sa:dossier2005:methodology
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sa:dossier2005:methodology [2011/03/31 11:43] – [安全評価の進め方] emori | sa:dossier2005:methodology [Unknown date] (現在) – 外部編集 (Unknown date) 127.0.0.1 | ||
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- | [size=160%]**Dossier 2005 Argile (フランス)**[/size] | + | < |
- | ====== 安全評価の方法論について | + | ====== 安全評価の進め方 ====== |
(Dossier 2005 粘土-地層処分の安全評価: 2005年) | (Dossier 2005 粘土-地層処分の安全評価: 2005年) | ||
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+ | * 以下コンテンツにおいて、フランス語の見出しを付した図は Dossier 2005 Argile より引用。 | ||
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* 1. [[start|安全評価書の位置付けとレビュー]] | * 1. [[start|安全評価書の位置付けとレビュー]] | ||
- | * 2. [[sysdesc|処分システムと安全要件]] | + | * 2. [[sysdesc|処分システムと安全要件]] |
- | * 3. [[methodology|安全評価の進め方]] | <wrap smaller> | + | * 3. [[methodology|安全評価の進め方]] | <wrap smaller> |
* 4. [[showcase|評価結果]] | * 4. [[showcase|評価結果]] | ||
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===== FEPの取り扱い ===== | ===== FEPの取り扱い ===== | ||
- | Dossier 2005の安全評価は、現象の網羅性を追及するために行っているものではない。このため、ANDRAはDossier 2005の安全評価において、経済協力開発機構/原子力機関(OECD/ | + | Dossier 2005の安全評価は、現象の網羅性を追及するために行っているものではないが、ANDRAはDossier 2005の安全評価において、経済協力開発機構/原子力機関(OECD/ |
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APSSの結果から発生確率が高い経時変化と発生確率は低いが安全目標に対する影響度が高い経時変化を整理し、前者は包括的評価を実施するために概念化し通常変遷シナリオとして整理している。 | APSSの結果から発生確率が高い経時変化と発生確率は低いが安全目標に対する影響度が高い経時変化を整理し、前者は包括的評価を実施するために概念化し通常変遷シナリオとして整理している。 | ||
- | 通常変遷シナリオには、リファレンス計算と総合的な評価への影響度が高いパラメータやモデルを特定して実施される感度解析が含まれる。 | + | 通常変遷シナリオ(SEN)には、リファレンス計算と総合的な評価への影響度が高いパラメータやモデルを特定して実施される感度解析が含まれる。 |
- | また発生確率が低い経時的変化のうち安全目標に対して影響度が高いと判断される経時変化については、AQSにおいて通常変遷シナリオでの網羅性が検討され、通常変遷シナリオとその感度解析によって不確実性をカバーできない経時変化を代替変遷シナリオで取り扱っている。 | + | また発生確率が低い経時的変化のうち安全目標に対して影響度が高いと判断される経時変化については、AQSにおいて通常変遷シナリオでの網羅性が検討され、通常変遷シナリオ(SEN)とその感度解析によって不確実性をカバーできない経時変化を代替変遷シナリオ(SEA)で取り扱っている。 |
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- | 通常変遷シナリオと代替変遷シナリオは、現象の網羅性を追及するものではないため、ANDRAは経済協力開発機構/原子力機関(OECD/ | + | |
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- | 上記の計算全体体系は、個々のコンパートメント・モデルで構成されており、その一例としてSENに関する個々のモデルを以下に示す。 | + | 上記の計算全体体系は、個々のコンパートメント・モデルで構成されており、その一例として通常変遷シナリオ(SEN)に関する個々のモデルを以下に示す。 |
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===== 不確実性の取り扱い ===== | ===== 不確実性の取り扱い ===== | ||
- | Dossier2005では、安全評価に関連する不確実性を理解するために以下を実施している。 | + | 安全規則は、処分施設閉鎖後の安全性の立証(安全評価)において、不確性の考慮と感度解析の実施を要求している。具体的には、不確性の評価及びその考慮をどの程度可能にしたかを明確に特定し、更に、残された不確性について、その性質に応じて定性的または定量的に評価することを要求している(この点については、専門家の判断に頼ることも可能であるが、その場合は、これらの判断の追跡性を確保しなければならない)。 |
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+ | Dossier2005では、この感度解析の実施に関して、①処分場がどのように機能するかについての理解が深まる、②不確実性を取り扱うことによって、入力データの変動に応じた処分場影響の計算結果のばらつきが明らかになるとしており、次のようにこれらの不確実性を類型・分類するとともに、不確実性と時間スケール及び空間スケールの関連について検討を行っている。 | ||
+ | * 処分プロジェクトの初期データに関する不確実性 | ||
+ | * 処分場の構成要素に固有な特性の不確実性 | ||
+ | - 測定技術の不正確さ \\ | ||
+ | - 直接測定することのできない値 \\ | ||
+ | - 構成要素の空間的変動の可能性に伴う不確実性 \\ | ||
+ | - 特性調査の対象スケール定義の前提モデルに関連した不確実性 | ||
+ | * 処分場の経時的変化を決定するプロセスに関する不確実性 | ||
+ | - 短期間の観察結果の外挿 \\ | ||
+ | - モデル検証の限界に伴う不確実性 | ||
+ | * 技術的な不確実性(将来採用される技術的な措置の不確かさ) | ||
+ | * 外的な事象による不確実性(気象面での事象や構造地質学的な事象に関する、大きな不確実性を伴う可能性) | ||
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+ | \\ | ||
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+ | より具体的には、安全評価に関連する不確実性を理解するために以下を実施している。 | ||
* 現状の利用可能な知識を理解するためのリファレンス文書の作成 | * 現状の利用可能な知識を理解するためのリファレンス文書の作成 | ||
* 可能な限り体系的な手法の採用(処分場の変遷に関連した現象論的分析(APSS)) | * 可能な限り体系的な手法の採用(処分場の変遷に関連した現象論的分析(APSS)) | ||
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を評価する。通常変遷シナリオ(SEN)とその感度解析でカバーできない不確実性は、どの代替変遷シナリオ(SEA)に含まれるかを判断し、代替変遷シナリオ(SEA)とその感度解析内で処分システムの安全性への影響を評価している。 | を評価する。通常変遷シナリオ(SEN)とその感度解析でカバーできない不確実性は、どの代替変遷シナリオ(SEA)に含まれるかを判断し、代替変遷シナリオ(SEA)とその感度解析内で処分システムの安全性への影響を評価している。 | ||
- | Dossier2005のシナリオ作成はFEPに基づくものではないが、不確実性の取りこぼしがないことをFEPCAT、NEA国際FEPデータベースとの比較を行うことにより網羅性を確認している。 | ||
sa/dossier2005/methodology.1301539389.txt.gz · 最終更新: 2011/03/31 11:43 (外部編集)