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カナダ

カナダの使用済燃料処分の実施主体である核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、自身のウェブサイトにおいて、2012年度の年報、並びに「適応性のある段階的管理」(詳細はこちら)の実施に関して、2013年から5カ年の実施計画書を公表した。

2012年度の年報では、2012年12月31日時点における処分場のサイト選定の進捗状況について、21の地域がサイト選定プロセスに参加しており、うち17の地域が第3段階となる潜在的な適合性の予備的評価に進んでいることが示されている。第3段階では、当該地域に地域連絡委員会が組織されることになっており、8つの地域でこの委員会が設置されている。地域連絡委員会は、地元のボランティアがメンバーとなり、住民への情報提供や地域の要望の反映などにおいて、重要な役割を果たすと期待されている。なお、カナダにおける使用済燃料処分場のサイト選定に対して関心表明を行った地域及びその状況をページ末に表形式でまとめた。

NWMOの2013年から5カ年の実施計画書では、第3段階の潜在的な適合性の予備的評価は、2つのフェーズに分けて段階的に進めるとしている。第1フェーズは机上での調査が中心であり、第2フェーズは限定的なフィールド調査が実施される。NWMOは、いずれのフェーズにおいても、地元自治体議会の書面による意思表明がなされてから調査活動を実施するとしている。これら2つのフェーズを通じて、使用済燃料の地層処分プロジェクトについて以下の4つの観点の評価が行われる。

① 処分が安全に実施できる場所を見つけられる可能性があるか

② プロジェクトが実施されることにより、地元地域の福祉が向上する可能性があるか、その可能性を確かにするために何が必要か(例えば、インフラ、資源、構想など)

③ サイト選定プロセスの以降の段階においてプロジェクトの進む道を切り開いていくことに対し、地域の住民が関心を維持し続ける可能性があるか

④ 周辺地域の福祉が向上する可能性があるか、周辺地域を含めてプロジェクトとともに歩むための基盤が確立される見通しがあるか

2013年から5カ年の実施計画書においてNWMOは、第3段階におけるサイト選定プロセスの今後の進捗について次のような見通しを示している。

  • 第3段階の第1フェーズの作業終了後、処分場プロジェクトへの潜在的な適合性が比較的低いと判断される地域は、サイト選定プロセスから除外する可能性がある。
  • 第3段階の第2フェーズでは、NWMOの作業に対する第三者レビューを実施する。レビューグループのメンバーは、NWMO及び地元の責任当局が選出する。
  • 第3段階の第2フェーズの作業終了後、第4段階へ進む可能性がある地域として1つまたは2つの地域を選抜する可能性がある。

【出典】

  • 核燃料廃棄物管理機関(NWMO): 2012年度年報
    Moving Forward Together, Annual Report 2012. NWMO
    http://www.nwmo.ca/annualreportからダウンロードできます〕
  • 核燃料廃棄物管理機関(NWMO): 2013~2017年実施計画書
    Implementing Adaptive Phased Management 2013 to 2017. March 2013. NWMO
    http://www.nwmo.ca/implementationplanからダウンロードできます〕

 

【2013年4月10日追記】

核燃料廃棄物管理機関(NWMO)はこのほど、セントラルヒューロン自治体について、サイト選定手続きに関する今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとする初期スクリーニング結果とともに、2013年2月15日付の書簡・初期スクリーニング概要報告書と全体報告書を公表した。これにより、サイト選定プロセスに参加している21の地域の全ての初期スクリーニング報告書が出揃ったことになる。

 


サイト選定プロセスに参加している自治体(計 21)(2013年4月10日時点)

〈参考〉カナダにおける処分地の選定手続き・経緯 について、詳しくはこちら もご覧下さい。


【出典】

カナダの使用済燃料処分の実施主体である核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、「適応性のある段階的管理」(APM)(詳細はこちら)の実施に関して、2013年~2017年の5年間における実施計画案を公表し、2013年1月10日までの期限で、意見募集を開始した。NWMOは2008年から毎年、5年間の行動計画をまとめた実施計画案を公表し、幅広く国民の意見を反映して最終化する手順を踏んでいる1

今回公表された実施計画案においてNWMOは、7つの戦略的目標を掲げ、各項目について、2013年~2017年おける活動内容と2013年における活動内容を簡潔に記載している。これらの戦略的目標や、その実現のための活動の適切性について、NWMOが国民の意見を聴きたいと考えている事項を具体的な質問形式にまとめ、巻末に返信用アンケートを添付している。

〔7つの戦略目標とアンケートの設問は下記の表を参照のこと〕

NWMOは、2010年5月から、9段階で進められる使用済燃料処分場のサイト選定プロセスを進めている。今回の実施計画案における戦略的目標の第2項目であるサイト選定に関しては、2010年に開始したサイト選定プロセスの第4段階までのスケジュールを見据えた内容となっており、2013年の活動項目として第3段階の第1フェーズ2 の実施が盛り込まれている。

戦略的目標の第3項目に該当する処分場の設計やセーフティケースの開発に関しては、研究段階からエンジニアリング段階への移行を開始するとされている。今後5年間においてNWMOは、結晶質岩及び堆積岩における処分場の設計及び閉鎖後安全性に関するカナダ原子力安全委員会(CNSC)の事前審査を完了し、2021年頃と予定しているサイト準備・建設に係る許認可申請書の提出へ向けて、設計の最適化を進めるとしている。また、使用済燃料の処分容器の試作品の設計・製造を、カナダ国内の大学や研究機関と連携して進め、処分容器と輸送容器の工学的技術を確立するともに、試験施設を設置し、製造技術等の研究を継続していくとしている。そのために、使用済燃料輸送容器の容器承認のアップデート、地層処分環境での微生物学的プロセスの統合レビューの完了を2017年までの実施項目として設定している。また、2013年には以下の活動を実施するとしている。

  • 処分容器に利用する銅コーティング技術の評価
  • 堆積岩中の高塩濃度環境での銅・鉄の腐食に関する研究の完了
  • 処分容器の密閉に用いる溶接技術の評価
  • 処分容器の定置に関する代替技術のレビュー
  • 適応性のある段階的管理(APM)のための安全解析の準備
  • 緩衝材の製造プロセスに関する研究
  • 使用済燃料の鉄道輸送に関する調査
  • スウェーデン・エスポ岩盤研究所での研究プロジェクトへのNWMOの参加の終了
  • 独立技術評価グループによる技術研究プログラムの年次評価の実施

 

NWMOの2013~2017年の戦略的目標〔案〕 NWMOが公衆の意見を聴きたい
と考えている事項(アンケートの設問)
①関心のある人々との持続可能で長期的な関係の構築及び将来の方向性の設定への参画
②十分な情報の提供を受けた上で、処分場を受入れる意思を示した地域での処分に向け、協力的なサイト選定手続きの実施
③結晶質岩及び堆積岩の双方における処分場のジェネリックな設計とセーフティケースの向上と開発、及び最善の手法に従った継続的な改善を実現するための技術研究と開発の実施
④長期間にわたって確実に使用済燃料を管理するために必要な資金の確保
⑤新たな知見、国際的な最善の手法の事例、技術の高度化、社会的な期待・価値の変化、及び政策変更に適応した処分計画の策定
⑥NWMOの事業の実施に対する一般公衆の信頼の向上に寄与するような責任あるガバナンス体制の維持
⑦社会的、環境的、技術的能力及び財務上の能力を備えた実効的な実施主体の構築と維持
Q1. 実施計画案で示された7項目の戦略的目標は適切か。
Q2. 実施計画案で示している作業や活動計画は適切か。
Q3. 実施計画案は今後予測される課題とその対応について示しているが、今後5年間において対処が必要な重要な課題として何が考えられるか。
Q4. 上記の課題への対応としてNWMOが実施すべきことは何か。
Q5. その他のコメント、質問、提案はあるか。

 

【出典】


  1. NWMOの実施計画の策定やそのための意見募集は、核燃料廃棄物法で定められたものではない。それに対して、毎年公表されている年報や3年に一度公表される「3年次報告書」は、「核燃料廃棄物法」の規定に基づいて策定される。 []
  2. 第3段階では潜在的な適合性の予備的評価が実施される。第3段階は2つのフェーズで構成され、第1フェーズでは机上調査が行われ、第2フェーズでは現地でのフィールド調査や周辺地域の調査も実施される。詳細は2012年7月18日付既報参照。 []

カナダの使用済燃料処分の実施主体である核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は自身のウェブサイトにおいて、処分事業及びサイト選定計画に係る情報提供に対する関心表明の受付について、2012年9月30日をもって一時中断し、当面は受付済みの地域を対象とした調査とサポートに注力していくことを明らかにした。今回の関心表明の受付の一時中断について、NWMOは6ヶ月前の2012年4月に予告を行っていたものである。NWMOは、2010年5月から9つのステップからなる使用済燃料処分場のサイト選定を開始しており、自治体からの関心表明はその第2段階である

関心表明をおこなった地域の地図

関心表明をおこなった地域(clickでGoogle Mapで表示)

NWMOが公表した関心表明の受付の中断に関する説明資料によると、2012年9月30日時点で、21の地域がサイト選定プロセスに参加している。うち、早くに関心表明を行っていた地域では、第2段階で実施される初期スクリーニングが完了し、第3段階となる潜在的な適合性の予備的評価に進んでいる地域もある(下表参照)。NWMOの2012年6月付のニュースレターでは、サイト選定プロセスに参加している地域の数は19であったが、その後、新たにマニトウェッジ・タウンシップとセントラルヒューロン自治体の2地域が関心表明を行っている。

第3段階では、関心表明を行った地域の周辺自治体や、先住民族(北米インディアン、メティス、イヌイットなど)を含む関与プログラムも開始されることになっている。NWMOは、関心表明の新規受付を一時中断することによって、実施中の作業に集中するとともに、サイト選定プロセスに参加している地域へのサポート、周辺の自治体などの参画に関する計画や支援を強化していく考えである。なお、NWMOが進めているサイト選定プロセスの第3段階の作業期間は、約1~2年と予定とされている。

NWMOは、第3段階の潜在的な適合性の予備的評価が完了するまでは、適切な候補地が見いだせるかどうかは明確ではないため、将来的に新たな地域の検討が必要となった場合のため、関心表明の受付を再開する選択肢は排除しないとしている。受付を再開するまでの間に関心を示す地域が新たに現れた場合は、新たに初期スクリーニング等は実施しないものの、地域やグループ、個人の要請に応じて、サイト選定プロセス期間中の情報提供や定期的な更新情報の提供、説明会の実施等を行うとしている。

これまでにカナダにおける使用済燃料処分場のサイト選定に対して関心表明を行った地域及びその状況を下表に示す 。

地域 サイト選定における検討状況
イングリッシュリバー先住民族保留地 サスカチュワン州 第3段階実施中1
パインハウス村 サスカチュワン州 第3段階実施中
クレイトン・タウンシップ サスカチュワン州 第3段階実施中
イアーフォールズ・タウンシップ オンタリオ州 第3段階実施中
イグナス・タウンシップ オンタリオ州 第3段階実施中
シュライバー・タウンシップ オンタリオ州 第3段階実施中
ホーンペイン・タウンシップ オンタリオ州 第3段階実施中
ワワ自治体 オンタリオ州 第3段階実施中
ニピゴン・タウンシップ オンタリオ州 第2段階 初期スクリーニング結果公表済み(良好)2
ブロックトン自治体 オンタリオ州 第2段階 初期スクリーニング結果公表済み(良好)
ソーギーンショアーズ町 オンタリオ州 第2段階 初期スクリーニング結果公表済み(良好)
ホワイトリバー・タウンシップ オンタリオ州 第2段階 初期スクリーニング結果は未公表
ブラインドリバー町 オンタリオ州 第2段階 初期スクリーニング結果は未公表
エリオットレイク市 オンタリオ州 第2段階 初期スクリーニング結果は未公表
ノースショア・タウンシップ オンタリオ州 第2段階 初期スクリーニング結果は未公表
スパニッシュ町 オンタリオ州 第2段階 初期スクリーニング結果は未公表
アラン=エルダースリー自治体 オンタリオ州 第2段階 初期スクリーニング結果は未公表
ヒューロン=キンロス・タウンシップ オンタリオ州 第2段階 初期スクリーニング結果は未公表
サウスブルース自治体 オンタリオ州 第2段階 初期スクリーニング結果は未公表
マニトウェッジ・タウンシップ オンタリオ州 第2段階 初期スクリーニング結果は未公表
セントラルヒューロン自治体 オンタリオ州 第2段階 初期スクリーニング結果は未公表
レッドロック・タウンシップ オンタリオ州 初期スクリーニング結果公表済み(不適) サイト選定プロセスの検討から排除

 

 

【出典】

 

【2012年10月11日追記】

核燃料廃棄物管理機関(NWMO)はこのほど、新たに下記の6地域の初期スクリーニング結果及び報告書を公表した。

  • エリオットレイク市
  • ブラインドリバー町
  • スパニッシュ町
  • ノースショア・タウンシップ
  • サウスブルース自治体
  • ヒューロン=キンロス・タウンシップ

初期スクリーニング結果に係る書簡と報告書によると、今回公表された6地域に関して、サイト選定手続きに関する今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとしている。

【出典】

【2012年10月30日追記】

核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は10月17日付で、ホワイトリバー・タウンシップに対して初期スクリーニング結果を通知する書簡と報告書を公表した。初期スクリーニング結果に係る書簡と報告書によると、ホワイトリバー・タウンシップに関して、サイト選定手続きに関する今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとしている。

また、NWMOのウェブサイトにおいて、地元住民とのコミュニケーションを目的として設置される地域連絡委員会のウェブサイトを紹介している。地域連絡委員会は、サイト選定プロセスの第3段階に進んだ地域において、地元のボランティアによって組織されるものであり、地域住民に対する情報提供や地域の要望の反映などにおいて、重要な役割を果たすとされている。現在、6カ所の地域連絡委員会のウェブサイトが開設されている。

【出典】

 

【2013年1月22日追記】

核燃料廃棄物管理機関(NWMO)はこのほど、マニトウェッジ・タウンシップについて、サイト選定手続きに関する今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとする初期スクリーニング結果を通知する2013年1月7日付の書簡と報告書を公表した。

【出典】


  1. サイト選定の第3段階以降では、使用済燃料の処分プロジェクトに対する各地域の適合性の評価が、より詳細な科学・技術的調査や、地域の福祉に関する調査を通じて実施される。これらの調査では、使用済燃料を長期間にわたって閉じ込め、隔離することのできる地質を有するサイトが存在することや、プロジェクトがその地域の福祉を向上させることができるかどうかが確認される。また、地域住民や周辺の自治体、先住民族の意識向上、学習及び関与が重要な要素であるとされている。 []
  2. 初期スクリーニングでは、以下の5つのスクリーニング基準を適用して評価が行われる:(1) サイトには、地上及び地下施設を収容できる大きさの土地がなければならない。(2)利用可能な土地は、保護区域、遺産地域、州立公園、国立公園の外側でなければならない。(3)利用可能なサイトは、将来の世代による擾乱の可能性がないよう、飲用、農業及び工業用途に使用される既知の地下水資源が処分場の深さに含まれていてはならない。(4)利用可能な土地は、処分場サイトに将来の世代による擾乱の可能性がないよう、既知の経済的に利用できる天然資源が賦存していてはならない。(5)利用可能な土地は安全性の要因を考慮し、サイトの安全性を妨げるような地質及び水文地質学的特性を持つ区域に入っていてはならない。 []

カナダの使用済燃料処分の実施主体である核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、2012年6月付のニュースレターにおいて、使用済燃料処分場のサイト選定プロセスにおいて、2012年6月末時点で、11地域で詳細な情報提供及び初期スクリーニングを実施する第2段階が進められており、8地域で第3段階1 が進められていることを公表した。

カナダでは、NWMOが、2010年5月から、9段階で進められる使用済燃料処分場のサイト選定を開始しており、2012年5月14日までに16地域が関心を表明し、10地域について初期スクリーニング結果が良好であることが示されていた。また、地域によるサイト選定プロセスへの関心表明の期限は2012年9月末に設定されていた。

今回のニュースレターにおいては、新たに第2段階が進められている地域として以下の4地域が示されている。

  • ホワイトリバー・タウンシップ(オンタリオ州)
  • アラン=エルダースリー自治体(オンタリオ州)
  • ソーギーンショアーズ町(オンタリオ州)
  • ヒューロン=キンロス・タウンシップ(オンタリオ州)

これまでにカナダにおける使用済燃料処分場のサイト選定に対して関心表明したのは、以下の20地域であり、それらのサイト選定における検討状況を下表に示す。

地域 サイト選定における検討状況
①イングリッシュリバー先住民族保留地 サスカチュワン州 第3段階実施中
②パインハウス村 サスカチュワン州 第3段階実施中
③クレイトン・タウンシップ サスカチュワン州 第3段階実施中
④イアーフォールズ・タウンシップ オンタリオ州 第3段階実施中
⑤イグナス・タウンシップ オンタリオ州 第3段階実施中
⑦シュライバー・タウンシップ オンタリオ州 第3段階実施中
⑧ホーンペイン・タウンシップ オンタリオ州 第3段階実施中
⑩ワワ自治体 オンタリオ州 第3段階実施中
⑥ニピゴン・タウンシップ オンタリオ州 第2段階
初期スクリーニング結果公表済み(良好)
⑰ブロックトン自治体 オンタリオ州 第2段階
初期スクリーニング結果公表済み(良好)
⑨ホワイトリバー・タウンシップ オンタリオ州 第2段階
初期スクリーニング結果は未公表
⑪ブラインドリバー町 オンタリオ州 第2段階
初期スクリーニング結果は未公表
⑫エリオットレイク市 オンタリオ州 第2段階
初期スクリーニング結果は未公表
⑬ノースショア・タウンシップ オンタリオ州 第2段階
初期スクリーニング結果は未公表
⑭スパニッシュ町 オンタリオ州 第2段階
初期スクリーニング結果は未公表
⑮アラン=エルダースリー自治体 オンタリオ州 第2段階
初期スクリーニング結果は未公表
⑯ソーギーンショアーズ町 オンタリオ州 第2段階
初期スクリーニング結果は未公表
⑱ヒューロン=キンロス・タウンシップ オンタリオ州 第2段階
初期スクリーニング結果は未公表
⑲サウスブルース自治体 オンタリオ州 第2段階
初期スクリーニング結果は未公表
●レッドロック・タウンシップ オンタリオ州 初期スクリーニング結果公表済み(不適)
サイト選定プロセスの検討から排除

サイト選定の第2段階(青文字)及び第3段階(黒文字)が進められている地域

2012年6月付のニュースレターによると、サイト選定の第3段階であるフィージビリティ調査は、複数年にわたって実施され、各地域が使用済燃料の処分プロジェクトを受け入れる適性を有するかどうかが評価される。第3段階で主に検討されるのは、人間及び環境に対する安全性とセキュリティ、地域の福祉、地域がプロセスに残留する可能性、及び周辺地域の福祉の4点である。第3段階は、2つの連続するフェーズに区分され、それぞれ1年ないしそれ以上の期間が見込まれている。現在すでに着手されている第1フェーズは、机上調査として行われるものであるが、第2フェーズでは現地でのフィールド調査も実施され、また、調査対象には周辺地域も含められる。
第3段階の第1フェーズでは、地層科学的な評価2 と、処分プロジェクトが地域や周辺地域の福祉に及ぼしうる影響の評価が実施される。地層科学的な評価の目的は、各地域において地層処分場の設置に適する可能性のある特定の立地エリア3 が選定可能かを評価することであり、以下の項目が実施される。

  1. 地質学、構造地質学や天然資源、水文地質学及び土壌に関する、利用可能な情報の詳細な評価及び解釈
  2. 利用可能な物理探査の調査結果の収集と解釈
  3. 利用可能な衛星画像を活用したリニアメント調査、地形学及び物理探査の調査結果を活用した、候補となりうる岩盤の特性(破砕帯、断層、貫入等)についての配置や方向、及び出現頻度
  4. リモートセンシングのデータ収集と評価、及び地形分析と排水解析4 に関する結果の収集
  5. 必要に応じて、机上調査で特定された地質学的特徴の限定的な地上調査による視覚的な確認

また、第3段階では、地域連絡委員会が組織されるとしている。地域連絡委員会は、地元のボランティアによって組織されるものであり、住民に対する情報提供や地域の要望の反映などにおいて、重要な役割を果たすとされている。
2012年6月付のニュースレターによると、第3段階の第1フェーズの調査の一部は、2013年中に完了するものと見込まれている。また、第1フェーズの完了時点で、適性を有するサイトが存在する可能性が低いことや、地域の意向によって、いくつかの地域は除外されることが見込まれている。第3段階の第2フェーズにおけるより詳細な調査により、最も高い適性を有する1カ所または2カ所の地域、または立地エリアを絞り込む予定とされている。なお、これまでのサイト選定の進捗と同様に、地域は次の段階に進むに当たって、正式に関心を表明することが必要とされている。

【出典】

 

【2012年9月27日追記】

核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、2012年9月19日付けでソーギーンショアーズ町(オンタリオ州)に対して初期スクリーニング結果を通知する書簡と報告書を公表した。初期スクリーニング結果に係る書簡と報告書によると、ソーギーンショアーズ町に関して、サイト選定手続きに関する今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとしている。

NWMOは、これまでに11地域の初期スクリーニング結果を公表しており、今回公表されたソーギーンショアーズ町で12地域目となる。そのうち初期スクリーニング結果が良好であることが示されたのは、今回のソーギーンショアーズ町を含めて11地域である。

【出典】


  1. サイト選定プロセスの第3段階では、関心のある自治体に対して、潜在的な適合性の予備的評価を実施する。NWMOは自治体との協力の下で、自治体内のサイトが処分事業の詳細要件を満たす可能性があるかについてのフィージビリティ調査を行う。 []
  2. geoscientific assessments []
  3. siting areas []
  4. drainage analysis []

カナダの使用済燃料処分の実施主体である核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、処分事業及びサイト選定計画についての情報提供に対する関心表明の期限を2012年9月30日までとする声明を公表した。NWMOでは、2010年5月から使用済燃料の処分場のサイト選定を開始しており 、サイト選定プロセスの第2段階として、関心を表明した地域に対する初期スクリーニングを実施している。

NWMOが同時に公表した関心表明の期限設定に関する説明資料によると、今回期限を設定した理由として以下を挙げている。

  • 実施中の検討に知識や専門的な技術を集中させる
  • サイト選定プロセスに参加している地域への十分なサポートを提供する
  • 各地域が使用済燃料の処分プロジェクトの有力な候補地であるかどうかをできる限り早期に通知する
  • 周辺の自治体などの参画を計画し、全面的にサポートすることに寄与する

NWMOは、2012年9月30日の期限までに関心表明が行われた地域の中から、使用済燃料の処分事業を実施可能な地域が特定されるものと考えてはいるものの、将来的に新たな地域の検討が必要となった場合のため、関心表明の受付を再開する選択肢は排除しないとしている。

また、現在までに延べ16地域がサイト選定プロセスに関心を表明しており、これらの16地域には、これまでに初期スクリーニング結果が公表されている10地域に加えて、新たに以下の6地域が含まれているとされている。

  • ブラインドリバー町(オンタリオ州)
  • ブロックトン自治体(オンタリオ州)
  • エリオットレイク市(オンタリオ州)
  • ノースショア・タウンシップ(オンタリオ州)
  • サウスブルース自治体(オンタリオ州)
  • スパニッシュ町(オンタリオ州)

さらに、NWMOが2012年3月27日に公表した2011年度年報によると、初期スクリーニング結果が良好とされた地域のうち、2011年末までに以下の5地域がサイト選定プロセスの第3段階1 へ進む意思を正式に表明しているとしている。

  • イグナス・タウンシップ(オンタリオ州)
  • シュライバー・タウンシップ(オンタリオ州)
  • ホーンペイン・タウンシップ(オンタリオ州)
  • ワワ自治体(オンタリオ州)
  • クレイトン・タウンシップ(サスカチュワン州)

なお、これまでにカナダにおける使用済燃料処分場のサイト選定に対して関心表明した地域及びその状況を下表に示す。関心表明を行ったのが全部で16地域であり、初期スクリーニングの結果が良好、または初期スクリーニングが実施中であってサイト選定プロセスに関わっているのが15地域、初期スクリーニングの結果で適性がないとされたのが1地域となっている。

地域 状況
初期スクリーニング
結果
2
第3段階への
意思表明の有無
3
イグナス・タウンシップ オンタリオ州 良好 有り
シュライバー・タウンシップ オンタリオ州 良好 有り
ホーンペイン・タウンシップ オンタリオ州 良好 有り
ワワ自治体 オンタリオ州 良好 有り
クレイトン・タウンシップ サスカチュワン州 良好 有り
レッドロック・タウンシップ オンタリオ州 不適
パインハウス村 サスカチュワン州 良好
イングリッシュリバー先住民族保留地 サスカチュワン州 良好
イアーフォールズ・タウンシップ オンタリオ州 良好
ニピゴン・タウンシップ オンタリオ州 良好
ブラインドリバー町 オンタリオ州 未公表
ブロックトン自治体 オンタリオ州 未公表
エリオットレイク市 オンタリオ州 未公表
ノースショア・タウンシップ オンタリオ州 未公表
サウスブルース自治体 オンタリオ州 未公表
スパニッシュ町 オンタリオ州 未公表

【出典】

【2012年6月4日追記】

核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、2012年5月14日付けでブロックトン自治体(オンタリオ州)に対して初期スクリーニング結果を通知するレター及び概要報告書を公表した。初期スクリーニング結果に係るレター及び概要報告書によると、ブロックトン自治体については、サイト選定手続きに関する今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとしている。

NWMOは、これまでに、10地域の初期スクリーニング結果を公表しており、今回公表されたブロックトン自治体で11地域目となる。なお、これまで関心表明を行ったのは全部で16地域であり、初期スクリーニングの結果が良好となったのは10地域であり、初期スクリーニングを実施中が5地域、適性がないとされたのが1地域であり、現在、サイト選定プロセスに関わっているのは15地域となる。

【出典】


  1. サイト選定プロセスの第3段階では、関心のある自治体に対して、潜在的な適合性の予備的評価を実施する。NWMOは自治体との協力の下で、自治体内のサイトが処分事業の詳細要件を満たす可能性があるかについてのフィージビリティ調査を行う。 []
  2. 良好:今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとされた地域

    不適:サイト選定プロセスにおける適性のある候補地とは見なさない地域 []

  3. 2011年末までに意思表明した地域 []

カナダでの低・中レベル放射性廃棄物処分場の計画

カナダの低・中レベル放射性廃棄物の地層処分場プロジェクトについては、許認可申請の前段階として、環境影響を審査する段階に入っている。カナダ環境評価局(CEAA)は、2月3日に、オンタリオ・パワー・ジェネレーション(OPG)社が提出した環境影響評価書(EIS)及び予備的安全評価書等について、合同評価パネル(JRP)がパブリックコメントの募集を開始することを公表した。コメントの募集期間は最大で6カ月とされ、必要に応じ延長するとしている。

合同評価パネル(JRP)は、審査の開始に当たり、EIS等の概要についてOPG社などから説明を受けるためのオリエンテーション会議を2月21日に開催することとしている。オリエンテーション会議では、OPG社の他、カナダ原子力安全委員会(CNSC)によるプレゼンテーションも予定されている。

OPG社は、オンタリオ州キンカーディン自治体のブルース原子力発電所サイトで低・中レベル放射性廃棄物処分の実施を計画しており、地下約680mの石灰岩層に建設される地層処分場において、OPG社の原子力発電所から発生する約20万m3の低・中レベル放射性廃棄物を処分することとしている。また、OPG社が2011年4月に提出したEIS、予備的安全評価書等については、CNSCとCEAAが合同評価パネル(JRP)を設置して審査することとされ、2012年1月にはJRPの委員3名が任命されていた(2012年1月26日追記参照)。

米国での新たな低レベル放射性廃棄物処分場の操業開始

米国では、2011年11月10日に、テキサス州アンドリュースで低レベル放射性廃棄物のWCSテキサス処分場が操業を開始した。WCSテキサス処分場の操業者は、ウェイスト・コントロール・ スペシャリスト(WCS)社であり、1985年低レベル放射性廃棄物政策修正法で州または州が共同で処分を実施するとされた以降、初めて建設された低レベル放射性廃棄物処分場となる。

WCSテキサス処分場は、テキサス州とバーモント州で構成されるテキサス・コンパクト1 のクラスA・B・Cの低レベル放射性廃棄物2 と、エネルギー省(DOE)などの連邦政府の低レベル放射性廃棄物の処分を行うこととなっている。なお、WCSテキサス処分場では、テキサス・コンパクトを構成する州の他、現状でクラスB・Cの低レベル放射性廃棄物の処分ができない州でも、テキサス低レベル放射性廃棄物処分コンパクト委員会(TLLRWDCC)の特別な承認を受けることを前提として、クラスA・B・Cの低レベル放射性廃棄物を処分することが可能となっている。

なお、米国ではこの他に、以下の3カ所の民間低レベル放射性廃棄物処分場が操業されているが、処分可能廃棄物や受け入れ可能な州に制限がある。

処分可能廃棄物 受け入れ可能な州
バーンウェル処分場
(サウスカロライナ州)
クラスA・B・Cの低レベル放射性廃棄物 アトランティック・コンパクト(サウスカロライナ州、コネティカット州、ニュージャージー州)
リッチランド処分場
(ワシントン州)
クラスA・B・Cの低レベル放射性廃棄物 ノースウェスト・コンパクト(アラスカ州、ハワイ州、アイダホ州、モンタナ州、オレゴン州、ユタ州、ワシントン州、ワイオミング州)及びロッキーマウンテン・コンパクト(コロラド州、ネバダ州、ニューメキシコ州)
クライブ処分場
(ユタ州)
クラスAの低レベル放射性廃棄物 全ての州

【出典】


  1. 1985年低レベル放射性廃棄物政策修正法では、低レベル放射性廃棄物は州が単独またはコンパクトと呼ばれる共同協定グループを形成し、コンパクトに加盟する州からの廃棄物の処分に責任を持つこととされている。 []
  2. 米国では、1985年低レベル放射性廃棄物政策修正法及び原子力規制委員会(NRC)の連邦規則(10 CFR Part 61)において、浅地中処分が可能な低レベル放射性廃棄物としてクラスA・B・Cの分類が定められている。また、クラスCを超える低レベル放射性廃棄物(GTCC廃棄物)は、連邦政府が処分を行うこととなっている。 []

カナダの使用済燃料処分の実施主体である核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、「適応性のある段階的管理」(APM詳細はこちら)の実施に関して、2012年~2016年の5年間における実施計画案を公表した。

使用済燃料の長期管理アプローチに関する2007年の政府決定 を受けて、NWMOは2008年以降、向こう5年間の実施計画を毎年策定している 。今回の実施計画案は2012年~2016年の5年間を対象としたものである。2010年に開始したサイト選定の進捗状況も踏まえ、9段階からなるサイト選定計画 の第4段階までを見据えた内容となっている。NWMOは、同計画案に対する意見募集を2011年12月31日まで実施し、寄せられたコメントへの対応等を行い、2012年3月に最終版を公表する予定である。

NWMOは、これまで、処分事業及びサイト選定計画に関する情報提供に関心を表明した自治体への検討支援、関心表明した自治体での初期スクリーニングの実施をしている 。また、処分場のセーフティケースの信頼性向上、処分場の安全性に影響する可能性のあるプロセスの科学的な理解の向上に取り組んできた。2012年からの実施計画案では、これまでの活動の継続に加えて、次の活動の開始を盛り込んでいる。

  • 候補サイト及び輸送経路の評価に資する、中間貯蔵施設(原子力発電所でのサイト内貯蔵)から地層処分場までの使用済燃料の輸送オプションの検討
  • 候補サイトの評価の支援に資する、処分場の設計及び予備的安全評価に関する情報の提供
  • 地域の要請及び協力の下での、潜在的な適合性の予備的評価の実施(第3段階)
  • 関心を有する地域から、地域レベルでの調査或いはサイトの精密調査を実施するための、適性を有するサイトを選定するためのアプローチの開発
  • 地域の要請及び協力の下での、サイトの精密調査の実施(第4段階)
  • プロトタイプの処分コンテナの試験施設の設置

また同計画案には、2012年からの5年間のうちに作業を完了させる活動についても示しており、これらには以下のようなものを例示している。

  • 例証のための処分場の閉鎖後安全評価の実施
  • 規制機関であるカナダ原子力安全委員会(CNSC)による事前プロジェクト評価としての、処分場設計及びセーフティケースの評価の実施
  • 処分コンテナの配置及び処分容量の最適化研究
  • プロトタイプの処分コンテナ及び輸送キャスクの初期設計、製造及び試験
  • 適応性のある段階的管理のための概念設計及び費用見積りの更新

【出典】

  • 核燃料廃棄物管理機関(NWMO)ウェブサイト
    http://www.nwmo.ca/implementationplan
  • 核燃料廃棄物管理機関(NWMO)、2012-2016年実施計画書案
    Implementing Adaptive Phased Management 2012 to 2016 – Draft for Public Review, November 2011

カナダの使用済燃料処分の実施主体である核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、シュライバー・タウンシップ(オンタリオ州)及びホーンペイン・タウンシップ(オンタリオ州)の2地域に対する初期スクリーニング結果及び報告書を公表した。これまで5地域が、処分事業及びサイト選定計画についての情報提供に対して関心を表明し、同時に、サイト選定計画の第2段階として行われる初期スクリーニングの実施を要望していたが、今回のホーンペイン・タウンシップは、2011年3月21日に、新たに関心表明、初期スクリーニングの実施を要望していたものである。

今回初期スクリーニング結果が公表された2地域に関して、NWMOは、いずれの地域も今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとしている。また、両地域内には、地層処分場の設置の可能性のある地層を有する地域が存在するとしている。さらに、これらの地域の適性に関しては、地元がサイト選定手続への関心を継続して有する場合、今後のサイト評価の段階で検討されるとしている。

NWMOは、これまでに4地域における初期スクリーニング結果を公表しており 、今回公表された2地域を含めると、初期スクリーニングの結果が公表された地域は以下の6地域となり、いずれも初期スクリーニングの結果は良好なものとなっている。

  • パインハウス村(サスカチュワン州)
  • イングリッシュリバー先住民族保留地(サスカチュワン州)
  • イアーフォールズ・タウンシップ(オンタリオ州)
  • イグナス・タウンシップ(オンタリオ州)
  • シュライバー・タウンシップ(オンタリオ州)
  • ホーンペイン・タウンシップ(オンタリオ州)

【出典】

【2011年6月28日追記】

核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、これまでに初期スクリーニングの結果を公表した6地域とは別に、新たにレッドロック・タウンシップ(オンタリオ州)の初期スクリーニングを行った結果として、サイト選定プロセスにおける適性のある候補地とは見なさないことを公表した。

初期スクリーニングは、関心表明と初期スクリーニングの実施を要望した地域について、5つのスクリーニング基準を適用して、その地域の潜在的な適合性を既存の情報に基づいて評価するものである 。レッドロック・タウンシップの初期スクリーニングの結果について、NWMOは、検討を行った地域は、地層処分場の母岩として潜在的に適するような地層を含んでいる可能性が低いとしている。また、スクリーニングで考慮した種々の地層について、サイト特性が受け入れられるものでなく、地層処分場の安全な閉じ込め・隔離の機能に合致する可能性が低いとしている。

【出典】

【2011年8月5日追記】

核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、クレイトン・タウンシップ(サスカチュワン州)に関する初期スクリーニング結果及び概要報告書を公表した。初期スクリーニング結果に係る報告書によると、クレイトン・タウンシップについては、サイト選定手続きに関する今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとしている。

NWMOは、これまでに、8地域の初期スクリーニング結果を公表しており、今回公表されたクレイトン・タウンシップを含めると、以下の7地域の初期スクリーニング結果が良好なものであったとしている。

