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《スウェーデン》エストハンマル自治体(フォルスマルクサイト)におけるサイト調査の現状 -最初の大深度ボーリング孔が地下1,000mの予定深度に到達

スウェーデン エストハンマル自治体(フォルスマルクサイト)では、使用済燃料最終処分場候補地を選定するため、ボーリング調査をはじめとしたサイト調査が行われている。2002年10月28日には、最初の大深度ボーリング孔が予定した1,000mに到達した。現時点での調査結果からは、調査対象地区の岩石が良質であることが示されている。

地下1,000mから取り出されたボーリングコア(SKB社提供)

スウェーデンでは、既存文献に基づいた調査を行うフィージビリティ調査及び総合立地調査を終了し、現在はサイト調査として地表からボーリングによる地下の調査が行われている。調査対象となっている自治体はエストハンマル自治体とオスカーシャム自治体で、ともに各自治体議会による調査受入の議決を踏まえて調査が開始されている。調査は2自治体で平行して進められているが、このうち、エストハンマル自治体で行われているボーリング孔が、予定された深度(1,000m)に達し、掘削を終了した。処分場は約500mの深さに建設されることが現在想定されている。採取されたボーリングコアからは、約200m以深の岩盤は亀裂が少なく良質であると判断された。ボーリング孔への地下水の流入は測定不可能な程度であり、このことはボーリング孔を貫通した亀裂の透水性が非常に低いことを意味している。

ボーリングマシーンは、約2km東の次の場所に移される。2004年の終わりまでに合計5本のボーリングが計画されており、更に5本~10本のボーリングが計画されている。その後、測定結果の評価を行い、サイト調査を終了する予定である。

同様な調査がオスカーシャム自治体でも行われる。岩盤が安全要件を満たしていることを確認した後、スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB社)は、調査終了時にこれらの場所の中から最終処分場建設予定地として1カ所を選定する予定である。

【出典】

  • SKBプレスリリースより

(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )