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《米国》DOEが全米輸送計画を公表し、コメントを募集

米国のエネルギー省(DOE)民間放射性廃棄物管理局(OCRWM)は、2009年1月16日のプレスリリースにおいて、全米各地からユッカマウンテンへの高レベル放射性廃棄物の輸送に係る「全米輸送計画」を策定したことを公表した。本計画は、使用済燃料及び高レベル放射性廃棄物を安全に輸送するためのシステムの開発及び実施について、現時点におけるDOEの戦略と計画を示したものとされ、同日付けの連邦官報によりパブリック・コメントの募集が行われている。

プレスリリースでは、実際の輸送は2020年より前には開始されない予定であるが、州や先住民族その他の関係者による意見等を考慮に入れることができるよう、かなり早い段階から輸送計画の策定が開始されたとのDOE民間放射性廃棄物管理局(OCRWM)局長の発言が示されている。本計画は、輸送計画の進展、廃棄物管理システムの変化、公衆などからのコメントを反映して適宜改定される予定とされている。

公表された全米輸送計画によれば、輸送システムの開発を支えるため、DOEは民間放射性廃棄物管理局(OCRWM)の輸送システムを2つの主要プロジェクトに分けている。一つは「全米輸送プロジェクト」であり、鉄道・トラックでの輸送容器システムの調達、鉄道車両の設計・調達・製造・試験、輸送容器と鉄道車両の保管・整備施設の開発を扱うものである。もう一つのプロジェクトは、「ネバダ鉄道基盤プロジェクト」であり、ネバダ州内における鉄道敷設及び関連施設の開発などを扱うものである。なお、ネバダ州内における鉄道は、下図のカリエンテ・ルートで敷設される予定である(2008年6月4日既報、2008年10月10日追記を参照)

カリエンテ・ルート

【出典】

(post by 原環センター , last modified: 2023-10-11 )