諸外国での高レベル放射性廃棄物処分

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hlw:se:chap4 [2013/12/02 19:55] sahara.satoshihlw:se:chap4 [2015/05/27 19:38] sahara.satoshi
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 ====== 4.1  処分地の選定手続き・経緯 ====== ====== 4.1  処分地の選定手続き・経緯 ======
  
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 +{{:wiki:付箋ポイント.png?100&nolink|ポイント}}
   * スウェーデンにおけるサイト選定は、実施主体であるSKB社が提案した4種類の調査から構成されています。サイト選定の手続は法令に定められてはいませんが、3年ごとの研究開発計画(SKB社による呼称はRD&Dプログラム)のレビューを通じて、政府と規制機関による承認を得て進められています。SKB社は、次の段階へ進む際に地元自治体の了承を得ています。処分場の建設(詳細特性調査を含む)には、原子力活動法に基づく許可と環境法典に基づく許可が必要であり、申請書には環境影響評価書を添付することが義務づけられています。   * スウェーデンにおけるサイト選定は、実施主体であるSKB社が提案した4種類の調査から構成されています。サイト選定の手続は法令に定められてはいませんが、3年ごとの研究開発計画(SKB社による呼称はRD&Dプログラム)のレビューを通じて、政府と規制機関による承認を得て進められています。SKB社は、次の段階へ進む際に地元自治体の了承を得ています。処分場の建設(詳細特性調査を含む)には、原子力活動法に基づく許可と環境法典に基づく許可が必要であり、申請書には環境影響評価書を添付することが義務づけられています。
   * SKB社は、2009年6月に処分場建設予定地として、エストハンマル自治体のフォルスマルクを選定しました。その後、2011年3月に処分場の立地・建設の許可申請を行いました。   * SKB社は、2009年6月に処分場建設予定地として、エストハンマル自治体のフォルスマルクを選定しました。その後、2011年3月に処分場の立地・建設の許可申請を行いました。
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 +==== 総合立地調査 ====
 +サイト選定プロセスを構成する4種類の調査の一つである総合立地調査は、地層処分場の立地方法論に関する文献ベースの研究です。特定の自治体を対象としたものではなく、自治体を対象に行うフィージビリティ調査と並行して実施されました。例えば、全国各地での立地見通しを示すために、1998~ 99年にかけてSKB 社は県域別(国の出先機関が置かれている行政区分)に地質分布や土地利用状況等の既存情報を取りまとめました。
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 ==== 自治体のフィージビリティ調査受け入れ ==== ==== 自治体のフィージビリティ調査受け入れ ====
  
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 ====== 4.2  地域振興方策 ====== ====== 4.2  地域振興方策 ======
  
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 +{{:wiki:付箋ポイント.png?100&nolink|ポイント}}
   * スウェーデンでは、高レベル放射性廃棄物の処分事業に関連して、自治体が行う情報提供活動や協議に要する費用は、原子力廃棄物基金で賄われています。その協議を通じて、サイト調査が実施されたエストハンマルとオスカーシャムの2自治体、SKB社、原子力発電事業者4社の間で、地元開発に関する協力協定が2009年3月に合意されました。   * スウェーデンでは、高レベル放射性廃棄物の処分事業に関連して、自治体が行う情報提供活動や協議に要する費用は、原子力廃棄物基金で賄われています。その協議を通じて、サイト調査が実施されたエストハンマルとオスカーシャムの2自治体、SKB社、原子力発電事業者4社の間で、地元開発に関する協力協定が2009年3月に合意されました。
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行 167: 行 174:
  港に面したオスカーシャムの市街地は工業の町です。以前は造船業が盛んでしたが、近年はエネルギー産業が盛んで、オスカーシャム原子力発電所のほか、エネルギー関連企業も多く集まっています。市街から約35キロメートル北には、SKB社のエスポ岩盤研究所もあります。  港に面したオスカーシャムの市街地は工業の町です。以前は造船業が盛んでしたが、近年はエネルギー産業が盛んで、オスカーシャム原子力発電所のほか、エネルギー関連企業も多く集まっています。市街から約35キロメートル北には、SKB社のエスポ岩盤研究所もあります。
  
-  * 面積:約1,054 平方キロ(東京都の約1.3倍)+  * 面積:約1,054 平方キロ(東京都の約0.5倍)
   * 人口:約26,300人   * 人口:約26,300人
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hlw/se/chap4.txt · 最終更新: 2017/10/27 18:57 by 127.0.0.1