SAFIR2 (ベルギー)
(SAFIR2 - 安全評価・実現可能性第2次中間報告書: 2001年)
安全評価の結果はどのように示されるのですか…
図 10 揚水井戸を介した全線量率の経時変化:ガラス固化体(ZAGALC)
図 11 揚水井戸を介した全線量率の経時変化:ハル・エンドピース(HAGALC2)
図 12 揚水井戸を介した全線量率の経時変化:使用済燃料(ZAGALS)
基本シナリオの線量計算値として、揚水井戸を介したケースについて以下の結果(最大線量及び重要核種)が得られている(図10~図12参照)。
図 13 河川(Kleine Nete川)を介した全線量率の経時変化:ガラス固化体(ZAGALC)
図 14 河川(Kleine Nete川)を介した全線量率の経時変化:ハル・エンドピース(HAGALC2)
ガラス固化体(ZAGALC)及びハル・エンドピース(HAGALC2)について、Kleine Nete川を通じた線量も計算されているが、揚水井戸を通じた線量の1/100程度と報告されている(図13及び図14参照)。
次の2つの再処理オプション、
について、線量率の経時変化を以下のように検討している(図 15参照)。
変動シナリオについては、定性的な影響評価が実施されている。変動シナリオの評価結果については、被ばく経路の発生確率とその影響度合いを考慮して、表2に示すように結論されている。
表2 変動シナリオの定性的影響解析結果
変動シナリオ名 | 発生した場合の 影響の度合い | 発生する確率 |
---|---|---|
資源開発ボーリング | 最大線量で数mSv/年 | 小さい |
処分場のシーリング不良 | 限定的 | 未言及 |
断層活動 | ごく小さい | ごく小さい |
厳しい氷河期 | 5万年以降であれば小さい | 小さい |
ガス移行 | 限定的 | 小さい*1 |
探査ボーリング | 限定的 | 未言及 |
注)*1:パッケージの大部分にステンレス鋼を使用するためガスは発生するものの、問題になるほど多量に発生しない。