使用済燃料の処分場:SR97-閉鎖後の安全性(SKB社、1999年11月)
SR97は、SKB社がサイト調査の候補地を選定する前に実施された安全評価である。
SR97は、SKB社が使用済燃料の処分方法として検討しているKBS-3 処分概念について、規制機関が定めた安全要件を満足するという見通しを得ることを目的として実施されたものである。
安全評価で想定するサイトの地質学データは、スウェーデンの花崗岩岩盤の状態の違いを幅広く検討するために、当時実施中のフィージビリティ調査とは無関係に選択された国内3地点の測定データが用いられた。うち1地点は、SKB社が地下研究のためにオスカーシャム自治体で1990年から建設を開始したエスポ岩盤研究所であり、その建設時に得られたデータが使用された(1995年に竣工)。
SR97の結果からSKB社は、スウェーデン国内にKBS-3概念に基づく使用済燃料の処分場を建設できる見通しを明らかにしたほか、その経験を以後に実施されるサイト調査、使用済燃料のキャニスタ封入施設と処分場の設計、研究開発の計画立案に役立てている。
SR 97 - Deep repository for spent nuclear fuel. SR 97 - Post-closure safety. Main report - Vol. I, Vol. II and Summary (November 1999)
SR97報告書-使用済燃料の深層処分場-閉鎖後の安全性(第1巻、第2巻、要約版の3冊構成)(1999年11月)
SR 97 - Processes in the repository evolution. Background report to SR 97 (November 1999)
SR97背景報告書-処分場の変遷過程
SR 97 - Waste, repository design and sites. Background report to SR 97 (October 1999)
SR97背景報告書-廃棄物、処分場の設計及びサイト
SR 97 - Data and data uncertainties. Compilation of data and data uncertainties for radionuclide transport calculations (October 1999)
SR97背景報告書-データとその不確実性:核種移行解析のためのデータの不確実性とデータ資料