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hlw:ch:chap2 [2017/05/23 19:21] 127.0.0.1 外部編集 |
hlw:ch:chap2 [2018/11/14 14:13] (現在) yamamoto.keita [処分場の概要(処分概念)] |
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*<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs> | *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs> | ||
*<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs> | *<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs> | ||
- | *<fs 90%>6. [[chap6|安全確保の取り組み]]</fs> | ||
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===== 処分場の概要(処分概念) ===== | ===== 処分場の概要(処分概念) ===== | ||
- | <WRAP rss right box 300px> | + | <WRAP right 40%> |
- | **[6] オパリナス粘土とは… ** \\ オパリナス粘土({{popup>:hlw:ch:opalinus-clay-core.png|oplinus clay}})は、約180億年前のジュラ紀に形成された堆積岩の一種です。「<abbr>オパリナス [opalinus]</abbr>」という言葉は、この地層から発掘されるアンモナイトの殻が、オパールのように光彩を放つことから採られています。 | + | [{{:hlw:ch:opalinus-clay-core.png?250&nolink|oplinus clay| |
- | </WRAP> | + | <fc #080>チューリッヒ北部のベンケンで採取された |
+ | オパリナス粘土のボーリングコアで見つかったアンモナイトの化石</fc>\\ | ||
+ | 「<abbr>オパリナス [opalinus]</abbr>」という言葉は、この地層から発掘されるアンモナイトの殻が、オパールのように光彩を放つことから採られています。 | ||
+ | <fs 70%>source: NAGRA</fs> | ||
+ | }}] | ||
- | NAGRAは、高レベル放射性廃棄物用の地層処分場は、スイス北部の地下に分布する堆積岩「**オパリナス粘土**」[6]を母岩とする地層がある、深さ400~900mの場所に設置することを検討しています。 | + | [{{:hlw:ch:repository-conceptual.png?250|処分概念| |
- | + | ||
- | <WRAP clear/> | + | |
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- | [40%{{ :hlw:ch:repository-conceptual.png|処分概念| | + | |
<fc #080>オパリナス粘土層内での高レベル放射性廃棄物の処分場とキャニスタの定置イメージ</fc>\\ | <fc #080>オパリナス粘土層内での高レベル放射性廃棄物の処分場とキャニスタの定置イメージ</fc>\\ | ||
<fs 70%>source: Nagra NTB-02-05(2002), Nagra NTB-16-01(2016)</fs> | <fs 70%>source: Nagra NTB-02-05(2002), Nagra NTB-16-01(2016)</fs> | ||
}}] | }}] | ||
+ | </WRAP> | ||
+ | NAGRAは、高レベル放射性廃棄物用の地層処分場は、スイス北部の地下に分布する堆積岩「**オパリナス粘土**」を母岩とする地層がある、深さ400~900mの場所に設置することを検討しています。オパリナス粘土は、約1億8,000万年前のジュラ紀に形成された堆積岩の一種です。 | ||
- | + | スイスでは「**監視付き長期地層処分**」概念に基づく処分場で処分する方針です。このため、地下には、高レベル放射性廃棄物の処分エリア、長寿命中レベル放射性廃棄物の処分エリアに加えて、**パイロット施設**が設けられます。 | |
- | NAGRAが「処分の実現可能性実証プロジェクト」で検討した地層処分場の概念を右図に示します。スイスでは「**監視付き長期地層処分**」概念に基づく処分場で処分する方針です。このため、地下には、高レベル放射性廃棄物の処分エリア、長寿命中レベル放射性廃棄物の処分エリアに加えて、**パイロット施設**が設けられます。 | + | |
パイロット施設は、少量の廃棄物を処分することにより、処分後に生じる変化や挙動をモニタリングし、予測モデルの正しさを確認したり、想定外の悪影響を早期に検出できるようにする目的で設置します。パイロット施設の設置は法律(原子力法及び同令)での要求事項となっています。 | パイロット施設は、少量の廃棄物を処分することにより、処分後に生じる変化や挙動をモニタリングし、予測モデルの正しさを確認したり、想定外の悪影響を早期に検出できるようにする目的で設置します。パイロット施設の設置は法律(原子力法及び同令)での要求事項となっています。 | ||
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*<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs> | *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs> | ||
*<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs> | *<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs> | ||
- | *<fs 90%>6. [[chap6|安全確保の取り組み]]</fs> | ||
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