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《英国》カンブリア州において高レベル放射性廃棄物等の地層処分場サイト選定に関する地元住民への情報提供が開始

英国カンブリア州は、2009年11月11日付プレスリリースにおいて、”西カンブリア放射性廃棄物安全管理パートナーシップ”が同州のアラデール市及びコープランド市の全家庭に対して、高レベル放射性廃棄物等の地層処分場のサイト選定に関する小冊子を送付するとともに、両市において公聴会を開催することを公表した。今回の小冊子の送付及び公聴会の開催は、地層処分場のサイト選定プロセスに参加すべきかについてのアラデール及びコープランド両市議会、カンブリア州議会による意思決定に関与する機会をすべての住民に与える包括的なプロセスの第一段階であるとしている。英国政府が実施している地層処分場のサイト選定プロセスでは、カンブリア州のコープランド市が2008年7月、カンブリア州が2008年12月、同州のアラデール市が2009年1月にそれぞれ関心表明を行っている。

西カンブリア放射性廃棄物安全管理パートナーシップは、地層処分場サイト選定プロセスに参加すべきか市議会に勧告を与えることを目的とする諮問組織として設立されており、関心表明を行った市議会の他に、カンブリア州内の他の市議会、カンブリア州地方議会連合、全国農業者連盟(NFU)、地方労働組合やステークホルダーグループなどによって構成されている。

プレスリリースによると、同パートナーシップが配布する小冊子では、政府による地層処分場のサイト選定の進め方、同パートナーシップのサイト選定プロセスへの関与方法についての情報が提供されるとしている。また、公聴会は、2009年11月12日からアラデール市及びコープランド市の様々な地域において開催される。各公聴会ではパートナーシップを構成する団体からのプレゼンテーションが行われるとともに、公聴会の開始前にポスターセッションが行われ、住民が発表者と個々に話しをすることができるとされている。

英国における高レベル放射性廃棄物等の地層処分場サイト選定におけるパートナーシップについては、2008年6月の白書『放射性廃棄物の安全管理』において、自治体などの自発的なアプローチの支援のために利用することが示されていたものである。また、同白書では、サイト選定プロセスの第2段階において、関心表明を行った自治体を対象に、不適格な地域を判断するための初期スクリーニングが実施されることが示されている。政府は、この初期スクリーニングの報告書を最終化する前に、原子力廃止措置機関(NDA)、放射性廃棄物管理委員会(CoRWM)などと協力してピアレビューを実施することとしており、地域の意見反映のためにパートナーシップがピアレビューに参加することを想定している。

【出典】

  • カンブリア州、2009年11月11日付プレスリリース、 http://www.cumbria.gov.uk/news/2009/november/11_11_2009-100455.asp
  • 西カンブリア放射性廃棄物安全管理パートナーシップのウェブサイト、
    http://westcumbriamrws.org.uk/
  • エネルギー・気候変動省(DECC)、英国地質調査所ピアレビュー、2009年10月

【2009年11月25日追記】


サイト選定に関する小冊子

西カンブリア放射性廃棄物安全管理パートナーシップは、自身のウェブサイト上に、地域住民に配布している高レベル放射性廃棄物等の地層処分場のサイト選定に関する小冊子を掲載した。


(post by f-yamada , last modified: 2024-07-23 )