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《フィンランド》最終処分予定地オルキルオトにおける 地下特性施設の建設に向けての作業が開始される

2003年12月18日のポシヴァ社のプレス・リリースによると、高レベル放射性廃棄物の最終処分予定地であるオルキルオトにおいて、ONKALOと呼ばれる地下特性調査施設の建設に向けた作業が開始された。オルキルオドンティエ道路と既に完成されている港湾への道路の近くに開かれるONKALO入口エリアの森林伐採及びONKALOと最終処分施設への給水・電気・通信ケーブルのための幹線建設の土木工事が2003年12月中に開始されることとなっている。発電所からONKALOエリアへユーティリティ・ダクトも敷設されることになっている。

ONKALOのアクセス・トンネルの最初の部分における基盤構造は、トンネルと平行に走る長さ160mの先進孔を掘削することによって調査されことになっている。

2004年夏に開始されるトンネル自体の建設に対する入札募集は、2003年11月に事業者に送付されている。トンネル建設事業者は2004年春に選定される予定である。

ONKALOの建設については、2003年5月に地元自治体に建設許可申請が行われているが、現在の計画によれば、2001年から2004年まで、ONKALOのアクセス坑道の位置決めを行うための地表からの調査(ステージ1)の後に、2004年7月からアクセス坑道の掘削を開始し、これと並行して特性調査を実施し、2010年10月に全体が完成の予定である。

【出典】

  • ポシヴァ社ウェブサイト、http://www.posiva.fi/englanti/index.html、2003年12月
  • ONKALO-地下特性調査計画書(Posiva 2003-03)」、ポシヴァ社、2003年9月 (http://www.posiva.fi/raportit/POSIVA_2003-03.pdf) 〔約2.4MB〕※ファイルサイズが大きいのでご注意ください。

(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )