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《スウェーデン》SSMが立地・建設許可申請書に関する初期技術審査で寄せられた意見書を公表

スウェーデンの放射線安全機関(SSM)は、2012年6月18日付けのプレスリリースにおいて、放射性廃棄物処分の実施主体であるスウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB社)による使用済燃料処分場の立地・建設許可申請書に関して、6月1日までに自治体・関連機関等から寄せられた意見をウェブサイトで公表したことを明らかにした。

SSMのウェブサイトによれば、原子力活動法に基づいてSSMが行う審査プロセスは、①機密情報の確認、②初期受理審査、③技術審査(初期技術審査、本審査)の3つの審査過程で構成されるとしている。上記の①及び②の審査は終了しており、技術審査のうちの初期技術審査が2011年5月27日から開始されている。今回のSSMによる意見募集は、初期技術審査の一環として行われたものであり、本審査に入る前に、申請書類が完全に揃っているか、品質が十分であるかについて、多様な観点から意見を収集する目的で実施された。

SSMのプレスリリースでは、今回の意見募集で約40の機関、自治体、官公庁から意見が寄せられたとしている。SSMは、これらの意見内容をSSM独自の意見書の作成過程で活用するとともに、SKB社に対して今回寄せられた意見についての回答を求める考えを表明した。

また、スウェーデンの独特な許認可システムとして、原子力活動法での審査と並行して、環境法典に基づいて、処分事業の環境影響評価に関する土地・環境裁判所 1 での審理が進められている。土地・環境裁判所の要請を受けてSSMは、審理書類の完全性や十分性についての意見書を2012年11月1日までに提出するとしている。

SSMのウェブサイトによれば、現在SSMが行っている初期技術審査は2012年11月まで継続し、申請書類の完全性・十分性を確認できた場合には本審査に入る予定としている。SSMは、本審査の段階でも自治体・関連機関等に意見募集を行うとしている。

【出典】

 

【2012年10月26日追記】

スウェーデンの放射線安全機関(SSM)は、2012年10月24日付けのプレスリリースにおいて、高レベル放射性廃棄物(使用済燃料)の最終処分の実現に向けて、スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB社)が2011年3月に提出していた3つの申請書(下記の※を参照)のうち、キャニスタ封入施設に関する申請書について、不備が発見されたことを明らかにした。

スウェーデンでは、使用済燃料をキャニスタと呼ばれる銅製の容器に封入して、地層処分する方針である。処分実施主体のSKB社は、キャニスタ封入施設を1985年から操業している集中中間貯蔵施設CLAB(所在地:オスカーシャム)に隣接して建設し、CLINKと呼ぶ一体の施設として操業するとともに、使用済燃料を封入したキャニスタを、エストハンマル自治体のフォルスマルクに立地・建設する最終処分場において地層処分する計画である。

これら一連の施設の新規建設に係る初期技術審査を進めているSSMは、キャニスタ封入施設に関する書類について、SKB社が申請の根拠としている事項に古い文書、法令及び規則などがあったほか、トレーサビリティ面の欠陥もあったとしている。SSMはSKB社に対し、補足書類の提出を2012年11月30日までに行うよう要請している。

※:使用済燃料の最終処分の実現に向けて審査中の申請書

  1. オスカーシャムにおけるキャニスタ封入施設の建設許可申請書
    (2006年11月にSSMに提出済、2012年3月16日更新)…原子力活動法に基づく申請
  2. フォルスマルクにおける使用済燃料処分場の建設許可申請書
    (2011年3月16日にSSMに提出)…原子力活動法に基づく申請
  3. 使用済燃料の処分方法及び関連施設の立地選定に係る許可申請書
    (2011年3月16日に環境裁判所に提出)…環境法典に基づく申請

【出典】


  1. 環境法典の改正により、2011年5月2日から名称が環境裁判所から土地・環境裁判所に変更された。[]

(post by sahara.satoshi , last modified: 2023-10-11 )