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韓国教育科学技術部(MEST)が中低レベル放射性廃棄物処分場の建設・操業許可を発給

韓国水力原子力株式会社(KHNP)は、同社が運営する放射性廃棄物に関する情報提供ウェブサイトにおいて、慶州市陽北面奉吉里(キョンジュ市ヤンブク面ポンギル里)に建設される中低レベル放射性廃棄物処分場の建設・操業許可が、教育科学技術部(MEST)1 により2008年7月31日に発給されたことを公表した。KHNPは、今回の建設・操業許可の取得により、掘削工事を含む本格的な処分場建設工事を開始できることとなったとしている。

教育科学技術部(MEST)が2008年8月1日に公表した処分場の建設・操業許可に関する資料によると、KHNPが2007年1月15日に申請した慶州市の中低レベル放射性廃棄物処分場の建設・操業許可は、原子力安全規制の専門機関である韓国原子力安全技術院(KINS)によって、サイト構造の適合性、主要機器設備の安全性、環境放射線影響などの安全性が総合的に審査されてきたとしている。この結果、KHNPの申請内容は原子力法の技術基準に適合し、中低レベル放射性廃棄物処分場の建設、操業、閉鎖において発生する放射性物質からの国民の健康と環境への影響がないなど、建設・操業許可基準を満たしていることが確認された。KINSの審査を受け、MESTは2008年7月31日に第37回原子力安全委員会を開催し、中低レベル放射性廃棄物処分事業の安全性について審議し、中低レベル放射性廃棄物処分場の建設・操業を許可した。

今回、建設・操業が許可された中低レベル放射性廃棄物処分場は、第1段階として、地下80~130mの間に6基のサイロを設置する岩盤空洞方式を採用し、ドラム缶10万本を処分する計画である。今後、中低レベル放射性廃棄物の発生量の推移や、サイト条件などを考慮して、段階的にドラム缶80万本まで処分容量を拡張する予定である

また、教育科学技術部(MEST)の2008年8月1日付けの資料によると、韓国水力原子力株式会社(KHNP)は今回の建設・操業許可を受けて、中低レベル放射性廃棄物処分場の本格的な建設工事を開始し、2009年に完成して操業を開始する予定とされている。

【出典】

  • 放射性廃棄物管理センターウェブサイト、2008年8月7日発表記事、http://www.4energy.co.kr/
  • 韓国教育科学技術部(MEST)、2008年8月1日付公表資料
  • 韓国教育科学技術部(MEST)ウェブサイト、「沿革」、http://www.mest.go.kr/ms_kor/intro/general/history/history_01/index.jsp
  1. 教育科学技術部(MEST)は、省庁再編によって2008年2月29日に、科学技術部(MOST)などが改組され設立された。 []

(post by 原環センター , last modified: 2013-07-03 )