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《ドイツ》コンラッド処分場の計画確定の決議に対する異議申し立て却下の判決が確定

2007年4月3日付の連邦環境・自然保護・原子炉安全省(BMU)プレスリリースによると、コンラッド処分場(非発熱性放射性廃棄物の地層処分場)に関するニーダーザクセン州環境省の計画確定の決議に対する、地方自治体等からの異議申し立てを却下する決定が同日に下され、コンラッド処分場の計画確定決議が法的効力を持つこととなった。また、同プレスリリースにおいて、この決定を受けた連邦環境・自然保護・原子炉安全大臣(以下、環境大臣)の声明が公表された。

コンラッド処分場については、1982年に当時の実施主体であった連邦物理・技術研究所(PTB)により計画確定手続の申請が開始され、2002年5月には計画確定決議が行われたものの、地元自治体や住民より異議申し立てが出されていた。この異議申し立ては、2006年3月8日にリューネベルク上級行政裁判所により却下されたが、その際、原告に上告する権利が認められなかったことに対し、新たな異議申し立てが出されていた。同プレスリリースによると、ライプチヒ連邦行政裁判所において、上告の権利が認められなかったことに対する異議申し立てが却下され、これによりコンラッド処分場の計画確定決議に対する地方自治体等の異議申し立てを却下する判決が確定したことになる。

同プレスリリースに掲載された環境大臣の声明によると、本判決によりコンラッド処分場に関する行政法上の係争が終結し、計画確定決議に対する異議申し立てが最終的に全て棄却されたことになる。環境大臣は、「今後、連邦政府が、コンラッドを最終処分場へと変更するために準備する義務を負うこととなった」と述べている。また、同大臣は、ゴアレーベン・プロジェクト 1 に関して、「コンラッドに関する本決定がゴアレーベン・プロジェクトについての検討に影響を与えることはない」とも述べている。さらに、「ゴアレーベン・サイトの場合、長期的な安全性が実証されていない。したがって、現在、我々は、ゴアレーベンの代替サイトがないかを調査する必要があると考えている。これは、国際的な基準に照らしても妥当な措置である」と言及している。

【出典】

  • 連邦環境・自然保護・原子炉安全省(BMU)、2007年4月3日付プレスリリース
    (http://www.bmu.de/pressemitteilungen/pressemitteilungen_ab_22112005/pm/ 39106.php)

【2009年12月2日追記】

連邦放射線防護庁(BfS)は、2009年11月26日付のプレスリリースにおいて、憲法判断を行う連邦憲法裁判所が、コンラッド処分場に関する2002年5月のニーダーザクセン州環境省の計画確定決議に対する憲法異議申立を受理しなかったことを公表した。これにより、今後、ドイツ国内では、計画確定決議に対する異議申立ができなくなる。なお、2007年に、ライプチヒ連邦行政裁判所によって、計画確定決議に対する異議申立の却下の判決が下され、コンラッド鉱山を処分場にするための準備作業が開始されている。

  • 連邦放射線防護庁(BfS)、2009年11月26日付プレスリリース
    http://www.bfs.de/de/endlager/publika/verfassungsbeschwerde_konrad.de

  1. ゴアレーベン・サイトでは、発熱性放射性廃棄物の処分場の候補サイトとして調査が行われていたが、1998年に成立した連立政権の原子力政策見直しの一環として、2000年10月から新たな探査活動は中断している。[]

(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )