米国:予算制度


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予算制度の概要

米国の連邦政府の予算制度において、予算(budget)とは、連邦の歳入、歳出、財政赤字など予算の全体像を示すものであり、細かなプログラム別の金額等は、歳出予算(appropriation)として予算の決定後に別途法律によって決定される形となる。

米国の会計年度は、前年の10月1日から当年9月30日までの1年間である。予算の審議は、毎年2月の第1月曜日までに大統領から提出される予算教書(予算要求)によって開始される。大統領の予算要求を受けた連邦議会は、今後5年間以上にわたる歳入と歳出のレベルについて予算決議を採択する。予算決議は 1974年予算法で導入された手続きであり、法的な効力はないが、予算決議で示される20の分野別の歳出金額は、各分野の歳出小委員会がより詳細な歳出予算法を策定する上での上限金額となる。

なお、米国では、多年度にわたる支出を含む歳出権限として予算が決定される。