  • パインハウス村(サスカチュワン州)
  • イングリッシュリバー先住民族保留地(サスカチュワン州)
  • クレイトン・タウンシップ(サスカチュワン州)
  • イアーフォールズ・タウンシップ(オンタリオ州)
  • イグナス・タウンシップ(オンタリオ州)
  • シュライバー・タウンシップ(オンタリオ州)
  • ホーンペイン・タウンシップ(オンタリオ州)

なお、次のサイト選定計画の第3段階では、自治体との協力で選定したエリアにおいて、処分事業の詳細要件を満たす可能性があるかについてのフィージビリティ調査を行うこととなっている。

【出典】

【2011年11月1日追記】

核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、これまでに初期スクリーニングの結果を公表した8地域とは別に、新たにワワ自治体(オンタリオ州)に対する初期スクリーニングの結果を公表し、サイト選定手続きに関する今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとしている。

NWMOは、今回のワワ自治体を含めて9地域の初期スクリーニング結果を公表しており、レッドロック・タウンシップ以外については、初期スクリーニング結果が良好なものであったとしている。なお、初期スクリーニング結果が良好なものとされた、8地域は以下のとおりである。

  • パインハウス村(サスカチュワン州)
  • イングリッシュリバー先住民族保留地(サスカチュワン州)
  • クレイトン・タウンシップ(サスカチュワン州)
  • イアーフォールズ・タウンシップ(オンタリオ州)
  • イグナス・タウンシップ(オンタリオ州)
  • シュライバー・タウンシップ(オンタリオ州)
  • ホーンペイン・タウンシップ(オンタリオ州)
  • ワワ自治体(オンタリオ州)

【出典】

【2012年1月17日追記】

核燃料廃棄物管理機関(NWMO)によるサイト選定の第2段階での初期スクリーニングでは、8地域での結果が良好とされているが、このうち4地域の自治体議会は、2011年末にかけて、サイト選定プロセスの第3段階に進むことに対する関心表明の決議を行った。2011年11月から12月にかけて関心表明を行った4地域は、以下のとおりである。

  • イグナス・タウンシップ(オンタリオ州)
  • シュライバー・タウンシップ(オンタリオ州)
  • ホーンペイン・タウンシップ(オンタリオ州)
  • ワワ自治体(オンタリオ州)

サイト選定の第3段階は、①NWMOが自治体と共同で、その中に潜在的に適合するサイトがあるかどうかを評価するための「フィージビリティ調査」を行う、②潜在的に適合するサイトのある自治体は、詳細なサイト評価へと続行することに関心があるかどうかを評価する、との2つのステップで行われる。このうち、「フィージビリティ調査」は、既存の情報の入手の可能性によって約1年間から2年間で実施され、地球科学と自治体の福祉に関する基準を用いて判断される。

NWMOは各地域の協力の下、2012年初めに第3段階の調査を開始する予定とされている。ただし、自治体は、フィージビリティ調査の実施以後のプロジェクトへの参加を約束する必要はなく、続行することに関心を持たない自治体は、サイト選定プロセスへの参加が終了することとなっている。

【出典】

【2012年3月1日追記】

核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、使用済燃料の処分場のサイト選定に関心を表明した地域に対して、初期スクリーニングを実施して来ており、これまでに9地域の初期スクリーニングの結果を公表している。

今回、NWMOは、これまでの9地域とは別に、新たにニピゴン・タウンシップ(オンタリオ州)に対する初期スクリーニング結果及び報告書を公表した。初期スクリーニング結果に係る報告書によると、ニピゴン・タウンシップについては、サイト選定手続きに関する今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとしている。

NWMOは、今回の新たな地域を含めて10地域の初期スクリーニング結果を公表しており、レッドロック・タウンシップ(オンタリオ州)以外については、初期スクリーニング結果が良好なものであったとしている。初期スクリーニング結果が良好なものとされたのは、以下の9地域である。

  • パインハウス村(サスカチュワン州)
  • イングリッシュリバー先住民族保留地(サスカチュワン州)
  • クレイトン・タウンシップ(サスカチュワン州)
  • イアーフォールズ・タウンシップ(オンタリオ州)
  • イグナス・タウンシップ(オンタリオ州)
  • シュライバー・タウンシップ(オンタリオ州)
  • ホーンペイン・タウンシップ(オンタリオ州)
  • ワワ自治体(オンタリオ州)
  • ニピゴン・タウンシップ(オンタリオ州)

上記の9地域のうち、これまでにイグナス・タウンシップ、シュライバー・タウンシップ、ホーンペイン・タウンシップ、ワワ自治体のいずれもオンタリオ州の4地域は、サイト選定プロセスの第3段階に進むことに対する関心表明の決議を行っており、この段階では潜在的に適合するサイトの存在を評価するための「フィージビリティ調査」等が実施されることとなる。

【出典】

カナダのオンタリオ・パワー・ジェネレーション(OPG)社は、2011年4月14日に、計画中の低・中レベル放射性廃棄物の地層処分場に関して、環境影響評価書(EIS)、予備的安全評価書等を連邦政府の合同評価パネル(JRP)に提出したことを公表した。EISによると、OPG社が提案している低・中レベル放射性廃棄物の地層処分場が環境に大きな影響を与える可能性は低いとしている。

EISは、カナダ環境評価法に基づいて、連邦政府が管轄するプロジェクトに必要とされるものであり、低・中レベル放射性廃棄物処分場に関するカナダ原子力安全委員会(CNSC)の許認可プロセスの一環として提出が求められていたものである。CNSCは、2006年12月に、低・中レベル放射性廃棄物処分場のEISのレビューを合同評価パネル(JRP)が行うことを提言し、2007年6月に環境大臣がJRCへの付託を決定していた。また、2009年1月には、CNSC及びカナダ環境評価局(CEAA)により、EISのガイドラインが公表されていた

EISによると、2009年1月に、OPG社とカナダ核燃料廃棄物管理機関(NWMO)とは、本プロジェクトに関する許認可プロセスをNWMOが担当する契約を締結しており、EISの作成はNWMOが実施したとされている。EISは、完全性、追跡可能性のある以下のようなステップで実施されている。

