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《フランス》原子力安全機関(ASN)、長寿命低レベル放射性廃棄物処分場のサイト調査等に向けた安全に関する一般方針を策定

フランスの原子力安全機関(ASN)の2008年6月16日付のプレスリリースによると、ASNは16頁からなる「長寿命低レベル放射性廃棄物(黒鉛及びラジウム含有廃棄物)処分場のサイト調査等に向けた安全に関する一般方針」を発行した。同処分場のサイト選定については、2008年6月から放射性廃棄物管理機関(ANDRA)が公募によって選定を開始し、2013年末までに処分場の設置許可を申請して2019年には操業を開始するというスケジュールを、既にフランス政府が公表している

同プレスリリースによると、原子力安全機関(ASN)は2006年より長寿命低レベル放射性廃棄物処分における、原子力安全、人の健康及び環境の保護に関連する要件の特定、及びその安全性の立証に必要となる基準の準備に向けた検討に着手していた。この要件や基準は、特に処分場が設置される地質環境特性と関連付けられるものとされている。これらを含む文書は、放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)の支援や放射性廃棄物管理機関(ANDRA)からの情報等を得て、今後の同処分場のサイトの調査及び施設設計段階において参照される、安全に関する一般方針として策定されたものである。また、この方針で示された要件や基準は、ASNが今後準備する「安全指針」に取り込まれるとされている。
なお、今回の安全に関する一般方針で示されている主要な項目は以下のとおりである。

  • 人の健康及び環境の保護に関する目標
  • 施設の安全原則及び設計の考え方
  • 施設閉鎖後の安全性の立証方法

【出典】

  • 原子力安全機関(ASN)、2008年6月16日付のプレスリリース、http://www.asn.fr/sections/accueil/actualites/asn-publie-note-d-orientations-generales

(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )