sa:psc2009i:sysdesc
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sa:psc2009i:sysdesc [2011/03/12 02:40] – [処分概念(処分場の設計)] sahara.satoshi | sa:psc2009i:sysdesc [2011/04/21 18:46] – Approved t-yoshida | ||
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====== 処分システムの概要 ====== | ====== 処分システムの概要 ====== | ||
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===== 対象廃棄物 ===== | ===== 対象廃棄物 ===== | ||
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ポシヴァ社は、予想される処分場の環境の中でキャニスタが少なくとも10万年にわたって耐漏洩性を維持することを設計基準としている。 | ポシヴァ社は、予想される処分場の環境の中でキャニスタが少なくとも10万年にわたって耐漏洩性を維持することを設計基準としている。 | ||
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- | FIXME (以下の2つのバラグラフは、しかるべき別の箇所へ移動する) | ||
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- | 「放射性核種の放出および移行」報告書の線量評価では、核種インベントリは、燃料の燃焼度を40MWd/ | ||
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- | 中間概要報告書では、主に単一のキャニスタが破損した事象の線量解析が検討され、複数のキャニスタが破損する場合の影響が検討されている事象は、岩石剪断に起因するキャニスタの破損の場合のみとなっている。複数のキャニスタが破損する可能性の取り扱いは、今後のセーフティケースの概念化と方法論の開発における鍵となっている。 | ||
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- | フィンランドでは、2000年の政府による原則決定、2001年の議会の承認により、使用済燃料の最終処分地をユーラヨキ自治体のオルキルオト(図3参照)とすることが決定された。オルキルオトは面積が約12km< | + | フィンランドでは、2000年の政府による原則決定、2001年の議会の承認により、使用済燃料の最終処分地をユーラヨキ自治体のオルキルオト(図3参照)とすることが決定された。オルキルオトは面積が約12km< |
オルキルオトの詳細な情報を得るために、2004年より地下特性調査施設(ONKALO)の建設が開始されている。 | オルキルオトの詳細な情報を得るために、2004年より地下特性調査施設(ONKALO)の建設が開始されている。 | ||
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===== 処分概念(処分場の設計) ===== | ===== 処分概念(処分場の設計) ===== | ||
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- | 安全評価の方法論に向けた事前知識としては、ここで、この程度の説明が必要。 | ||
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- | 深度は約420m。パネルA, | ||
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最終処分場の処分概念は、スウェーデンのSKB社が1983年に提案したKBS-3処分概念に基づいている。 | 最終処分場の処分概念は、スウェーデンのSKB社が1983年に提案したKBS-3処分概念に基づいている。 | ||
- | KBS-3処分概念には、キャニスタを縦置きに定置するKBS-3V概念と横置きに定置するKBS-3H概念があるが、中間概要報告書ではKBS-3V概念をレファレンス概念としている。 | + | この概念には、キャニスタを縦置きに定置する“KBS-3V概念”と横置きに定置する“KBS-3H概念”がある。 |
+ | ポシヴァ社は、中間概要報告書ではKBS-3V概念をレファレンス概念としているものの、両概念を検討しており、2012年に予定している建設許可申請では、いずれの概念も採用しうるような内容とする考えである。 | ||
KBS-3処分概念では、使用済燃料を鋳鉄製インサートと銅製オーバーパックからなるキャニスタに封入することによって核種の閉じ込め性を期待する。 | KBS-3処分概念では、使用済燃料を鋳鉄製インサートと銅製オーバーパックからなるキャニスタに封入することによって核種の閉じ込め性を期待する。 | ||
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- | 図5 結晶質基盤岩における使用済燃料向けKBS-3タイプ処分場に関する安全概念の概略図 | + | 処分場の地下レイアウト |
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- | KBS-3法による安全概念は、処分の長期安全性を、使用済燃料を地下深部に隔離し、その放射性核種を多重バリアシステム(人工バリア・天然バリア)によって閉じ込めることによって達成するとしている。多重バリアシステムはいずれか単一の有害な事象またはシステムの不備によって安全性の確保が危険にさらされるようなことがないようにするためのものとしている。使用済燃料に含まれる放射性核種の閉じ込めは、何よりも使用済燃料を水密性及び気密性を備えたシーリングの施されたキャニスタに封入することによりもたらされるとしている。図5には安全機能の働きを支援するシステムの鍵となる特性が赤色の柱及びブロックとして表されている。また、緑色の柱及びブロックは、キャニスタに破損が生じた場合に、放射性核種の放出を制限し、核種移行を遅延させる役割を果たす、安全システムの二次的な特徴を示している。「二次的」という側面は、これらの特性がキャニスタの破損が生じた場合のみ重要となるためである。 | + | オルキルオト処分場レイアウトは、工学実現可能性と長期安全性の両方に観点から検討している。暫定的なレイアウトを右図に示す。 |
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+ | 図中の緑色で示された部分は、個別の処分孔を配置する際に回避すべき場所を意味する。パネルA、B、Cは、生物圏における放射性核種移行モデル化するために区別しており、このパネル毎に生物圏への核種放出量を解析している。 | ||
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- | 図6 KBS-3V(左上)及びKBS-3H(右上)処分場設計の原則と、KBS-3H設計(下)及びスーパーコンテナ(右上)の詳細な具体例 | + | 図6 KBS-3V(左上)及びKBS-3H(右上)処分場設計の原則と、KBS-3H設計(下)及びスーパーコンテナ(右上)の詳細な具体例(図はTKS-2009 Figure 7-1より引用;オリジナルはSKB社による) |
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sa/psc2009i/sysdesc.txt · 最終更新: 2011/12/13 20:26 by 127.0.0.1