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《ドイツ》連邦環境大臣がゴアレーベンでの探査活動を一時停止することを決定

ドイツの連邦環境・自然保護・原子炉安全省(BMU)は自身のウェブサイトにおいて、連邦環境大臣により2012年11月30日に、ゴアレーベン・サイトにおいて行われている発熱性放射性廃棄物の最終処分場としての適性を判断するための探査活動について、一時停止する決定が行われたこと公表した。
また、ゴアレーベン・サイトが所在するニーダーザクセン州の首相は、同州のウェブサイトにおいて、連邦政府による探査活動の一時停止決定を歓迎する意を表明するコメントを公表した。また、このコメントにおいて、連邦政府が発熱性放射性廃棄物処分場のサイト選定手続きを定める法案を2013年に提出する予定であることに言及し、以下の点を指摘している。

  • 探査活動の一時停止の決定により、党派を超えたコンセンサスを得るための機会が増加する。
  • こうしたコンセンサスを基礎として、最善の処分概念や、ドイツにおいて適性を有する処分サイトが検討される。
  • いかなる事前の決定もなく、科学に基づく探査活動が重要である。

なお、ゴアレーベン・サイトでの探査活動は、1998年に成立した連立政権の脱原子力政策により、2000年から10年間凍結されていたが 、2009年秋に成立した中道右派の連立政権の方針により、2010年11月から探査活動が再開されていた。しかし、2011年12月にBMUと州が、ゴアレーベンでの探査活動と並行して、発熱性放射性廃棄物処分のための新たなサイト選定手続の工程を進めることで合意しており、その際には2012年半ばまでに、サイト選定手続の各段階の詳細を定めた法律を制定するとしていた

【出典】

(post by tokushima.hideyuki , last modified: 2023-10-11 )