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《カナダ》使用済燃料処分場のサイト選定の状況-オンタリオ州セントラルヒューロン自治体で第3段階第1フェーズを開始

カナダ参加自治体数_02

(NWMOによるサイト選定プロセスの進捗動向)

カナダの使用済燃料処分の実施主体である核燃料廃棄物管理機関(NWMO)が2014年8月に発行したニュースレターにおいて、オンタリオ州セントラルヒューロン自治体(右上図21番)で、使用済燃料処分場のサイト選定プロセスの第3段階第1フェーズが開始されたことが公表された。2014年6月時点では、同自治体はサイト選定プロセスの第2段階にあったが、これで、サイト選定プロセスに参画しているすべての地域が第3段階へ進んだことになる。

NWMOは、第3段階にあたる“使用済燃料処分場の潜在的な適合性の予備的評価”を前期と後期に分けて実施しており、机上で調査を行う前期(第1フェーズ)、現地で調査を行う後期(第2フェーズ)で構成している。第3段階第1フェーズの調査結果をもとに、第3段階第2フェーズの調査を実施する地域の絞り込みなどが行われている。

2014年8月時点でサイト選定プロセスに残っている地域は、オンタリオ州の13地域とサスカチュワン州の1地域の合計14地域であり、このうち、右上図の紫色で示された10の地域で第3段階第1フェーズの調査が進められており、早くからサイト選定プロセスに参加していたオレンジで示された4地域では既に第3段階第2フェーズの調査が進められている。また、灰色で示された7地域は、NWMOがこれまでに第3段階第2フェーズを実施しないとの決定を行った地域 、または自治体がプロセスからの撤退を選択した地域 である。

NWMOは、第3段階の第1フェーズと第2フェーズの調査を通じて、潜在的な適合性が低いと判断した地域をサイト選定プロセスから除外し、次の第4段階で注力する立地エリアを特定する意向である。第4段階では、処分場立地によって影響を受ける可能性のある周辺自治体も参加した上で、詳細なサイト評価を実施する計画である。

《参考》カナダにおける核燃料廃棄物処分場のサイト選定プロセス

カナダにおける核燃料廃棄物処分場のサイト選定プロセス

【参考出典】『連携して進む:カナダの使用済燃料の地層処分場選定プロセス』(NWMO, 2010年)

【出典】

(post by sahara.satoshi , last modified: 2023-10-11 )