英国:コマンドペーパー


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コマンドペーパーとは…

英国での議会文書は、コマンドペーパー、上下両院それぞれに対する文書・提出法案の5つの種類に分類される。コマンドペーパーのコマンド(Command)は、同文書において「国王(女王)陛下の命令(Command)に基づき…議会に提出する」という常套句が用いられてきたことによるとされており、コマンドペーパーが政府の文書として大臣(憲法上は君主である国王(女王))から与えられた権威を有しており、議会への情報提供、あるいは政府が決定について議会に注意を喚起すべきと考える場合に提出されるという事実に基づいている。コマンドペーパーは、用紙の大きさ、表紙における王家の紋章の示し方などといった様式について細かく定められている。またコマンドペーパーには通し番号が振られているが、この番号の割当については、公共部門情報局(OPSI)内にある英国政府刊行物発行所(HMSO)出版部が管理している。付番方法については、1869年以前は「No 1~4222」、1870年から1899年までは「C 1~9550」、1900年から1918年までは「Cd 1 ~9239」、1919年から1956年までは「Cmd 1 ~9889」、1956年から1986年11月までは「Cmnd 1~9927」とされており、1986年11月以降は「Cm 1~」という付番方法が定められ、接頭辞と番号の組み合わせで文書が特定するようになっている。