オスカーシャム自治体議会は、3月11日、スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB社)によるサイト調査の受け入れを49対1にて可決した。これにより、SKB社は、今年の夏から、オスカーシャム自治体のシンパヴァープにおいて、使用済燃料の最終処分場としての適合性を調査することが可能となった。SKB社は、サイト調査の候補地として3つの自治体を選定しており、オスカーシャム自治体は、エストハンマル自治体に続き、サイト調査の実施を了承した2番目の自治体となる。
スウェーデン政府は、少なくとも2箇所においてサイト調査を実施するようにSKB社に求めている。2000年に終了したオスカーシャムのフィージビリティ調査では、シンパヴァープ半島周辺の基盤岩が、最終処分場に適しているであろうことが示された。しかし、処分場の建設深度における基盤岩の特徴といった重要な点に関しては、適切なボーリング調査を行わない限り回答は得られない。
SKB社によるサイト調査は、地質学的な調査に加え、環境影響評価や安全評価が実施される。これらの結果を踏まえ、SKB社のスケジュールでは、2007年頃に処分場立地、詳細特性調査および処分場建設に対する許認可を申請する予定であり(詳細はこちら)、これらの申請に対する審査を経て、2009年頃に最終処分場に対する決定が下されることとなる。
【出典】
- スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB)プレスリリース
(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )