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《米国》原子力規制委員会(NRC)がユッカマウンテン処分場の許認可申請のプレ・ヒアリング会議を開催

米国の原子力規制委員会(NRC)は2009年9月8日のプレスリリースにおいて、NRCの原子力安全・許認可委員会(ASLB)が2009年9月14日及び15日に、ユッカマウンテン処分場の許認可申請に関するプレ・ヒアリング会議をラスベガス・ヒアリング施設で開催することを公表した。同会議では、エネルギー省(DOE)が提出した許認可申請の審査の進め方、NRCによる安全性評価報告(SER)などが議題となるとされている。

今回のプレ・ヒアリング会議での議題の一つとされている安全性評価報告(SER)は、NRCが発行することとなっており、NRCは、ASLBに対して2009年7月10日に、利用できる予算が限られていることから、一括ではなく分冊ごとに発行すると回答していた。このNRCの回答を受け、今後のスケジュールなどを協議するとされている。

ユッカマウンテン処分場については、エネルギー省(DOE)が、2008年6月3日にNRCに許認可申請を提出し、NRCは、2008年9月8日に同申請を正式に受理していた。NRCは、2008年10月22日に、DOEが提出した処分場建設の認可申請に対するヒアリングを開催することを公表し、ヒアリングへの参加希望者からのヒアリングでの争点を含む申請書を受け付けていた。これに対してネバダ州、ネバダ州ナイ郡、及び原子力エネルギー協会(NEI)などが参加申請と争点を提出していた。NRCの原子力安全・許認可委員会パネル(ASLBP)は、2009年1月16日、許認可申請のヒアリング手続きへの参加申請と提出された争点の有効性を審査するために3組のASLBを設置したことを公表し、争点の有効性について審査を行い、2009年5月11日、8団体のヒアリングへの参加及び299の争点についての有効性を承認した

今回開催されるプレ・ヒアリング会議は、許認可措置及び命令発給に係る連邦規則(10 CFR Part 2)で開催することが定められているものであり、ヒアリングへの参加者が、ヒアリング手続きの迅速な処理、効率的な運営などを協議することとなっている。

なお、今回のプレ・ヒアリング会議は、以下のURLより視聴可能であるが、9月15日は協議の進捗状況により開催されない場合もある。

  • 9月14日:http://www.visualwebcaster.com/event.asp?id=61553
  • 9月15日:http://www.visualwebcaster.com/event.asp?id=61554

【出典】

(post by inagaki.yusuke , last modified: 2023-10-11 )