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スイスのニドヴァルデン州ヴェレンベルグで計画中の低中レベル放射性廃棄物処分場に関して、同州が探査坑掘削許可を与えることについての州民投票が2002年9月22日に行われ、反対57.5%により否決された。探査坑は、処分場としての適性を調査するために掘削される予定となっていた。州民投票で否決されたことにより、ヴェレンベルグ・プロジェクトは、永久にでなければ、数年間、政治的に中断されることとなる。

現在、原子力発電所から発生する放射性廃棄物は、原子力発電所および貯蔵施設ZWILAGで貯蔵されているが、少なくとも40年間の原子力発電所操業から発生する廃棄物を貯蔵するだけの容量は確保されており、低中レベル放射性廃棄物管理についての時間的な問題はない。しかし、貯蔵では廃棄物管理の長期的な解決とはならないため、最終処分場を探すことは引き続き必要である。スイスの原子力発電所の操業者は、連邦政府に対し、低中レベル放射性廃棄物管理問題の解決が実現できるような政治的および法的な環境を整備するよう求めている。

スイスにおいては、すべての廃棄物の処分場に対し、積極的な管理によらないで安全を確保することが求められている。そのため、低中レベル放射性廃棄物処分場においてもこのような安全を確保することが要求されており、この処分場サイトとして1993年にニドヴァルデン州のヴェレンベルグが選定された。処分場の建設および探査坑での地下調査に対しては、連邦からの許可に加え、州からの許可が必要となるため、州はプロジェクトに対する拒否権を有している。ニドヴァルデン州の場合、州からの許可は州民投票の対象となっており、今回の州民投票結果により、この許可は発給されないことになった。

ヴェレンベルグ問題に対する州民投票は、今回で2回目となる。1995年に行われた第一回目の州民投票では、(処分場の建設と操業を行う)ヴェレンベルグ放射性廃棄物管理共同組合(GNW)は、探査坑掘削と処分場建設の申請を同時に行ったために、いくつかの政治団体からの反対され、反対52.5%で否決された。今回は段階的なアプローチが取られ、最初に探査坑に対する州民投票が行われ、この調査結果が望ましいものであった場合は、次の建設許可について投票が行われる予定であった。また、処分概念も、モニタリング期間が延長され、廃棄物の回収が可能となるように改善されていた。このアプローチは、第三者的ワーキンググループ(EKRA等)によって推奨されたものであったが、反原子力グループは、「探査坑は処分場に向けての後戻りすることのできない第一歩を踏み出すことである」としてプロジェクトに反対、州民も許可を拒否した。サイトにおける地層の適性については連邦および専門家により確認されているため、問題は政治的なものとなる。

【出典】

  • ヴェレンベルグ放射性廃棄物管理協同組合(GNW)プレスリリースより抜粋 (http://www.nagra.ch/english/aktuell/presse/wlb.pdf)

2002年9月10日時点でのサイト調査の進捗状況は下記のとおりである。

(1) 空中物理探査

2002年の夏から開始されたヘリコプターによる空中物理探査は、当初の予定より多少遅れて2002年9月18日に終了する予定である。遅延の理由は、測定機器に技術的な問題が生じたことと、強風のために数日間測定を行うことができなかったことである。

(2) ボーリング調査

最初のボーリング孔の掘削は、週4日24時間体制で実施されており、現在地下458mに達している。金曜日には機械および測定システムの点検が行われ、掘削は行われない。現時点での評価としては、亀裂の発生頻度が1mあたり1カ所程度であることと、地下水の流入量が少ないこととが報告されている。

(3) その他の調査

上記に加えて、現在、Geocon社によるGPSの設置、スウェーデン地質調査所(SGU)による地質調査、農業大学による土壌調査が行われている。また、2002年9月中は、SGUにより川、湖、海から水の採取が行われる予定である。

(4) 準備状況

エストハンマル自治体におけるサイト調査エリア

調査地点へのアクセスを容易にするためのサイト内道路改良計画が、県域行政機関と森林保護機関から許可された。整備予定は図に示されているとおりで、特にブールンド湾周辺の道路(図中実線)が整備される。カーブを緩やかにして補強工事と舗装を行うとともに、側溝を敷設し、電線および光ファイバーケーブルを設置する予定である。ストゥールシェーレット(第三ボーリング孔近辺)への道路(図中点線)は、周辺の牧草地・遊牧地保護の観点から舗装工事のみが行われる。工事は2002年末までに終了する予定である。

