諸外国での高レベル放射性廃棄物処分

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sa:psc2009i:showcase [2011/03/18 13:44] sahara.satoshisa:psc2009i:showcase [2011/12/13 20:25] (現在) – 外部編集 127.0.0.1
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-[size=160%]**Posiva Safety Case 2009 Interim (フィンランド)**[/size]+<fs 160%>**Posiva Safety Case 2009 Interim (フィンランド)**</fs>
  
 ====== 評価結果 ====== ====== 評価結果 ======
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 \\ \\
-[color=red]注意[/color] \\+<fc red>注意</fc> \\
 中間概要報告書の時点における安全解析では、**キャニスタ1体の破損する事象だけを扱っている**ことに注意しなければならない。ポシヴァ社は、複数のキャニスタ破損が生じる事象の評価における扱い方は、今後の検討事項としている。  中間概要報告書の時点における安全解析では、**キャニスタ1体の破損する事象だけを扱っている**ことに注意しなければならない。ポシヴァ社は、複数のキャニスタ破損が生じる事象の評価における扱い方は、今後の検討事項としている。 
  
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-<WRAP round alert> 
-以上の「① 処分場評価シナリオの解析結果」のコンテンツのまとめ方について 
-  * ② 線量評価シナリオの解析結果 の構成とそろえたほうが良さそう。 
-  * 先に、規制への適合性を示す方法を解説することになるかもしれない。すなわち、上の2サブセクションの順序を入れ替えることになるかも。 
-  * Posiva 2010-02のExecutive Sammaryでは図17を示しているので、Posivaはそっちが重要と考えているはず。このまとめページでは、なぜ、そうした評価結果の見せ方が必要となっているのかを解説する方向でまとめる。 
- 
-</WRAP> 
- 
-<WRAP round alert> 
-  * 図16 縦軸単位 Bq/aについて、キャニスタ1本あたりか、それとも処分場全体とすると何本の計算か? 
->ニアフィールド核種移行モデルには、キャニスタが1基しか組み込まれておらず、キャニスタのU量も1.44~2.14tU(POSIVA 2010-01 Model and data報告書 Part2 Talbe 1-2)しかないので、核種移行解析ではキャニスタ1基を対象として計算をしているようです。その後、フラックスをキャニスタの本数倍としているかどうかは記述がありません。)  
- 
-</WRAP> 
  
 <WRAP clear></WRAP> <WRAP clear></WRAP>
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 <WRAP right box 300px> <WRAP right box 300px>
 {{popup>posiva-2010-3-fig7-3_notes_bioshereob-fig7-2.png|{{posiva-2010-3-fig7-3_notes_bioshereob-fig7-2.png?300|}}}}\\ {{popup>posiva-2010-3-fig7-3_notes_bioshereob-fig7-2.png|{{posiva-2010-3-fig7-3_notes_bioshereob-fig7-2.png?300|}}}}\\
-//Figure 7-3 of BSA-2009//  西暦10020年時点の生物圏オブジェクトの配置 \\ 注)生物圏オブジェクトの色分けの凡例はBSA-2009 Fig.7-2を基に追記している。+//Figure 7-3 of BSA-2009 ((Hjerpe et al.; Biosphere Assessment Report 2009. POSIVA 2010-03)) //  西暦10020年時点の生物圏オブジェクトの配置 \\ 注)生物圏オブジェクトの色分けの凡例はBSA-2009 Fig.7-2を基に追記している。(マップは//Jani Helin//(ポシヴァ社)及び//Thomas Hjerpe//(S&R社)による)
  
 //Table 7-1 of BSA-2009//  放出点に割り当てられる生物圏オブジェクトの移り変わり\\ //Table 7-1 of BSA-2009//  放出点に割り当てられる生物圏オブジェクトの移り変わり\\
行 137: 行 121:
   - モデル上に配置される生物圏オブジェクトの種類の移り変わり(例:海 → 沿岸 → 耕作地など)   - モデル上に配置される生物圏オブジェクトの種類の移り変わり(例:海 → 沿岸 → 耕作地など)
   - ランドスケープ(地表景観)の変遷につれた、最大被ばくグループの存在地点の変化   - ランドスケープ(地表景観)の変遷につれた、最大被ばくグループの存在地点の変化
 +
 +\\
  
 ランドスケープ・モデルでは、生物圏オブジェクトの配置点に居住・生活する人々の人数を、そのオブジェクトの種類(耕作地、沿岸など)に応じて割り当てる。このことにより、生物圏への核種放出率の時間的変化(処分場評価シナリオの解析結果)だけでなく、ランドスケープ(地表景観)が時と共に変化するにつれ、最大被ばくグループが存在する場所が変化することも考慮可能となっている。 ランドスケープ・モデルでは、生物圏オブジェクトの配置点に居住・生活する人々の人数を、そのオブジェクトの種類(耕作地、沿岸など)に応じて割り当てる。このことにより、生物圏への核種放出率の時間的変化(処分場評価シナリオの解析結果)だけでなく、ランドスケープ(地表景観)が時と共に変化するにつれ、最大被ばくグループが存在する場所が変化することも考慮可能となっている。
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 {{popup>posiva2010-03-figure10-2.png|{{posiva2010-03-figure10-2.png?300|}}}}\\ {{popup>posiva2010-03-figure10-2.png|{{posiva2010-03-figure10-2.png?300|}}}}\\
-//Figure 7-in BSA-2009// E<sub>popp</sub> 線量拘束値 0.1mSv/年の1/10~1/100が適用+//Figure 10-in BSA-2009// E<sub>popp</sub> 線量拘束値 0.1mSv/年の1/10~1/100が適用
  
 </WRAP> </WRAP>
行 208: 行 194:
  
 \\ \\
-上記2つの線量拘束値の基準について、生物圏計算ケースで算出している2種類のランドスケープ線量(E<sub>group</sub>とE<sub>pop</sub>が対応する。+上記2つの線量拘束値の基準について、生物圏計算ケースで算出している2種類のランドスケープ線量(E<sub>group</sub>とE<sub>pop</sub>が対応する。
  
 中間概要報告書におけるポシヴァ社の評価提示例として、様々な生物圏計算ケースのランドスケープ線量算出値(E<sub>group</sub>とE<sub>pop</sub>)と線量拘束値の比較状況を 右図(Figure 10-1と 10-2)に示す。 中間概要報告書におけるポシヴァ社の評価提示例として、様々な生物圏計算ケースのランドスケープ線量算出値(E<sub>group</sub>とE<sub>pop</sub>)と線量拘束値の比較状況を 右図(Figure 10-1と 10-2)に示す。
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-\\ 
-\\ 
-\\ 
-==== 以下、書き直す前の部分 ==== 
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- 
-生物圏計算ケースは、ランドスケープ・モデルを用いて解析する。処分場から漏出した核種が生物圏で放出される地点(放出点)の分布は、地下水流動モデルで評価している。ポシヴァ社の生物圏評価 BSA-2009 では、処分場をパネルA~Cの3つに分け、各パネルから放出した核種が、生物圏に達するまでの時間と放出点の評価結果に基づき、生物圏オブジェクトの構成と必要数を検討している。 
- 
-ポシヴァ社による「現実的な」生物圏計算ケースでは、西暦2020~12520年(約1万年)の変遷をモデル化するために、〇〇地点を対象に延べ166個の生物圏オブジェクトを用いている。(Figure 7-3 と Table 7-1 を参照) 
- 
-  * 24個の森林サブオブジェクト、19個の湿地サブオブジェクト、15個の耕作地サブオブジェクト、11個の湖サブオブジェクト、29個の河川サブオブジェクト、そして68個の沿岸サブオブジェクト(延べ166個のサブオブジェクトで構成)。 
- 
-Figure 7-3では、キャプションで示すように処分場パネル(A~C)から漏洩した核種の放出地点をマル印で示し、核種の放出量に比例しマル印の大きさを変えている。Realistic release patternでは、Tankarienjärvi(同図では湖となっている)に、パネルA起源の核種の14%、パネルB起源の94%、パネルC起源の71%が放出されるとポシヴァ社は評価している。 
- 
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-<WRAP round alert> 
-上は、モデルのセクションで語ることにする。 
-</WRAP> 
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- 
- 
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-<WRAP round alert> 
-  * スパゲッティのように説明するのではなく、適宜「見出し」をつけて区切りを入れる必要がある。 
-  * 評価結果のページと、方法論ページで内容が重複するので、切り分けを再考する必要がありそう。 
-  * 最初に結論を示すのなら、BSA-2009の図10-1,-2がベストかも。先にこれらを見せて、どうやってこれを作ったかを説明するというやり方。 
-</WRAP> 
- 
- 
-STUK指針(案)YVL D.5では、最も被ばく量の多い個人に関する年間線量と、処分場から放出した核種の放射能にさらされる可能性がある比較的大きな人々のグループに関する年間線量について拘束値を規定している。セーフティケースにおいて、年間線量評価では、ICRP Pub. 101(2007年)が示す「代表的個人」の受ける線量評価方法の概念を採用している。最も被ばく量の多いグループの代表的個人とそれ以外の被ばくを受けた人々とに関する年間ランドスケープ線量の最大値(E<sub>group</sub>及びE<sub>pop</sub>)を計算している。E<sub>group</sub>及びE<sub>pop</sub>の線量は、被ばくを受けた人間集団に属する様々な個人の間の年間ランドスケープ線量の分布(線量分布)を基に導出している。 
- 
-  * (E<sub>group</sub>)最大被ばくグループの1人の代表的個人:当該最大被ばくグループ内の全ての人物に関する平均ランドスケープ線量 
-  * (E<sub>pop</sub>)被ばくを受ける人間集団に属するその他の代表的個人:被ばくを受けた人間集団から最大被ばくグループを除外した人々の平均ランドスケープ線量 
- 
-「シナリオ」の項で示した線量評価基本シナリオ(中間概要報告書で実施に解析された唯一の線量評価シナリオ)においても、個別の計算ケース(生物圏計算ケース)を用いた解析を実施している。 
- 
-<WRAP right box 300px> 
-{{popup>posiva2010-03-figure5-3.png|{{posiva2010-03-figure5-3.png?300|}}}}\\ 
-Figure 5-3 of BSA-2009 
-</WRAP> 
- 
- 
-中間概要報告書では、生物圏計算ケースを「現実的な線量評価ケース」と「感度線量評価ケース」の2つのタイプに分類している。 
- 
-中間概要報告書では、3件の現実的な線量評価ケースを定義し、これらの線量評価ケースは図12にあるようにキャニスタを定置するパネルに対応している。3件の現実的生物圏計算ケースの名称は以下の通り。 
- 
-  * 現実的(放出パターン)-A 
-  * 現実的(放出パターン)-B 
-  * 現実的(放出パターン)-C 
- 
-中間概要報告書では処分場レイアウトの3つの異なるパネルに定置したキャニスタから核種が放出された場合の帰結を評価するものとなっている。 
- 
-FIXME 図12のRealistic-A,B,Cは、パネルA,B,Cと対応しているに過ぎない。「つまり、パネルAの現実的放出パターン」。「現実的-A」と訳すと、現実的な計算がA,B,Cの3種類あるように誤解されてしまう。それぞれのパネルごとに計算しているだけということを説明すればよい。 
- 
- 
- 
-<WRAP round alert> 
-  * 処分場全体を3つのパネルに分けて計算している。パネルA~Cまでを一回の計算で済ませればいいのに。分割している理由は単に計算量の問題かもしれないが、ポシヴァ社報告書での説明が見つからない。 
-  * 上記の「現実的-A」は、パネルAについての計算のことである。「保守的-A」とか、「悲観的-A」という計算もやるのかもしれない。が、中間概要報告書の取りまとめ時点では未実施なのだろうか?BSA-2009の表5-1を見て初めてわかった。「現実的-A」では誤解される。 
-  * BSA-2009(Posiva 2010-03)のTable 5-1を見ると、Realistic release patternとAlternative release patternがある。これらが、上で言う「現実的な線量評価ケース」と「感度線量評価ケース」に相当するのか? 
- 
-→パネルA,B,CはRNT-2008ではパネル1,2,5と表記されています。RNT-2008 p.43を見ますとパネル1,2,5はWCA(Well Characterized Area:調査により特性がよくわかっている領域)内にあり、パネル3,4,6はWCAの範囲外にあると示しています。 
- 
-</WRAP> 
- 
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- 
-<WRAP clear></WRAP> 
- 
- 
-<WRAP right box 300px> 
-{{popup>posiva2010-03-figure5-4.png|{{posiva2010-03-figure5-4.png?300|}}}}\\ 
-Figure 5-4 of BSA-2009 
- 
-{{popup>posiva2010-03-figure7-3.png|{{posiva2010-03-figure7-3.png?300|}}}}\\ 
-Figure 7-3 of BSA-2009 
- 
-{{:sa:psc2009i:posiva-2010-3-fig7-3_notes_bioshereob-fig7-2.png?300|}} 
-Figure 7-3 of BSA-2009 
-注)生物圏オブジェクトの色分けの凡例はBSA-2009 Fig.7-2を基に追記した。 
-</WRAP> 
- 
-パネルCより放出した核種が、生物圏に達するまでの時間と放出点の評価結果を、BSA-2009報告書のFigure 5-4に示している。 
- 
-そうした放出点の分布にあわせて、生物圏オブジェクトをBSA-2009報告書のFigure 7-3に示すように配置している。 
- 
-  * 24 forest sub-objects, 19 wetland sub-objects, 15 cropland sub-objects, 11 lake subobjects, 29 river sub-objects and 68 coast sub-objects. 
-  * (訳)24個の森林サブオブジェクト、19個の湿地サブオブジェクト、15個の耕作地サブオブジェクト、11個の湖サブオブジェクト、29個の河川サブオブジェクト、そして68個の沿岸サブオブジェクト(合計166個のサブオブジェクトで構成)。 
- 
-この図では、キャプションで示すように処分場パネルから漏洩した核種の放出地点をマル印で示し、核種の放出量に比例しマル印の大きさを変えている。 
-Realistic release patternでは、Tankarienjärvi(同図では湖となっている)に、パネルA起源の核種の14%、パネルB起源の94%、パネルC起源の71%が放出する。(Table 5-1を参照) 
- 
- 
-Tankarienjärviの生物圏オブジェクトは、西暦2020~3020年まではバルト海オブジェクト、西暦3520年~12520年は湖オブジェクトである。(BSA-2009, Table 7-1を参照) 
- 
-{{posiva2010-03-table5-1.png?150}} {{posiva2010-03-table7-1.png?150}} 
- 
- 
-<WRAP clear></WRAP> 
- 
-<WRAP right box 300px> 
-{{popup>posiva2010-03-table7-6.png|{{posiva2010-03-table7-6.png?300|}}}}\\ 
-Table 7-6 of BSA-2009 
-</WRAP> 
- 
-中間概要報告書において、ランドスケープ線量は、9件の処分場計算ケース(過渡な保守的な計算ケースは回避されている)と3件の現実的生物圏計算ケースの組み合わせによる、27通りについて求めている。 
- 
-FIXME この27通りは、現実的ケースななのか。それとも感度解析ケースも含んでいるのか。 
- 
- 
-E<sub>group</sub>の範囲は、約5×10<sup>-7</sup>~3×10<sup>-5</sup> mSvであり、E<sub>pop</sub>の範囲は約10<sup>-8</sup>~5×10<sup>-6</sup> mSvであった。 
- 
- 
- 
-<WRAP clear></WRAP> 
- 
- 
-処分場パネルA~Cのそれぞれについて実施した9件の処分場計算ケースから、基本処分場計算ケース「**Sh1**」と、最も線量が高い結果となった処分場計算ケース「**Sh4Q**」のランドスケープ線量(E<sub>group</sub>及びE<sub>pop</sub>)を以下の表に示す。Sh4Qは、キャニスタ欠陥シナリオDCS-II(図15)において、キャニスタ貫通孔が4mmであり、低濃度/汽水の地下水組成と高い流量(WL/Q=5000 yr/m)の計算ケースである。 
- 
-以下の2つの表の列名として記載されている、FI、WI、I-EEの意味は以下の通りである。 
-  * FI:食物の摂取による線量最大値への寄与、 
-  * WI:水の摂取による線量最大値への寄与 
-  * I-EE:吸入及び外部被ばくによる線量最大値への寄与 
- 
-\\ 
- 
- 
-[size=120%]■ 最も被ばく量の大きいグループの代表的個人に関する年間ランドスケープ線量の最大値(E<sub>group</sub>) [/size] 
- 
-<WRAP right box 300px> 
-{{popup>posiva2010-03-figure7-7.png|{{posiva2010-03-figure7-7.png?300|}}}}\\ 
-</WRAP> 
- 
-(BSA-2009のTable 7-7相当、概要報告書のTable 7-5に相当) 
-^ ケース  ^ E<sub>group</sub> (mSv) ^ 年 ^ FI(%) ^ WI(%) ^ I-EE(%) ^ C-14 ^ Cl-36 ^ I-129 ^  
-|  パネルA    |   |||||||| 
-| Sh1   | 7.9×10<sup>-7</sup>  | 11920 | 94 | 6 | 0 | 0 | 46 | 54 | 
-| Sh4Q   | 1.4×10<sup>-5</sup>  | 6570 | 96 | 4 | 0 | 99 | 0 | 0 | 
-| パネルB       |||||||| 
-| Sh1   | 1.6×10<sup>-6</sup>  | 11870 | 99 | 1 | 0 | 0 | 42 | 58 | 
-| Sh4Q   | 1.2×10<sup>-5</sup>  | 11820 | 99 | 1 | 0 | 0 | 47 | 53 | 
-|  パネルC    |    |||||||| 
-| Sh1   | 3.9×10<sup>-6</sup>  | 11870 | 100 | 0 | 0 | 0 | 41 | 59 | 
-| Sh4Q   | 3.1×10<sup>-5</sup>  | 11820 | 100 | 0 | 0 | 0 | 45 | 55 | 
-FI:線量最大値に対する食物の摂取の寄与 
-WI:線量最大値に対する水の摂取の寄与 
-I-EE:線量最大値に対する吸入被ばく及び外部被ばくの寄与 
- 
-<WRAP clear></WRAP> 
- 
-\\ 
- 
-[size=120%]■ それ以外の人々の代表的個人に関する年間ランドスケープ線量の最大値(E<sub>pop</sub>)[/size] 
- 
-<WRAP right box 300px> 
-{{popup>posiva2010-03-figure7-8.png|{{posiva2010-03-figure7-8.png?300|}}}}\\ 
-</WRAP> 
- 
-(BSA-2009のTable 7-8相当、概要報告書のTable 7-6に相当) 
-^ ケース  ^ E<sub>pop</sub> (mSv) ^ 年 ^ FI(%) ^ WI(%) ^ I-EE(%) ^ C-14 ^ Cl-36 ^ I-129 ^  
-|  パネルA    |   |||||||| 
-| Sh1   | 1.2×10<sup>-7</sup>  | 3970 | 33 | 67 | 0 | 84 | 2 | 14 | 
-| Sh4Q   | 4.7×10<sup>-6</sup>  | 3970 | 32 | 68 | 0 | 94 | 1 | 5 | 
-| パネルB       |||||||| 
-| Sh1   | 2.0×10<sup>-8</sup>  | 12020 | 31 | 69 | 0 | 2 | 77 | 21 | 
-| Sh4Q   | 2.0×10<sup>-7</sup>  | 3570 | 0 | 100 | 0 | 0 | 1 | 99 | 
-|  パネルC    |    |||||||| 
-| Sh1   | 2.9×10<sup>-8</sup>  | 3570 | 0 | 100 | 0 | 100 | 0 | 0 | 
-| Sh4Q   | 4.5×10<sup>-7</sup>  | 3920 | 0 | 100 | 0 | 95 | 1 | 4 | 
-FI:線量最大値に対する食物の摂取の寄与 
-WI:線量最大値に対する水の摂取の寄与 
-I-EE:線量最大値に対する吸入被ばく及び外部被ばくの寄与 
- 
- 
- 
-=== 考察 (仮題)=== 
- 上記結果についてのいくつかの特徴を以下に記す。 
- 
-  * 一般にランドスケープ線量E<sub>group</sub>の最大値は、生物圏評価期間(少なくとも数千年間)の終わり頃に現れる。これは、C-14の地圏 → 生物圏への移行フラックスの最大値が5000年頃(Sh1では6600年、Sh4Qでは3200年(RNT-2008報告書表7-3より))に現れ、その後、Cl-36とI-129のフラックスが増加するためである。 
-  * ランドスケープ線量E<sub>pop</sub>の最大値は、3500~4000年頃に現れる。これは、E<sub>pop</sub>に対して支配的な核種C-14が水消費量に関係し、その頃に海から陸地に変化する地形変化によって河川の面積が小さくなり、濃度が高くなる傾向になるためである。 
-  * E<sub>group</sub>の線量は、食物の経口摂取の被ばく経路が支配的となる。 
- 
- 
-求められたランドスケープ線量E<sub>group</sub>の最大値3.1×10<sup>-5</sup> mSvは、STUKの安全指針案で示された線量拘束値0.1 mSvを満たしており、同様に求められた最大のE<sub>pop</sub>線量(4.7×10<sup>-6</sup> mSv)についても、0.001 mSv(=1.0×10<sup>-3</sup> mSv)の線量拘束値を満たしている。 
- 
-<WRAP clear></WRAP> 
- 
- 
-==== 規制拘束値との比較 ==== 
- 
- 
- 
- 
-\\ 
-===== Safety Case 2009:中間概要報告書の取りまとめ段階でのまとめ ===== 
- 
-==== 線量を十分に確からしく評価できる評価期間 における評価(少なくとも数千年)==== 
- 
-〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。 
- 
- 
-\\ 
-==== 線量を十分に確からしく評価できない評価期間 における評価(上記の期間以降)==== 
- 
-<WRAP round alert> 
-  * 図18 キャプション  「〇〇シナリオの計算ケース」としないとわかりにくい。原典通りに固執すると、日本人への配慮が足らなくなる。 
-  * -> 赤堀さんが図18の表題を詳しくすることで対応してくれた。多謝。 
-</WRAP> 
- 
- 
-<WRAP right 300px box> 
-{{popup>posiva2010-02-figure7-15ja.png|{{posiva2010-02-figure7-15ja.png?300|}}}}\\ 
-図18 2009年のKBS-3V安全解析において実施された欠陥キャニスタシナリオ、岩石せん断/地震シナリオ、緩衝材劣化シナリオ、ガスの影響を受ける放出シナリオで選択されたケースの総放出比の最大値と総放出比の発生時期 
-</WRAP> 
- 
-地圏-生物圏の境界面を通じた放射性核種の最大放出率に関する拘束値に関して、核種固有の放射能の放出量とそれぞれの拘束値の間の比の合計は「1」未満である。これらの拘束値は、放射性防護基準の項目にあるように、将来の数千年を超えた期間に適用する。図18に、解析された総放出率比の最大値と、2009年のKBS-3V安全解析で検討された計算ケースのサブセットにおけるそれらの発生時期を示した。 
- 
-放出率比の最も高い値は、岩石剪断/地震シナリオ(AD-I)の計算ケース**RS1**において発生する。計算ケースRS1では1000年後に定置孔を横切る剪断運動がおこり、キャニスタが破損する。地下水組成は低濃度/汽水であるが、地下水流動は高い流量条件(移行抵抗//WL/Q//=5000 yr/m)となっている。この「What-If」ケースにおける総放出率比最大値3.1×10<sup>-2</sup>(上表参照)においても、図18にあるように、規制ガイドライン(「1」)より低い値となっている。 
- 
-しかしながら、RS1の計算ケースにおいても、キャニスタの破損は一つとしており、複数のキャニスタ破損が生じる事象に関しては、今後の検討事項の一つとなっている。 
- 
- 
-<WRAP clear></WRAP> 
  
  
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