諸外国での高レベル放射性廃棄物処分

Learn from foreign experiences in HLW management

ユーザ用ツール

サイト用ツール


hlw:fi:prologue

差分

このページの2つのバージョン間の差分を表示します。

この比較画面へのリンク

両方とも前のリビジョン前のリビジョン
次のリビジョン
前のリビジョン
hlw:fi:prologue [2017/05/02 17:02] – [原子力エネルギー政策の動向] ss12955jphlw:fi:prologue [2018/05/02 11:24] (現在) sahara.satoshi
行 15: 行 15:
   *<fs 90%>1. [[prologue|高レベル放射性廃棄物の発生状況と処分方針]]</fs>   *<fs 90%>1. [[prologue|高レベル放射性廃棄物の発生状況と処分方針]]</fs>
   *<fs 90%>2. [[chap2|地層処分計画と技術開発]]</fs>   *<fs 90%>2. [[chap2|地層処分計画と技術開発]]</fs>
-  *<fs 90%>3. [[chap3|処分事業に係わる制度/実施体制]]</fs>+  *<fs 90%>3. [[chap3|実施体制と資金確保]]</fs>
   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>
-  *<fs 90%>5. [[chap5|処分事業の資金確保]]</fs> +  *<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs>
-  *<fs 90%>6. [[chap6|安全確保の取り組み・コミュニケーション]]</fs>+
 </WRAP> </WRAP>
  
行 38: 行 37:
 =====原子力エネルギー政策の動向===== =====原子力エネルギー政策の動向=====
  
-[350px{{ :hlw:fi:npps-location-fi.png?340&direct|+[46%{{ :hlw:fi:npps-location-fi.png|
 <fc #080>フィンランドの原子力発電所</fc>\\ <fc #080>フィンランドの原子力発電所</fc>\\
 <fs 70%>source: ポシヴァ社EIA報告書より引用、一部追記</fs> <fs 70%>source: ポシヴァ社EIA報告書より引用、一部追記</fs>
行 73: 行 72:
  
  
-<WRAP clear></WRAP>+<WRAP clear/>
 \\ \\
 ===== 処分方針 ===== ===== 処分方針 =====
行 82: 行 81:
 ==== 最終処分容量の拡大ニーズへの対応 ==== ==== 最終処分容量の拡大ニーズへの対応 ====
  
-<WRAP rss right 320px> +[48%{{ :hlw:fi:dip-planned-capacity2015.png|処分容量の拡大|
-{{:hlw:fi:dip-planned-capacity2015.png?320&nodirect|処分容量の拡大}}\\+
 <fc #080>オルキルオトでの使用済燃料の処分計画における\\ 処分容量の拡大</fc>\\ <fc #080>オルキルオトでの使用済燃料の処分計画における\\ 処分容量の拡大</fc>\\
 <fs 90%>TVO 社は過去にオルキルオト4号機の建設を計画し、2010年には政府による原則決定、及びそれに伴い使用済燃料の処分量を9,000トンまで拡大することが認められていました。しかし、その後TVO 社はオルキルオト4 号機の建設を断念したことにより、現在は6,500トンまでの処分量が認められています。</fs> <fs 90%>TVO 社は過去にオルキルオト4号機の建設を計画し、2010年には政府による原則決定、及びそれに伴い使用済燃料の処分量を9,000トンまで拡大することが認められていました。しかし、その後TVO 社はオルキルオト4 号機の建設を断念したことにより、現在は6,500トンまでの処分量が認められています。</fs>
 +}}]
 +
 +フィンランドでは、後述するように、原則決定という法律に基づく手続きを経て、2001年に高レベル放射性廃棄物(使用済燃料)の最終処分場の建設予定地がオルキルオトに決定しています。ただし、最終処分場の建設が許可された訳ではありません。実際に使用済燃料の処分を開始するためには、処分実施主体のポシヴァ社が別途、法律に基づく形で処分場の建設許可申請(2012年末に申請済、2015年に許可発給)、操業許可申請(2020年頃を予定)の2つのステップで、それぞれ許可を得なければなりません。
 +
 +また、承認を受けた当初計画での処分容量を拡大する必要が生じた場合には、それを反映した計画について、改めて政府及び国会の承認をうける必要があります。
 +
 +<WRAP clear/>
 \\ \\
  
