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《スウェーデン》SKB社がRD&Dプログラム2004を公表

スウェーデンの使用済燃料処分の実施主体であるスウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB社)は、2004年9月30日付のプレスリリースにおいて「研究開発実証プログラム2004」(RD&Dプログラム2004)を作成、規制機関及び政府に提出したことを公表した。使用済燃料の処分について、2006年に封入施設、及び2008年に地層処分場の建設許可申請(詳細は こちら)を控え、放射性廃棄物プログラムは重要な段階にあるとしている。

このプレスリリースでは以下のように述べられている。

キャニスタに関する研究では、銅製キャニスタの溶接方法に関して大きな前進があった。キャニスタ研究所において2つの溶接方法が開発されており、SKB社は2005年にどちらの溶接方法を採用するかを決定する。SKB社は、キャニスタ封入施設の建設許可申請を2006年に行う予定であり、オスカーシャム自治体にある使用済燃料の集中中間貯蔵施設(CLAB)に隣接して建設する計画である。

地層処分場については、現在サイト調査がエストハンマル自治体およびオスカーシャム自治体において行われており、これまでのところ良好な結果が得られている。SKB社は、サイト選定結果、詳細な環境影響評価書を含めて、地層処分場の建設許可申請を2008年に提出する予定である。

また、プレスリリースによると、RD&Dプログラムでは技術面以外の研究も扱われており、社会経済学的な分野、意思決定過程等について8つのプロジェクトが実施されていることが示されている。さらに、RD&Dプログラム2004は、2008年までのスケジュール、達成目標、プログラムを構成する各部分の連携に焦点を当て、今後の行動計画が示すものであると紹介されている。

今後RD&Dプログラム2004は、原子力活動法等の規定により、原子力発電検査機関(SKI)、放射性廃棄物国家評議会(KASAM)により評価が行われ、その後、政府による承認審査を受けることになる。SKIは、レビュー活動の一環として、放射線防護機関(SSI)、大学・研究機関のほか、関係する県域執行機関、自治体、環境保護団体などへコメントを求めて送付し、それらを取りまとめた上でレビューを行う。

なお、2004年10月4日現在で、RD&Dプログラム2004はスウェーデン語版のみが公表されている。これまでのRD&Dプログラムは英語版も公表されている。

RD&Dプログラムとは、原子力活動法の定めるところにより、使用済燃料を含む放射性廃棄物の安全な管理と処分、原子力発電所の廃止措置と解体に関する総合的な研究開発を実施するSKB社が3年ごとに研究開発等の計画を示すために作成、公表しているものである。前回のRD&Dプログラムは、2001年に公表されている

【出典】

  • スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB社)2004年9月30日付けプレスリリース http://www.skb.se/upload/Foretaget/Media/Pressmeddelanden/PM_FUD04_septEng.pdf

(post by sahara.satoshi , last modified: 2023-10-10 )