要な情報の補足等を行ってきた。今回の意見募集は、SSM及び土地・環境裁判所が、SKB社からの補足情報が出揃い、申請書の審査・審理を継続する上で十分であるとの判断により開始されることとなったものである。

スウェーデンでは、使用済燃料の最終処分の実現に向けて、SKB社が、KBS-3概念 1 と呼ばれる処分概念による使用済燃料の最終処分の実現に向けて、2006年11月にオスカーシャムにおけるキャニスタ封入施設の建設許可申請書を、2011年3月にフォルスマルクにおける使用済燃料処分場の立地・建設許可申請書をそれぞれ提出している (下記の囲みを参照) 。現在、スウェーデンにおける使用済燃料処分場及びキャニスタ封入施設に関する許可申請では、環境法典と原子力活動法の2つの法律に基づく3つの申請書の審査が並行して進められている。

※:使用済燃料処分場の実現に向けて審査中の申請書

①オスカーシャムにおけるキャニスタ封入施設の建設許可申請書
(2006年11月にSSMに提出済、2012年3月16日更新)…原子力活動法に基づく申請
②フォルスマルクにおける使用済燃料の処分場の立地・建設許可申請書
(2011年3月16日にSSMに提出)…原子力活動法に基づく申請
③使用済燃料の処分方法及び関連施設の立地選定に係る許可申請書
(2011年3月16日に土地・環境裁判所に提出)…環境法典に基づく申請

今後、土地・環境裁判所による意見募集は2016年3月30日を締切として、SSMによる意見募集は2016年4月30日を締切として、書面による意見の受付が行われる。この際、SSMも土地・環境裁判所に意見書を提出することになる。その後、土地・環境裁判所での審理手続きとして、2016年10月から12月の間で口頭弁論が開催される予定となっている。土地・環境裁判所での審理手続きの後、SSM及び土地・環境裁判所はそれぞれ、SKB社による申請を認めるか否かに関する意見書を政府に提出することとなっており、SSMは意見書の提出は2017年内になるとの見通しを示している。SKB社が計画している使用済燃料の処分事業の実施是非は、SSM及び土地・環境裁判所の意見書を踏まえて政府が判断することになる。

なお、SSMは原子力活動法に基づく使用済燃料のキャニスタ封入施設及び処分場に関する申請書に関する安全審査を進めており、SSMは2015年6月に第1回、同年11月には第2回の最終処分場の立地・建設許可申請書 に対する安全審査の中間結果を公表している。SSMは、使用済燃料処分場建設予定地であるフォルスマルクは、放射線安全の観点から最も適切なサイトであると評価しており、SKB社の使用済燃料処分の方法についても、慎重ながらも肯定的な見方をしていることを明らかにしている。

【出典】


  1. スウェーデンで開発された使用済燃料の処分概念であり、使用済燃料の集合体を銅製のキャニスタに封入し、処分坑道の床面に掘削した処分孔に縦置きでキャニスタを収納して、キャニスタの周囲を緩衝材(ベントナイト)で囲うというもの。KBS-3という名称は、本概念を検討した報告書の略称に由来しており、フィンランドも同様な概念を採用している。[]

(post by sahara.satoshi , last modified: 2023-10-11 )