諸外国での高レベル放射性廃棄物処分

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hlw:ca:chap3 [2017/05/23 19:36] – 外部編集 127.0.0.1hlw:ca:chap3 [2017/10/27 14:24] ss12955jp
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 NWMOは核燃料廃棄物法の規定に従い、自らの活動について諮問あるいはレビューを受けるために、諮問評議会を設置しています。この諮問評議会はNWMOに対して助言を行ったり、報告書を独立して評価しています。 NWMOは核燃料廃棄物法の規定に従い、自らの活動について諮問あるいはレビューを受けるために、諮問評議会を設置しています。この諮問評議会はNWMOに対して助言を行ったり、報告書を独立して評価しています。
  
-なお、NWMO は2009年より、OPG社の委託を受けて、原子力発電所から発生する低中レベル放射性廃棄物の地層処分場(DGR)の安全評価を含む技術支援や地元コミュニケーションなどの業務を実施しています。の処分場では、核燃料廃棄物(使用済燃料)処分されません。DGRプロジェクトNWMO支援活動ついては、第6章[[.:chap6#核燃料廃棄物以外の安全評価実施]]で紹介しています。+なお、NWMO は2009年より、OPG社の委託を受けて、原子力発電所から発生する低中レベル放射性廃棄物の地層処分場(DGR)の安全評価を含む技術支援や地元コミュニケーションなどの業務を実施しています。 
 + 
 +==== NWMOによるOPG社へ技術支援 ==== 
 + 
 +<WRAP rss right 320px> 
 +{{:hlw:ca:opg-lilw-dgr.png?300&nolink|OPG社が計画している低中レベル放射性廃棄物処分場の概念図}} 
 +</WRAP> 
 + 
 +カナダの原子力発電事業者の一つあるオンタリオ・パワージェネレーション社(OPG 社)は、自社の原子力発電所から発生する低中レベル放射性廃棄物の地層処分場(DGR)をウェスタン廃棄物管理施設(ブルース原子力発電所に敷地内)に建設する計画です。OPG 社はDGRプロジェクトを2001年から進めてきました。DGR で核燃料廃棄物(使用済燃料)処分されることはありません。 
 + 
 +2009年1月に、OPG社とカナダ核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、OPG社が行うDGRに係る許認可申請に向て、NWMO が技術支援等を行う契約を締結しました。DGR関連業務従事しいたOPG社の人材がNWMOに移り、地質調査や安全評価、環境評価、地元とのコミュニケーションなどの業務をNWMO が継承しました。 
 +OPG 社は、DGR許認可申請を2011年にカナダ原子力安全委員会(CNSC)に提出しました。この申請書に添付された環境影響評価書、予備的安全評価書などは、OPG社のためにNWMOが準備したものです。2011年にOPG 社は、追加的な地質調査や具体的な処分場施設の設計をNWMOに委託しています。 
 + 
 +NWMOは核燃料廃棄物の処分実施主体ですが、OPG社の委託を通じて、異なる種類の放射性廃棄物を対象とした地層処分場の安全評価実施しており、こうした活動はNWMOの能力向上にも役立っていると考えられます。 
 + 
  
  
hlw/ca/chap3.txt · 最終更新: 2018/05/02 15:24 by sahara.satoshi