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《フィンランド》地下特性調査施設(ONKALO)のアクセス方式を決定

フィンランドでは、処分場の建設前に地下特性調査施設(ONKALO)を建設し、処分場予定地の地下情報を集めることが計画されている。フィンランドの実施主体であるポシヴァ社(Posiva Oy)は、6月上旬、地下施設までのアクセス方式として斜坑方式を採用することを決定した(下図参照)。

計画によれば、地下特性調査施設(ONKALO)の建設は、許可取得後、2004年に開始される予定である。フィンランドではエウラヨキ自治体のオルキルオトを使用済燃料の最終処分場予定地とする原則決定(詳細は こちら)が2001年5月に議会で承認されており、現在は最終処分場の建設許可申請に必要とされる地下の詳細情報を集めるため、地下特性調査施設(ONKALO)建設のための準備が進められている。

ONKALOは、処分場が建設される予定の深さ(地下約400~500m)に建設され、最終的には処分施設の一部として使用される予定である。地下にアクセスする方式として、これまで立坑方式(地上より垂直に掘削を行い、エレベータ等により地下に達する)と、斜坑方式(地上より斜めにトンネルを掘り進み、トラックなどにより地下に達する)とが検討されてきたが、今回斜坑方式を採用することに決定したものである。トンネルの総延長距離は約5kmである。主要調査深度(~400m)における調査活動は、建設開始から3~4年後には開始できる見込みである。

地下特性調査施設(ONKALO)が建設され、地下特性調査が完了した後は、実際の処分場施設の建設許可、建設へと進むこととなり、使用済燃料の最終処分は2020年には開始される予定である。

地下特性調査施設(ONKALO)のレイアウト

【出典】

  • ポシヴァ社のプレスリリース http://www.posiva.fi/englanti/index.html

(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )