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《フランス》放射性廃棄物管理機関(ANDRA)が国家放射性廃棄物インベントリレポートの2012年版を公開

放射性廃棄物管理機関(ANDRA)が国家放射性廃棄物インベントリレポートの2012年版を、7月11日付で自身のウェブサイトで公開した。ANDRAは3年毎にインベントリレポートを改訂することが法律で規定されており、前回のレポートは2009年に策定されていた

今回公開された国家放射性廃棄物インベントリレポートは、次の4つのレポートで構成されており、ANDRAのホームページからダウンロードが可能となっている。

  • 要約版
  • 総論レポート
  • 廃棄物分類別インベントリ(廃棄物の特性分類別のインベントリ情報を整理)
  • 地域別インベントリ(地域別のインベントリ情報を整理)

※現在公開されているものは、いずれもフランス語のみ。

ANDRAのプレスリリースによれば、2010年末段階でフランス国内に存在する放射性廃棄物の総量は約132万m3であり、2007年末段階のインベントリを整理した3年前のレポートから17万m3増加している。また、前回のレポートからの主な動向として以下を挙げている

  • 一部の長寿命中レベル放射性廃棄物の処理の最適化によって、廃棄物量が減少した。
  • 長寿命中レベル放射性廃棄物の特性評価の結果、一部が長寿命低レベル放射性廃棄物に再分類され、長寿命中レベル放射性廃棄物の量が減少した。
  • 原子力施設の廃止措置に関する要件強化により、極低レベル放射性廃棄物の量が増加した。

上記の物量データは調整後の1次廃棄物パッケージとしての等価量である。なお、インベントリレポートでは、次のような幾つかの歴史的廃棄物が除外されており、現在その管理方法等の調査研究が進められている。

  • ウラン鉱滓残渣:国内20のウラン鉱山で原位置保管されている長寿命ではあるが極低レベルの放射性廃棄物。
  • ANDRAの管理下にない処分場で処分された廃棄物:国内約50の一般廃棄物処分場や鉱山で処分された長寿命ではあるが極低レベルの放射性廃棄物
  • 海洋投棄廃棄物:1967年及び1969年に大西洋に海洋投棄された14,200トンの廃棄物、及び1967~1982年の間に太平洋に海洋投棄された3,200トンの廃棄物

【出典】

放射性廃棄物管理機関(ANDRA)ウェブサイト http://www.andra.fr

(post by emori.minoru , last modified: 2023-10-11 )