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《米国》ユッカマウンテンに関するDOEの許認可申請を巡る動向 -申請は6月前半に実施される見通し

原子力規制委員会(NRC)での「許認可申請前段階監督官」(PAPO)に指名されている原子力安全・許認可委員会(ASLB)は、2008年5月14日に、ユッカマウンテンでの高レベル放射性廃棄物処分場の建設に向けた許認可申請前の諸問題に関する会議をラスベガスで開催した。同会議は、エネルギー省(DOE)の許認可申請に関するNRCでの審査を円滑に進めるため、ユッカマウンテン・プロジェクトの関係者が必要な情報を提示する場とすることを目的としている。

同会議では、DOEのNRCへの許認可申請の時期について、最も信頼できる見通しとして、6月の前半に申請する可能性が高いことが示された。数千ページの規模とされる許認可申請書は、後からの補足が可能なバインダー綴じで提出するとともに、申請書及び約200の参考文献については、全ての文書が検索できる形で収納した1枚のDVDを提出する予定とした。また、DOEは、許認可申請書は、NRCへの提出と同時に許認可支援ネットワーク(LSN)への登録も行うこととしている。

また、同会議でNRCは、DOEから提出される許認可申請書は1週間程度でNRCのウェブサイトで公開されている文書データベースに登録される見通しであるとしたほか、DOEが提出した許認可申請書をNRCが受理するまでに要する期間、及び申請の受理から公聴会の告示に要する期間は、それぞれ90日間程度及び30~45日間程度と想定していることを明らかにした。

なお、DOEの許認可申請の時期については、2008会計年度の高レベル放射性廃棄物処分関連予算がDOEの要求額を1億ドル強下回るレベルに削減され、DOEがスケジュールの再設定を余儀なくされる中、当初の予定である2008年6月末の提出が遅れる可能性も報じられていた

【出典】

(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )