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スウェーデンにおける高レベル放射性廃棄物処分
現在の状況 (ポイント)
1. 高レベル放射性廃棄物の発生状況と処分方針
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原子力エネルギー政策の動向
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使用済燃料の発生と貯蔵(処分前管理)
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処分方針
2. 地層処分計画と技術開発
3. 処分事業に係わる制度/実施体制
4. 処分地選定の進め方と地域振興
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スウェーデンにおけるサイト選定は、実施主体であるSKB社が提案した4種類の調査から構成されています。サイト選定の手続は法令に定められてはいませんが、3年ごとの研究開発計画(SKB社による呼称はRD&Dプログラム)のレビューを通じて、政府と規制機関による承認を得て進められています。SKB社は、次の段階へ進む際に地元自治体の了承を得ています。処分場の建設(詳細特性調査を含む)には、原子力活動法に基づく許可と環境法典に基づく許可が必要であり、申請書には環境影響評価書を添付することが義務づけられています。
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SKB社は、2009年6月に処分場建設予定地として、エストハンマル自治体のフォルスマルクを選定しました。その後、2011年3月に処分場の立地・建設の許可申請を行いました。
5. 処分事業の資金確保
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高レベル放射性廃棄物の処分費用は、原子力発電所を所有、運転する電力会社が負担しています。この処分費用を賄うため、電力会社は毎年政府が決定する拠出金を原子力廃棄物基金に積み立てています。基金に積み立てられる費用には、高レベル放射性廃棄物の処分費用のほか、中間貯蔵、中低レベル放射性廃棄物処分、及び原子力発電所の廃止措置に必要な費用も含まれています。
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基金で確保する費用には、実施主体のSKB社が立地に向けた調査を行う自治体の場合に、自治体が行う情報提供活動のための費用も含まれています。
6. 安全確保の取り組み・コミュニケーション