-{{:hlw:fi:olkiluoto-npp-photo.png?320&nodirect|オルキルオト原子力発電所}}\\+[30%{{:hlw:fi:olkiluoto-npp-photo.png |オルキルオト原子力発電所|
 <fc #080>オルキルオト原子力発電所</fc>\\ <fc #080>オルキルオト原子力発電所</fc>\\
 <fs 70%>source: TVO</fs> <fs 70%>source: TVO</fs>
-</WRAP> +}}]
- +
- +
-フィンランドでは、後述するように、原則決定という法律に基づく手続きを経て、2001年に高レベル放射性廃棄物(使用済燃料)の最終処分場の建設予定地がオルキルオトに決定しています。ただし、最終処分場の建設が許可された訳ではありません。実際に使用済燃料の処分を開始するためには、処分実施主体のポシヴァ社が別途、法律に基づく形で処分場の建設許可申請(2012年末に申請済、2015年に許可発給)、操業許可申請(2020年を予定)の2つのステップで、それぞれ許可を得なければなりません。 +
- +
-最終処分場の建設許可を取得する前では、承認を受けた当初計画での処分容量を拡大する必要が生じた場合には、それを反映した計画について、改めて政府及び国会の承認をうける必要があります。+
  
 TVO社のオルキルオト原子力発電所での原子炉増設計画に対応する形で、ポシヴァ社はオルキルオト最終処分場における使用済燃料の処分容量拡大計画の原則決定の申請をしてきました。オルキルオトが最終処分地に決まった2001年時点では、運転中の原子炉4基から発生する使用済燃料について最大4,000トン(ウラン換算、以下同じ)を条件として計画が承認されていましたが、現時点では、オルキルオト3号機で発生する使用済燃料を含めて最大6,500トンの処分計画が承認されています。 TVO社のオルキルオト原子力発電所での原子炉増設計画に対応する形で、ポシヴァ社はオルキルオト最終処分場における使用済燃料の処分容量拡大計画の原則決定の申請をしてきました。オルキルオトが最終処分地に決まった2001年時点では、運転中の原子炉4基から発生する使用済燃料について最大4,000トン(ウラン換算、以下同じ)を条件として計画が承認されていましたが、現時点では、オルキルオト3号機で発生する使用済燃料を含めて最大6,500トンの処分計画が承認されています。
行 102: 行 102:
  
  
- +<WRAP clear/>
- +
- +
-<WRAP clear></WRAP>+
 \\ \\ \\ \\
 ====== ====== ====== ======
行 114: 行 111:
 //{{:wiki:images:fi_w48.png?nolink |フィンランド}}  //{{:wiki:images:fi_w48.png?nolink |フィンランド}} 
 ===== フィンランドの原子力発電利用状況 ===== ===== フィンランドの原子力発電利用状況 =====
-{{section>:nuclear-energy:npg2013:fi2013#フィンランドのエネルギー情勢&noheader&nofooter&noindent}}+{{section>:nuclear-energy:npg2015:fi2015#フィンランドのエネルギー情勢&noheader&nofooter&noindent}}
  
 ===== 原子力関連施設 ===== ===== 原子力関連施設 =====
行 122: 行 119:
 </WRAP> </WRAP>
  
-<WRAP clear></WRAP>+<WRAP clear/>
  
 \\ \\
行 150: 行 147:
   *<fs 90%>1. [[prologue|高レベル放射性廃棄物の発生状況と処分方針]]</fs>   *<fs 90%>1. [[prologue|高レベル放射性廃棄物の発生状況と処分方針]]</fs>
   *<fs 90%>2. [[chap2|地層処分計画と技術開発]]</fs>   *<fs 90%>2. [[chap2|地層処分計画と技術開発]]</fs>
-  *<fs 90%>3. [[chap3|処分事業に係わる制度/実施体制]]</fs>+  *<fs 90%>3. [[chap3|実施体制と資金確保]]</fs>
   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>   *<fs 90%>4. [[chap4|処分地選定の進め方と地域振興]]</fs>
-  *<fs 90%>5. [[chap5|処分事業の資金確保]]</fs> +  *<fs 90%>5. [[chap5|情報提供・コミュニケーション]]</fs>
-  *<fs 90%>6. [[chap6|安全確保の取り組み・コミュニケーション]]</fs>+
 </WRAP> </WRAP>
  
hlw/fi/prologue.1493712126.txt.gz · 最終更新: 2017/05/02 17:02 by ss12955jp