ANDRAは、ムーズ/オート=マルヌ地下研究所の坑道へと通じるアクセス立坑の掘削工事を再開した。12月30日には補助立坑(深度83メートルまで掘削)、1月14日には主立坑(深度150メートルまで掘削)の工事がそれぞれ再開された。
先月の12月3日に、一人の作業員が11メートルの高さから主立坑掘削に用いられていた移動式足場の内部へと墜落する事故が起きた。この作業員は両足と片手を骨折したが、現在は回復の途上で、徐々に快方に向かいつつある。
この作業中の事故によって、管轄当局が原因の特定に必要な調査を実施できるよう、工事は完全にストップしていた。予備的な調査の結論は、人間による二重のエラーがこの事故の原因となったことを示している。その結果、12月には、GFE(地下作業場の掘削契約を請け負った企業グループ)により自社作業員に対して、安全に関するさらなる注意を呼びかける運動が実施された。
「この工事現場で我々が最優先するのは、作業の良好な実施に責任を負うすべての関係企業に対して我々が伝えたメッセージだ。すなわち、最終的にこのためにどれだけの遅れが生じるとしても、我々は2005年に政府に対し、その時点までに入手した結果を報告するつもりである。今日すでに我々は、1994年以来調査を続けてきたこのサイトに関する豊富な情報を手に入れている」 とANDRAのフランソワ・ジャック社長は述べている。
※2002年1月21日 一部修正
【出典】
- ANDRA仏語ホームページより(2002年1月23日現在)
(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )