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《英国》DECCが地層処分開始年の前倒しに向けた検討をNDAに指示

英国のエネルギー・気候変動省(DECC)は、2011年6月28日に、放射性廃棄物の安全な管理(MRWS)プログラムの2010年次報告書を公表した。DECCは、従来から、高レベル放射性廃棄物等の地層処分を2040年に開始するとしていたが、この中で、詳細なサイト選定プロセスの作業工程を示す一方で、地層処分の開始目標を2029年末とし、この目標を達成するように調査等を加速することが可能かを検討するよう、処分実施主体である原子力廃止措置機関(NDA)に指示したことを明らかにした。

NDAが策定している現時点におけるMRWSプログラムのスケジュールによると、NDAは、今後、机上調査に4年、地上からの調査に10年の期間を見込んでおり、この調査結果に基づいて、2025~26年に最終処分地を決定するとしている。また、その後、地下施設の建設及び調査に15年を要し、2040年に放射性廃棄物の処分を開始する計画となっている。処分開始を2029年に早める場合、NDAは約11年間の期間短縮の可能性を検討することになる。

また、DECCは、2011年6月28日に、地層処分場サイト選定プロセスの第4段階で実施する机上調査について、サイトの特定方法及び評価方法についての公衆協議(パブリックコンサルテーション)文書を公表した。この協議文書には、関心表明を行っている自治体内から、机上調査によって地上からの調査を行うエリアを特定するとともに、特定したエリアを評価する方法について提案が含まれている。協議文書に対する意見を2011年9月30日まで募集している。

【出典】

(post by f-yamada , last modified: 2023-10-11 )