sa:safir2:methodology
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sa:safir2:methodology [2011/03/03 15:41] – [安全評価の進め方] j-nakamura | sa:safir2:methodology [2012/03/07 16:21] – Approved j-nakamura | ||
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- | [size=160%]**SAFIR2 (ベルギー)**[/size] | + | < |
====== 安全評価の方法論について ====== | ====== 安全評価の方法論について ====== | ||
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===== 安全評価の進め方 ===== | ===== 安全評価の進め方 ===== | ||
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+ | 図7 長期安全評価の実施手順 | ||
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方法論的研究段階にあるベルギーでは、放射性廃棄物処分に係る長期安全評価は、一度限りの実施ではなく、反復的に行われる。処分システムの各実施各段階において、この安全評価はその時点での知識レベルを反映したものとなる。プロセスの段階が進むにつれて、知識レベルは高まることから、安全性のレベルはより高い精度で評価することができる。 | 方法論的研究段階にあるベルギーでは、放射性廃棄物処分に係る長期安全評価は、一度限りの実施ではなく、反復的に行われる。処分システムの各実施各段階において、この安全評価はその時点での知識レベルを反映したものとなる。プロセスの段階が進むにつれて、知識レベルは高まることから、安全性のレベルはより高い精度で評価することができる。 | ||
各段階における安全評価は、その後の研究プログラムにおける研究の優先度を決定するための、また処分システムに対して必要な調整を明らかにするための重要なツールでもある。 | 各段階における安全評価は、その後の研究プログラムにおける研究の優先度を決定するための、また処分システムに対して必要な調整を明らかにするための重要なツールでもある。 | ||
- | SAFIR2では、第2段階の研究成果に基づく評価として、次に示す段階により安全評価を実施している(参照)。 | + | SAFIR2では、第2段階の研究成果に基づく評価として、次に示す段階により安全評価を実施している(図7参照)。 |
① シナリオの作成\\ | ① シナリオの作成\\ | ||
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===== モデル ===== | ===== モデル ===== | ||
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- | 図5 ローカルモデルの第三層について計算された水頭分布 | + | 図8 処分坑道周辺のモデル化 |
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- | <WRAP right 180px box> | + | 基本シナリオの例では、核種移行計算は以下の計算に区別している。 |
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- | 図4 処分坑道周辺のモデル化 | + | |
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- | 基本シナリオの例では、核種移行計算は以下の計算に区別されている。 | ||
* ニアフィールドとBoom粘土層中の核種移行 | * ニアフィールドとBoom粘土層中の核種移行 | ||
* 帯水層中の核種移行 | * 帯水層中の核種移行 | ||
* 核種の生物圏への移行と線量計算 | * 核種の生物圏への移行と線量計算 | ||
- | ニアフィールドとBoom粘土層中の核種移行では、処分坑道とその周辺のBoom粘土は図4に示す対称性を利用して簡略化し、処分坑道の掘削方向に垂直な2次元断面モデルを適用している。 | + | ニアフィールドとBoom粘土層中の核種移行では、処分坑道とその周辺のBoom粘土は対称性を利用して簡略化し、処分坑道の掘削方向に垂直な2次元断面モデルを適用している(図8参照)。 |
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+ | 図9 ローカルモデルの第三層について計算された水頭分布 | ||
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+ | 帯水層中及び井戸中の核種濃度を計算するための帯水層中の核種移行では、サイトを含むローカルモデルを用いている(図9参照)。線量計算では、河川への核種フラックス、並びにWitte Nete川とDesselse Nete川の合流点付近の井戸水中及び帯水層上部中の核種濃度に、それぞれ対応する生物圏換算係数を乗ずることによって被ばく線量が計算されている。 | ||
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- | 帯水層中及び井戸中の核種濃度を計算するための帯水層中の核種移行では、サイトを含むローカルモデルが適用されている(図5参照)。線量計算では、河川への核種フラックス、並びにWitte Nete川とDesselse Nete川の合流点付近の井戸水中及び帯水層上部中の核種濃度に、それぞれ対応する生物圏換算係数を乗ずることによって被ばく線量が計算されている。 | ||
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sa/safir2/methodology.txt · 最終更新: 2012/03/07 16:21 (外部編集)