hlw:ca:chap2
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hlw:ca:chap2 [2013/03/13 13:37] – 2013年版発行を反映 sahara.satoshi | hlw:ca:chap2 [2016/03/18 11:53] – [処分場の概要(処分概念)] sahara.satoshi | ||
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====== 2.1 処分計画 ====== | ====== 2.1 処分計画 ====== | ||
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* カナダでは、核燃料廃棄物を、当面(60年間)は、サイト貯蔵、必要に応じて集中貯蔵を実施し、最終的には地層処分するという長期管理アプローチ「適応性のある段階的管理」(APM)に基づいて管理することとしています。 | * カナダでは、核燃料廃棄物を、当面(60年間)は、サイト貯蔵、必要に応じて集中貯蔵を実施し、最終的には地層処分するという長期管理アプローチ「適応性のある段階的管理」(APM)に基づいて管理することとしています。 | ||
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- | CANDU 炉用の燃料集合体\\ | + | <fc #080>CANDU 炉用の燃料集合体</fc>\\ |
○直径約0.1m、長さ約0.5m、重さ約24kg\\ | ○直径約0.1m、長さ約0.5m、重さ約24kg\\ | ||
○酸化物セラミックペレットのウラン燃料を収納\\ | ○酸化物セラミックペレットのウラン燃料を収納\\ | ||
- | (1 体あたり約19kg の天然ウランを含有)\\ | + | (1体あたり約19kgの天然ウランを含有)\\ |
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カナダの原子力発電所で運転されている原子炉はいずれもCANDU炉と呼ばれる形式です。 | カナダの原子力発電所で運転されている原子炉はいずれもCANDU炉と呼ばれる形式です。 | ||
この炉では燃料として天然ウランを用い、長さ約50センチメートルの短尺燃料集合体を使用しています。 | この炉では燃料として天然ウランを用い、長さ約50センチメートルの短尺燃料集合体を使用しています。 | ||
- | 既存の原子炉が予定通り運転される場合、CANDU炉から発生する使用済燃料の総数は約360万体(ウラン換算で約68,000トン)となる見込みです。 | + | 既存の原子炉が予定通り運転される場合、CANDU炉から発生する使用済燃料の総数は約460万体(ウラン換算で約87,400トン)となる見込みです。 |
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- | 使用済燃料の処分容器(ベッセル)の構造\\ | + | <fc #080>使用済燃料の処分容器(ベッセル)の構造</fc>\\ |
○直径約1.2m、長さ約4m\\ | ○直径約1.2m、長さ約4m\\ | ||
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==== 処分場の概要(処分概念) ==== | ==== 処分場の概要(処分概念) ==== | ||
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- | 地層処分場の概念図\\ | + | <fc #080>地層処分場の概念図</fc>\\ |
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- | 処分実施主体であるカナダ核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、処分場の候補岩種・処分深度・処分場の規模などの具体的な処分場設計を決定していませんが、2010年5月に公表されたサイト選定プロセスの最終案を示した報告書『連携して進む:カナダの使用済燃料の地層処分場選定プロセス』では、地層処分場を約500mの深さの場所に設置することを想定しています。 | + | 処分実施主体であるカナダ核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は、処分場の候補岩種・処分深度・処分場の規模などの具体的な処分場設計を決定していませんが、2010年5月に公表したサイト選定プロセスの最終案を示した報告書『連携して進む:カナダの使用済燃料の地層処分場選定プロセス』では、地層処分場を約500mの深さの場所に設置することを想定しています。 |
- | NWMOが示した地層処分概念を右図に示します。 | ||
使用済燃料は、特別に設計、認可された輸送容器に原子炉サイトで封入され、処分場で耐食性のある処分容器に再び封入されます。容器は定置区画まで搬送された後、岩盤に掘削された垂直または水平の処分孔内に定置され、ベントナイトにより埋め戻されます。 | 使用済燃料は、特別に設計、認可された輸送容器に原子炉サイトで封入され、処分場で耐食性のある処分容器に再び封入されます。容器は定置区画まで搬送された後、岩盤に掘削された垂直または水平の処分孔内に定置され、ベントナイトにより埋め戻されます。 | ||
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+ | NWMOは、使用済燃料の処分容器として大きく2種類の予備設計を行っています。マーク1コンテナは、使用済燃料を324体収納する設計であり、重量は約23.5トンになります。小型軽量化を目指したマーク2コンテナは、使用済燃料48 体を収納する設計であり、重量は3トン未満です。 | ||
使用済燃料は、地層処分の実施の全段階を通じてモニタリングされ、さらに、どの時点でも回収可能なようにされます。アクセス坑道や立坑は、自治体、NWMO、及び規制機関が適切であると合意した場合のみ埋め戻し、密封されます。 | 使用済燃料は、地層処分の実施の全段階を通じてモニタリングされ、さらに、どの時点でも回収可能なようにされます。アクセス坑道や立坑は、自治体、NWMO、及び規制機関が適切であると合意した場合のみ埋め戻し、密封されます。 | ||
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- | カナダ盾状地の花崗岩の分布\\ | + | <fc #080>カナダ盾状地の花崗岩の分布</fc>\\ |
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使用済燃料の定置期間中と定置後も、アプローチの採用決定時点から300年後まではモニタリングを継続できると想定しています。適切なモニタリングのあり方と期間は将来の社会が決定し、NWMOは自治体等とともにモニタリングを実施すると考えです。また、処分場を最終的に閉鎖する時期と方法についても将来の社会が決定するとしています。 | 使用済燃料の定置期間中と定置後も、アプローチの採用決定時点から300年後まではモニタリングを継続できると想定しています。適切なモニタリングのあり方と期間は将来の社会が決定し、NWMOは自治体等とともにモニタリングを実施すると考えです。また、処分場を最終的に閉鎖する時期と方法についても将来の社会が決定するとしています。 | ||
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====== 2.2 研究開発・技術開発 ====== | ====== 2.2 研究開発・技術開発 ====== | ||
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* 処分の実施主体であるNWMO は、核燃料廃棄物処分の長期的アプローチとして採用された「適応性のある段階的管理」(APM)に関する段階的な方針決定をサポートするための技術的研究を進めています。技術的研究プログラムは、NWMOの他、カナダ国内の大学を含む専門技術者によって実施され、スウェーデン、フィンランド、スイス、フランスなどの海外の組織とも連携して進められています。 | * 処分の実施主体であるNWMO は、核燃料廃棄物処分の長期的アプローチとして採用された「適応性のある段階的管理」(APM)に関する段階的な方針決定をサポートするための技術的研究を進めています。技術的研究プログラムは、NWMOの他、カナダ国内の大学を含む専門技術者によって実施され、スウェーデン、フィンランド、スイス、フランスなどの海外の組織とも連携して進められています。 | ||
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行 155: | 行 158: | ||
===== 地下研究所 ===== | ===== 地下研究所 ===== | ||
<WRAP rss right 320px> | <WRAP rss right 320px> | ||
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- | AECL の地下研究所(URL)\\ | + | <fc #080>AECL の地下研究所(URL)</fc>\\ |
- | 2008 年から閉鎖技術の実証試験などを進めつつ、閉鎖作業が開始されています。 | + | 2008 年から閉鎖技術の実証試験などを進めつつ、閉鎖作業が開始されています。“URL”は地下研究所の英語での略語でもありますが、この研究所の名称でもあります。 |
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hlw/ca/chap2.txt · 最終更新: 2018/05/02 15:13 by sahara.satoshi