諸外国での高レベル放射性廃棄物処分

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hlw:se:prologue [2016/03/22 17:35] – [原子力エネルギー政策の動向] sahara.satoshihlw:se:prologue [2017/10/27 18:55] – 外部編集 127.0.0.1
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   *<fs 90%>1. [[prologue|高レベル放射性廃棄物の発生状況と処分方針]]</fs>   *<fs 90%>1. [[prologue|高レベル放射性廃棄物の発生状況と処分方針]]</fs>
   *<fs 90%>2. [[chap2|地層処分計画と技術開発]]</fs>   *<fs 90%>2. [[chap2|地層処分計画と技術開発]]</fs>
-  *<fs 90%>3. [[chap3|処分事業に係わる制度/実施体制]]</fs>+  *<fs 90%>3. [[chap3|実施体制と資金確保]]</fs>
   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>
-  *<fs 90%>5. [[chap5|処分事業の資金確保]]</fs> +  *<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs>
-  *<fs 90%>6. [[chap6|安全確保の取り組み・コミュニケーション]]</fs>+
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 =====原子力エネルギー政策の動向===== =====原子力エネルギー政策の動向=====
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-<WRAP rss right box 320px> 
-**[1] スウェーデンの原子力発電所** \\ スウェーデンには、バーセベック、フォルスマルク、オスカーシャム、リングハルスの4カ所の原子力発電所があります。このうち、コペンハーゲン(=隣国デンマークの首都)から約50kmの場所にあるバーセベック発電所の2基のBWRが、それぞれ1999年11月末、2005年5月末に営業運転を停止しました。 
-</WRAP> 
  
 スウェーデンでは1980年に原子力発電の是非を巡って国民投票が実施され、その結果を受けて原子力発電から段階的に撤退する政策がとられていました。4カ所の原子力発電所で合計12基の原子炉が導入されましたが、この政策に基づき、2基が営業運転を停止しました[1]。その後、地球温暖化問題に対応するために脱原子力政策は撤回されており、**既設炉の建て替えに限った新設(リプレース)を認める**法改正が2010年6月に行われました。 スウェーデンでは1980年に原子力発電の是非を巡って国民投票が実施され、その結果を受けて原子力発電から段階的に撤退する政策がとられていました。4カ所の原子力発電所で合計12基の原子炉が導入されましたが、この政策に基づき、2基が営業運転を停止しました[1]。その後、地球温暖化問題に対応するために脱原子力政策は撤回されており、**既設炉の建て替えに限った新設(リプレース)を認める**法改正が2010年6月に行われました。
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 現在運転中の原子炉は9基であり、原子力発電はスウェーデンの消費電力の約4割を賄っています。 現在運転中の原子炉は9基であり、原子力発電はスウェーデンの消費電力の約4割を賄っています。
  
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-<WRAP rss right 320px+<WRAP rss box
-{{:hlw:se:npps-photo.png?250&nodirect|原子力発電所の立地点}}\\ +[imagebox0{{ :hlw:se:npps-photo.png?250&direct|
 <fc #080>原子力発電所の立地点</fc> <fc #080>原子力発電所の立地点</fc>
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 +**[1] スウェーデンの原子力発電所** \\ スウェーデンには、バーセベック、フォルスマルク、オスカーシャム、リングハルスの4カ所の原子力発電所があります。このうち、コペンハーゲン(=隣国デンマークの首都)から約50kmの場所にあるバーセベック発電所の2基のBWRが、それぞれ1999年11月末、2005年5月末に営業運転を停止しました。
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 ===== 使用済燃料の発生と貯蔵(処分前管理)===== ===== 使用済燃料の発生と貯蔵(処分前管理)=====
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-<WRAP rss right 340px> +[40%{{ :hlw:se:clab.png?260|CLAB|
-{{:hlw:se:clab.png?320&nodirect|CLAB}}\\+
 <fc #080>使用済燃料の中間貯蔵施設(CLAB)</fc>\\ <fc #080>使用済燃料の中間貯蔵施設(CLAB)</fc>\\
 <fs 90%>CLABは1985年に操業を開始しました。許可を受けている貯蔵容量は8,000トンです。</fs>\\ <fs 90%>CLABは1985年に操業を開始しました。許可を受けている貯蔵容量は8,000トンです。</fs>\\
-<fs 70%>source: [[http://www.skb.se/Templates/Standard____25480.aspx|SKB]]</fs> +<fs 70%>source: SKB</fs> 
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-スウェーデンにおいて高レベル放射性廃棄物として処分される使用済燃料は、主に国内4カ所にある原子力発電所から発生しています。運転中の発電用原子炉は計10基あり、その内訳は沸騰水型原子炉(BWR)が7基、加圧水型原子炉(PWR)が3基です。原子力発電は、スウェーデンの消費電力の約4割を賄っています。 +スウェーデンにおいて高レベル放射性廃棄物として処分される使用済燃料は、主に国内4カ所にある原子力発電所から発生しています。使用済燃料は各発電所で冷却(炉取り出し後約1年間)した後、SKB社が操業する**「集中中間貯蔵施設」(CLAB)**に輸送し、地下30メートルに設けられたプールで貯蔵されています。使用済燃料の輸送は、SKB社が自社の専用船で行っています。CLABにおける2015年末の貯蔵量は6,352トン(燃焼前のウラン量)です。
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-使用済燃料は各発電所で冷却(炉取り出し後約1年間)した後、SKB社が操業する**「集中中間貯蔵施設」(CLAB)**に輸送し、地下30メートルに設けられたプールで貯蔵されています。2012年末の貯蔵量は約5,575トンです。+
  
  
-<WRAP clear></WRAP>+<WRAP clear/>
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 ===== 処分方針 ===== ===== 処分方針 =====
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-<WRAP clear></WRAP>+<WRAP clear/>
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 //{{:wiki:images:se_w48.png?nolink |スウェーデン}} //{{:wiki:images:se_w48.png?nolink |スウェーデン}}
 ===== スウェーデンの原子力発電利用状況 ===== ===== スウェーデンの原子力発電利用状況 =====
-{{section>:nuclear-energy:npg2013:se2013#スウェーデンのエネルギー情勢&noheader&nofooter&noindent}}+{{section>:nuclear-energy:npg2014:se2014#スウェーデンのエネルギー情勢&noheader&nofooter&noindent}}
  
 ===== 原子力関連施設 ===== ===== 原子力関連施設 =====
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-<WRAP clear></WRAP>+<WRAP clear/>
  
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   *<fs 90%>1. [[prologue|高レベル放射性廃棄物の発生状況と処分方針]]</fs>   *<fs 90%>1. [[prologue|高レベル放射性廃棄物の発生状況と処分方針]]</fs>
   *<fs 90%>2. [[chap2|地層処分計画と技術開発]]</fs>   *<fs 90%>2. [[chap2|地層処分計画と技術開発]]</fs>
-  *<fs 90%>3. [[chap3|処分事業に係わる制度/実施体制]]</fs>+  *<fs 90%>3. [[chap3|実施体制と資金確保]]</fs>
   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>
-  *<fs 90%>5. [[chap5|処分事業の資金確保]]</fs> +  *<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs>
-  *<fs 90%>6. [[chap6|安全確保の取り組み・コミュニケーション]]</fs>+
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hlw/se/prologue.txt · 最終更新: 2018/05/02 11:02 by sahara.satoshi