これにあわせて、第二、第三のボーリング孔を掘削するための準備が行われている。ボーリング調査にあたっては、まず表層を剥いで新鮮部を露出させ、分布図のデ-タを取得するために岩種と亀裂を調査し、その後砂利を敷き詰める。第二ボーリング孔では現在調査が行われており、第三ボーリング孔でも引き続き作業が実施される予定である。これらの作業は、2002年秋のうちに完了する予定である。

(5) サイト見学

2002年の夏期には、フォルスマルク発電所の見学ツアーの一環として、ボーリング調査場の見学が行われた。これまで約3,000人がボーリング調査を見学している。

なお、弊センターでは、今後も随時サイト調査の状況について報告予定である。

【出典】

  • SKBニュースレター2002年9月10日号

2002年7月29日、英国の環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、放射性廃棄物の管理に関する次の協議段階についての発表を行った。これは、2001年9月の英国政府とスコットランド、ウェールズ、北アイルランド行政府による「放射性廃棄物管理に関する協議文書」の発表以降、半年間にわたって行われてきた協議が今年3月12日に終了し、その協議報告書「放射性廃棄物管理に関する協議文書:協議文書への見解の概要、2001年9月~2002年3月」が出されたことを受けたものである。なお、管理対象となっている廃棄物は、固体の長寿命放射性廃棄物で、現在貯蔵中のものが1万トン以上、将来の発生が50万トンと見込まれる廃棄物である。

環境・食糧・農村地域省は、まず、放射性廃棄物管理方法のレビュー・プロセス(検討経緯)を監督するための独立の組織を2002年の末までに設立するとしている。このレビュー・プロセスにおいては、利害関係者、公衆、そして政府各省庁の見解を求めることになる。

上記の新しい組織は、公衆の信用を勝ち得ることができ、開かれた、透明性のある包括的な方法で運営されるべきであるとされている。また、レビューは利害関係者や公衆が関与した形で行われなければならないとされている。レビューの第1ステップは、対象となる廃棄物、各廃棄物の管理方法、それぞれの管理方法が評価されるべき基準について、広く合意を得ることによって、議論のための枠組みを設定することである。続く第2ステップは、今後必要とされる新しい研究の提示も含めて、それぞれの管理方法についての評価を行うことである。最終ステップでは、関係大臣への勧告を作成するとされている。

また、「放射性廃棄物管理に関する協議文書」で示された5つの段階の協議プロセスについては、これまでの協議で得られた様々な見解と研究の結果を考慮して、以下のような4つの段階からなるプロセスに修正されている。その第1段階は「放射性廃棄物管理に関する協議文書」の発表と協議であり、次の第2段階は、今回発表された新しい独立組織の設立によって始まる。この第2段階では、管理方法のレビューが行われ、政府決定の発表と説明がなされるまで続けられる。第3段階は、2006年頃となる見通しで、サイト選定基準を含む、政府決定が実行される方法についての公開討論がなされる。最後の第4段階は、2007年頃になり、必要な法整備をも含めた実行プロセスが開始される。

さらに今回の発表では、廃棄物管理方法の評価において、現在廃棄物として区分されているものだけでなく、使用済燃料と分離されたプルトニウムやウランも含まれるとしており、長期間において廃棄物として管理される可能性のあるその他の物質も対象とすることが重要であると明言されている。

今後の予定として、2002年の夏から秋にかけて、新しい独立組織とその権限、第2段階についてのより詳細な提案等が発表されることとなっている。

【出典】

  • 英国環境・食糧・農村地域省プレスリリース (http://www.defra.gov.uk/news/2002/020729c.htm)
  • 英国環境・食糧・農村地域相の議会への書簡 (http://www.defra.gov.uk/environment/radioactivity/waste/pdf/radwaste_sofs-letter.pdf)
  • 「放射性廃棄物管理に関する協議文書:協議文書への見解の概要、2001年9月~2002年3月」 (http://www.defra.gov.uk/environment/radioactivity/waste/pdf/radwaste_response-summary.pdf)

2002年7月23日、米国大統領はユッカマウンテン・サイトの立地承認に関する連邦議会の合同決議(H.J.RES.87)に署名をした。放射性廃棄物政策法(NWPA)第115条(c)では、処分場の立地承認決議を可決した場合、同決議は法律となることが規定されており、今回の大統領の署名により、ユッカマウンテン・サイトへの処分場の立地承認決議は法律として成立したことになる。

7月23日に出された大統領報道官の声明においては次のように述べられている。10年にもわたる科学的研究の末に、米国の高レベル放射性廃棄物を安全に処分する処分場の設置について、次の段階に進むことが認められることとなった。現在、高レベル放射性廃棄物は39の州の131カ所で一時的に保管されている。ユッカマウンテン・プロジェクトを成功裏に完了させることは、米国が環境と市民を守るために、放射性廃棄物を処分する安全で確実な地下施設を持つことを保証することになる。

一方、この立地承認決議への大統領の署名を受けて、ネバダ州知事は同日コメントを発表した。その中で同知事は、大統領が立地承認決議に署名したという事実は、ただ政治的なプロセスが終了したということに過ぎないと述べている。また、ユッカマウンテンが高レベル放射性廃棄物を処分するのに安全な場所ではないという点について、公平な裁判官が事実と科学的な議論を聞く場となる連邦裁判所において、ユッカマウンテン・プロジェクトを覆すための最大の機会が得られると信じていると述べている。このほか、ユッカマウンテン・プロジェクトに関する建設等の許認可を判断する原子力規制委員会(NRC)に対しても、その責任の重要性から徹底的な科学的検証の実施を訴えている。

【出典】

  • ホワイトハウスのプレスリリース
    (http://www.whitehouse.gov/news/releases/2002/07/20020723-2.html)
  • ネバダ州のプレスリリース
    (http://gov.state.nv.us/pr/2002/7-23YUC.htm)
  • 1982年放射性廃棄物政策法(1987年修正)
    Nuclear Waste Policy Act

2002年7月9日、米国の上院本会議は、米国における高レベル放射性廃棄物処分場サイトとしてネバダ州のユッカマウンテンを認める決議案を承認した。この決議案は、2002年4月8日の地元ネバダ州知事による不承認通知を覆し、ユッカマウンテン・サイトを承認するためのものである。これにより1982年放射性廃棄物政策法(1987年修正)において唯一のサイト候補地とされてきたユッカマウンテンが最終的に承認され、今後は処分場建設の許認可手続が開始されることになる。

ネバダ州知事の不承認を覆してユッカマウンテンが高レベル放射性廃棄物処分場サイトとして承認されるためには、連邦議会上下院における過半数での承認決議が必要とされていた。連邦議会では、既に2002年5月8日に下院本会議、2002年6月5日には上院エネルギー・天然資源委員会で各々承認が行われており、残すは上院本会議のみとなっていた。今回の上院本会議の承認により、1982年放射性廃棄物政策法(1987年修正)に定められたサイト決定手続は最終的に完結したこととなる。

現在ネバダ州から合計5件の訴訟が起こされてはいるが、基本的な今後の動きとしては、実施主体である米国エネルギー省(DOE)が建設許可申請を原子力規制委員会(NRC)に提出することとなる。1982年放射性廃棄物政策法(1987年修正)の規定では、この建設許認可申請はサイト決定から90日以内とされているが、DOEに拠れば申請書の提出は遅れる見込であり、2002年2月のエネルギー長官から大統領へのサイト推薦書の中では2004年末の予定と述べられている。

【出典】

  • 米国エネルギー省(DOE)のプレスリリース (http://www.energy.gov/HQPress/releases02/julpr/pr02140.htm)
  • 1982年放射性廃棄物政策法(1987年修正) (Nuclear Waste Policy Act

フィンランドでは、処分場の建設前に地下特性調査施設(ONKALO)を建設し、処分場予定地の地下情報を集めることが計画されている。フィンランドの実施主体であるポシヴァ社(Posiva Oy)は、6月上旬、地下施設までのアクセス方式として斜坑方式を採用することを決定した(下図参照)。

計画によれば、地下特性調査施設(ONKALO)の建設は、許可取得後、2004年に開始される予定である。フィンランドではエウラヨキ自治体のオルキルオトを使用済燃料の最終処分場予定地とする原則決定(詳細は こちら)が2001年5月に議会で承認されており、現在は最終処分場の建設許可申請に必要とされる地下の詳細情報を集めるため、地下特性調査施設(ONKALO)建設のための準備が進められている。

ONKALOは、処分場が建設される予定の深さ(地下約400~500m)に建設され、最終的には処分施設の一部として使用される予定である。地下にアクセスする方式として、これまで立坑方式(地上より垂直に掘削を行い、エレベータ等により地下に達する)と、斜坑方式(地上より斜めにトンネルを掘り進み、トラックなどにより地下に達する)とが検討されてきたが、今回斜坑方式を採用することに決定したものである。トンネルの総延長距離は約5kmである。主要調査深度(~400m)における調査活動は、建設開始から3~4年後には開始できる見込みである。

地下特性調査施設(ONKALO)が建設され、地下特性調査が完了した後は、実際の処分場施設の建設許可、建設へと進むこととなり、使用済燃料の最終処分は2020年には開始される予定である。

地下特性調査施設(ONKALO)のレイアウト

【出典】

  • ポシヴァ社のプレスリリース http://www.posiva.fi/englanti/index.html

2002年6月13日、カナダにおける高レベル放射性廃棄物管理の枠組みを定めた「核燃料廃棄物の長期管理に関する法律(案)」(核燃料廃棄物法)がカナダ連邦議会の上院において可決され、同日、女王陛下の裁可1 が得られた。この法案は、2001年4月25日に連邦天然資源省(NRCan)のRalph Goodale大臣によって下院に提出されており、既に2002年2月26日に下院を通過していた。なお、本法律の施行日については現在確認中である。

核燃料廃棄物法は、法律の目的、適用、廃棄物管理組織、資金確保、廃棄物管理組織による研究、廃棄物管理組織による報告、アプローチの変更、受益権者による取消し、記録、会計帳簿および財務諸表、違反罰則、施行の各規定項目から構成されている。本法律の主なポイントは、原子力企業2 に対し、廃棄物管理プログラムを実施する主体として廃棄物管理機関(WMO)を設立すること、また、廃棄物管理のための資金確保の方策として信託基金を創設すること等を規定している点である。WMOは、以下の3つの核燃料廃棄物管理アプローチについての研究を実施し、連邦天然資源(NRCan)大臣に研究成果を提出しなければならないとされている。

  1. カナダ楯状地での深い地層中への処分。この処分方法は、1994年にAECLが作成した「カナダの核燃料廃棄物の処分概念に関する環境影響評価書」に記述された概念に基づくものであるとともに、1998年に環境評価パネルが公表した「核燃料廃棄物管理と処分概念の環境評価パネルの報告書」で説明されている見解を考慮したものである。
  2. 原子力発電所サイト内での貯蔵。
  3. 地上または地下での集中貯蔵。

さらに、WMOは核燃料廃棄物法に基づき、諮問会議を創設しなければならない。この諮問会議の役割は、廃棄物の長期管理に対し提案されたアプローチおよび要求された報告書を吟味しコメントすることである。

今後の予定として、新設されるWMOは、上述の3つの核燃料廃棄物管理アプローチについての研究を法律の施行後3年以内に連邦天然資源大臣に提出しなければならない。また、原子力企業は、法律の施行後10日以内に信託基金に第一回目の拠出金の納付を行うよう求められている。

【出典】

  • カナダ連邦議会ホームページ http://www.parl.gc.ca/common/Bills_ls.asp?lang=EParl=37&Ses=1&ls=C27&source=Bills_House_Government
  • 核燃料廃棄物の長期管理に関する法律(An act respecting the long-term management of nuclear fuel waste)

  1. 「女王陛下の裁可」とは、連邦議会を通過した法案に国王が法案に対して同意を与える行為のことを言い、カナダでは連邦議会を通過した後にこの裁可を得る手続きがとられている。 []
  2. 核燃料廃棄物法において原子力企業は、オンタリオ・パワージェネレーション社、ハイドロ=ケベック社、ニューブランズウィック社およびこれら の企業の譲受人、またAECLの譲受人であると定義されている。 []

2002年6月5日、米国の上院エネルギー・天然資源委員会は、米国における高レベル放射性廃棄物処分場としてネバダ州のユッカマウンテンを承認する決議案を可決した 。この決議案は、 2002年4月8日の地元ネバダ州知事による不承認通知を覆し、ユッカマウンテン・サイトを承認するためのものである。下院本会議は 2002年5月8日に 既に承認決議を行っており、後は上院本会議での審議および決議を待つこととなった。

ユッカマウンテン・サイトの指定を巡るこれまでの動きとしては、2002年2月15日に大統領が連邦議会に対してユッカマウンテン・サイト推薦通知を 行っていたが、2002年4月8日には地元ネバダ州知事が不承認通知を行っていた(何れも既報:大統領の推薦ネバダ州知事不承認)。 これらは放射性廃棄物政策法(NWPA)に規定された手続に基づくものであり、同法に拠れば、このネバダ州知事の不承認を覆すためには連邦議会上下院における過半数での承認決議が必要とされており、最終的な結論は連邦議会の決定に委ねられていた。

連邦議会では、州知事の不承認通知の翌日2002年4月9日には上院エネルギー・天然資源委員会に、同4月11日には下院エネルギー・商務委員会にこの不承認を覆す決議案が提出され、実質的な審議は下院から開始された。下院では2002年4月25日にエネルギー・商務委員会での承認の後、本会議では 2002年5月8日に306対117の大差で承認が行われていた 。上院ではエネルギー・天然資源委員会において審議が開始されていたが、 2002年6月5日に同委員会において13対10で承認が行われたものである。

上院エネルギー・天然資源委員会のBingaman委員長はプレスリリースの中で承認の理由を下記のように述べている。

  • 州知事からは、ユッカマウンテンの地質、処分場の設計、コンピュータ・モデルの信頼性、廃棄物輸送の安全性等、いくつかの疑問が挙げられたが、それらは原子力規制委員会(NRC)の専門家による回答が得られている。決議案の承認がなされれば、原子力規制委員会(NRC)は許認可過程の中でこれらの問題の解決が可能であり、従ってエネルギー省(DOE)の申請を妨げるような事由は示されていない。
  • エネルギー省(DOE)は、原子力規制委員会(NRC)へ申請を行うことに十分な正当性があることを示した。原子力規制委員会(NRC)の許可を得るためには、エネルギー省(DOE)には、設計問題、性能評価、輸送の安全強化等の面で解決すべき事項はあるが、原子力規制委員会(NRC)および環境保護庁 (EPA)の専門家の意見でも解決可能と見込まれている。
  • 放射性廃棄物の恒久的な解決策への国家的要請は非常に強く、そのための手段としては地層処分が唯一信頼できる長期的な解決策であると全米科学アカデミー(NAS)も表明している。過去58年にわたり、エネルギーと安全保障の利益を享受してきた我々には、我々自身で廃棄物処分を行う責任がある。

決議案は今後上院本会議での審議・議決に回されるが、ユッカマウンテン・サイトの承認のためには7月25日までに決議案の承認が行われる必要性がある。

【決議案および決議の本文(pdfファイル)】

【出典】

  • 上院エネルギー・天然資源委員会内のプレスリリース (Bingman委員長:http://energy.senate.gov/press/dem /press_template.cfm?id=183310、 Murkowski上席委員:http://energy.senate.gov/press /press_template.cfm?id=183300)
  • 下院エネルギー・商務委員会のプレスリリース (Tauzin委員長:http://energycommerce.house.gov/107/news/05082002_564.htm)
  • 放射性廃棄物政策法 (Nuclear Waste Policy Act

2002年5月24日、フィンランド議会によって、新規原子炉の建設を認める原則決定(詳細は こちら)と、そこから発生する使用済燃料の処分に関する原則決定が承認された。これら二つの原則決定は、2002年1月17日に閣議により決定されていたものであり、議会では107対92で承認が行われた。

フィンランドで5番目となる新規原子炉の建設についての原則決定は、フィンランドの2大電気事業者の一つであるテオリスーデン・ヴォイマ社(TVO)が申請していたものである。フィンランドでは、1年前の2001年5月に、既存の発電所からの使用済燃料をエウラヨキのオルキルオトに処分することに関しての原則決定が議会で承認されている。今回は新設原子炉からの使用済燃料を同じくオルキルオトに処分することが原則決定された。

オルキルオトの最終処分場建設に関する原則決定について、ポシヴァ社が1999年5月に提出した申請書では、テオリスーデン・ヴォイマ社(TVO)およびフォルツム・パワー・アンド・ヒート社の原子炉新設構想を考慮して、6基分(ウラン換算最大9,000t)の処分量で処分場建設計画が申請されていた。しかしながら、2000年12月に行われた閣議の原則決定では、処分対象量は既存の発電所(4基)からの使用済燃料(ウラン換算約4,000t)に限定され、「新規発電所から生じる使用済燃料の最終処分に関する部分については、テオリスーデン・ヴォイマ社(TVO)による新しい原子力発電所の建設に関する原則決定の申請の一部として取扱い、申請についての決定を延期する」ことが決定されていた。今回行われた処分についての原則決定は、この一部「延期」された申請に対応するものであり、ポシヴァ社から改めて申請書が出されていたわけではない。新規原子炉の原則決定が承認されたことに合わせ、この新規原子炉の操業に伴い発生する使用済み燃料約2,500t(ウラン換算)を処分するためにオルキルオト処分場の処分可能量を拡張することを認める内容となっている。結果として、オルキルオトにおける最終処分場の最大処分量は6,500t(ウラン換算)となる。

なお、「決定が延期」されたのは1基分の使用済燃料のみであり、仮にフィンランドにさらに原子炉が建設される場合には、オルキルオトでの処分に実施を行うかどうかに関わらず、ポシヴァ社は新たに最終処分に関する原則決定を申請する必要がある。

【出典】

  • フィンランド貿易産業省プレスリリース(rhino.digia.com/ktm/bulletin.nsf/headlinespubliceng/F285C5EFF6D8D83FC2256BC30038A525)
  • ポシヴァ社プレスリリース(www.posiva.fi/englanti/index.html)
  • 使用済燃料の最終処分施設サイトに関する閣議の原則決定-Posiva社の申請書(1999.5.26)
  • 使用済燃料の最終処分場の建設に関するPosiva社の申請に対する閣議による原則決定(2000.12.21)

ドイツの新原子力法が大統領の署名を得て正式に成立し、4月26日付けの官報に掲載され、翌27日(土)から発効した。同法の成立により、ドイツにおける原子力発電は廃止されることが明確に法制化された。また、将来における再処理のための使用済燃料の引渡しが禁止されると共に、発電所近郊での使用済燃料の中間貯蔵義務が新たに定められたが、使用済燃料等の最終処分に関する基本的な制度は変更されていない。

この新原子力法は、1998年に誕生した現連立政権の脱原子力政策を法制化するものであり、具体的には2001年6月に最終的に署名された連邦政府と電力会社の協定における、原子力からの段階的撤退・再処理のための使用済燃料の引渡し禁止・発電所サイト内またはその近辺での使用済燃料中間貯蔵等に関する合意事項を踏まえたものである。原子力発電からの撤退に関しては、第7条および付表では2000年1月1日以降の可能発電量が具体的に定められ、それ以降の認可失効が規定されている。

こうした新原子力法の性格は、原子力法を改正する法律の正式名称「商業発電のための原子力利用の秩序正しい終結に関する法律」に表されている。原子力発電からの撤退以外の主要なポイントとして連邦環境・自然保護・原子炉安全省(BMU)が挙げているのは、以下の4点である。

  • 「平和目的のための原子力利用の推進」という従来の目的を廃し、「商業利用目的の原子力利用の終結、終了までの期間における操業確保の保証」を新たな目的に。
  • 使用済燃料の処分は直接処分に限定し、2005年7月以降は原子力発電所から再処理工場への使用済燃料の搬出を禁止。
  • 原子力発電所運営者は、発電所近辺に使用済燃料の中間貯蔵施設を設置する。
  • 原子力発電所の賠償責任限度額を10倍の25億ユーロに増加。

なお、上に述べた連邦政府と電力会社の協定では、使用済燃料を含む高レベル放射性廃棄物の最終処分場候補サイトとして調査中であったゴアレーベンにおける新たな探査活動の凍結等も合意されていた。しかしながら、このゴアレーベンに関する特別な規定は、新原子力法には盛り込まれていない。高レベル放射性廃棄物の処分に関する基本的な制度も変更は行われていない。

【出典】

  • 連邦環境・自然保護・原子炉安全省(BMU)プレスリリース(Nr.97/02, 25 April 2002) (www.bmu.de/fset1024.htm)
  • Gesetz zur geordneten Beendigung der Kernenergienutzung zur gewerblichen Erzeugung von Elektrizitat(2002.4.22) (商業発電のための原子力利用の秩序正しい終結に関する法律)〔原子力法改正法〕 (ドイツ官報:www.bundesanzeiger.de/bgbl1f/b1findex.htm)
  • Gesetz uber die friedliche Verwendung der Kernenergie und den Schutz gegen ihre Gefahren (原子力の平和利用およびその危険の防護に関する法律(1959.12.23/2002.04.22)〔原子力法〕(連邦環境・自然保護・原子炉安全省 (BMU):www.bmu.de/english/download/nuclear/files/atg_english.pdf)