  • プロジェクトについての説明する
  • 現在の環境条件の特性を示す
  • プロジェクトと環境との間の潜在的な相互作用を特定する
  • 環境への無視できない影響があるかを判断するため、プロジェクト及び環境の相互作用をさらに評価する
  • 環境への無視できない影響があると判断されたものについて、環境に影響を与えるかどうか決定する。影響を与えるものについては、影響を取り除き、緩和するための対策を検討し、対策の実施後の残留影響については、他のプロジェクトとの複合的な影響についても評価する
  • 影響の緩和策の実施後の残留影響が重大であるかを評価する

また、EISでは、評価対象となる環境を以下の8つに分類して評価している。

  • 地質
  • 水文及び地表水の質
  • 陸上環境
  • 水環境
  • 放射線及び放射能
  • 大気環境
  • 先住民の利害
  • 社会経済環境

EISによると、これらの要素についての評価結果から、影響の緩和策の実施後の残留影響がいくつか特定されたが、これらの残留影響についての重大性の評価により、大きな影響はないと評価されたとしている。また、残留影響について他のプロジェクトとの複合的な影響についても評価が行われたが、影響はないと評価されたとしている。OPG社は、これらの評価結果を考慮すると、同プロジェクトが作業員の健康や安全性、公衆や生物への影響はなく、地域の社会経済には有益な結果をもたらすとして、環境に大きな影響を与える可能性は低いと結論付けている。

また、OPG社では、EISにおいて使用された仮定と評価結果の正確性及び影響の緩和策の効果を確認し、新たな対策の必要性を確認するため、処分場の建設・操業中に補足的な監視活動を実施するとしている。

EISによると、今後、JRPはEISのレビューに際してパブリックコメントや公聴会を実施し、評価結果を環境大臣に報告する予定である。また、低・中レベル放射性廃棄物処分場の操業開始を早ければ2018年前後とされている。

【出典】

【2012年1月26日追記】

カナダ原子力安全委員会(CNSC)とカナダ環境評価局(CEAA)は、2012年1月24日付の共同プレスリリースにおいて、オンタリオ・パワー・ジェネレーション(OPG)社が提案している低・中レベル放射性廃棄物の地層処分場プロジェクトを審査する合同評価パネル(JRP)の委員3名が任命されたことを公表した。

2009年1月にカナダ原子力安全委員会とカナダ環境評価局との間で締結された合同評価パネルの設置に関する協定 において、合同評価パネルは、環境影響評価法及び原子力安全管理法に基づいて、プロジェクトの環境影響評価書(EIS)、サイト準備・建設の許可申請に関して評価・審査を行うこととされている。

【出典】

カナダの使用済燃料処分の実施主体である核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、パインハウス村(サスカチュワン州)及びイングリッシュリバー先住民族保留地(サスカチュワン州)の2つの地域に対する初期スクリーニングの結果及び概要報告書を公表し、両地域を今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとしている。

カナダにおける使用済燃料処分場サイト選定では、2010年5月にNWMOがサイト選定計画を公表し、サイト選定を開始していた 。2010年末までに、今回の初期スクリーニングの結果が公表された2地域を含む5地域が、処分事業及びサイト選定計画についての情報提供に対して関心を表明し、サイト選定の第2段階として行われる初期スクリーニングの実施を要望していた

サイト選定の第2段階で実施される初期スクリーニングは、関心を表明した地域の求めに応じて、既存の情報に基づいて、その地域の潜在的な適合性を評価するものである。初期スクリーニングでは、以下の5つのスクリーニング基準を適用して評価が行われている。

  • サイトには、地上及び地下施設を収容できる大きさの土地がなければならない。
  • 利用可能な土地は、保護区域、遺産地域、州立公園、国立公園の外側でなければならない。
  • 利用可能なサイトは、将来の世代による擾乱の可能性がないよう、飲用、農業及び工業用途に使用される既知の地下水資源が処分場の深さに含まれていてはならない。
  • 利用可能な土地は、処分場サイトに将来の世代による擾乱の可能性がないよう、既知の経済的に利用できる天然資源が賦存していてはならない。
  • 利用可能な土地は安全性の要因を考慮し、サイトの安全性を妨げるような地質及び水文地質学的特性を持つ区域に入っていてはならない。

初期スクリーニングの結果によると、両地域には、一部に除外すべき区域があるものの、候補から除外する明らかな条件は見つからなかったとしている。両地域がプロジェクトへの参画を継続するとした場合、地域の適性を確認するためのより詳細な技術的、社会的調査の対象となるとしている。また、これらの地域内から選定された1つのサイトにおいて、使用済燃料を安全に隔離することができるかを確認するためには、数年にわたる調査が必要であるとしている。

なお、次の調査段階は、サイト選定計画の第3段階に相当することとなり、NWMOと地域との協力の下、地域内から選定されたサイトが処分事業の詳細要件を満たす可能性があるかについてのフィージビリティ調査が行われることとなっている。

【出典】

【2011年4月20日追記】

核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、イグナス・タウンシップ(オンタリオ州)について、初期スクリーニング結果及び概要報告書を公表した。イグナス・タウンシップは、処分事業及びサイト選定計画についての情報提供に対して関心を表明し、サイト選定の第2段階となる初期スクリーニングの実施を要望していたものである。初期スクリーニング結果に係る報告書によると、イグナス・タウンシップは、サイト選定手続きにおける今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとしている。なお、初期スクリーニングについては、これまでにパインハウス村(サスカチュワン州)及びイングリッシュリバー先住民族保留地(サスカチュワン州)の2地域についての結果が公表されており、今回で5地域のうちの3地域目となる。

【出典】

【2011年5月18日追記】

核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、イアーフォールズ・タウンシップ(オンタリオ州)について、初期スクリーニング結果及び概要報告書を公表した。初期スクリーニング結果に係る報告書によると、イアーフォールズ・タウンシップは、サイト選定手続きにおける今後の検討から除外するような明らかな条件は見つからなかったとしている。
2010年12月末時点で5つの地域が、情報提供に対する関心表明と同時に、初期スクリーニングの実施を要望しており、これまでにパインハウス村(サスカチュワン州)、イングリッシュリバー先住民族保留地(サスカチュワン州)、イグナス・タウンシップ(オンタリオ州)の3地域についての初期スクリーニング結果が公表されている。

【出典】