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《ベルギー》ONDRAF/NIRASが短寿命・低中レベル放射性廃棄物処分場の建設準備として地質調査を開始

ベルギーのモル自治体のモル放射性廃棄物協議グループ(MONA)は、2008年4月4日付のプレスリリースにおいて、放射性廃棄物・濃縮核分裂性物質管理機関(ONDRAF/NIRAS)が、2008年の春から夏にかけて、デッセル自治体における短寿命・低中レベル放射性廃棄物の浅地中処分場の建設に向けた準備として、地質調査を実施することを公表した。調査は処分場予定地の周辺の広範囲の領域を対象としており、デッセル及びその周辺自治体で実施される。なお、ベルギーでは、短寿命・低中レベル放射性廃棄物の処分場をデッセル自治体に設置することが2006年6月に決定されており、ONDRAF/NIRAS、STORA(デッセル自治体の放射性廃棄物調査・協議グループ)及びMONAが統合プロジェクトを共同で推進することで2007年11月に合意している

プレスリリースによれば、今回の調査は、処分場建設に伴う地下環境への影響評価を行う上で必要となる、地質の構造、地下水流の動き、及び処分場施設の荷重に対する地耐力といった地盤の特性を明らかにすることを目的としている。

プレスリリースによると、今回の調査ではボーリング孔の掘削及び物理探査が実施される。ボーリング調査においては、10~200mの深さの35本のボーリング孔が掘削され、数年間にわたり地下水の計測やサンプルの採取が行われる。また、物理探査では150カ所で最大30mの深さを対象にして検層が行われるとしている。

【出典】

  • モル放射性廃棄物協議グループ(MONA)、2008年4月4日付のプレスリリース
    http://www.monavzw.be/nieuwsdetail/506/default.aspx?_vs=0_N&id=23

【2008年4月23日追記】

2008年4月11日付のSTORA(デッセル自治体の放射性廃棄物調査・協議グループ)のプレスリリースでは、放射性廃棄物・濃縮核分裂性物質管理機関(ONDRAF/NIRAS)によるボーリング孔掘削などの調査が、4月11日の週に開始されたとしている。

【追記部出典】

  • STORA(デッセル自治体の放射性廃棄物調査・協議グループ)、2008年4月11日付のプレスリリース
    http://www.stora.org/webpage.asp?WebpageId=13

(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )