諸外国の高レベル放射性廃棄物処分等の状況

 

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スペインにおける
高レベル放射性廃棄物処分

> 1.処分の進捗

1.1 対象廃棄物・処分方針・処分量

 対象廃棄物は、使用済燃料及びヴァンデロスⅠ号発電所等からの使用済燃料の再処理による高レベル・ガラス固化体及び長寿命低中レベル放射性廃棄物(エルカブリル処分場で処分できないもの)である。【13】

 これらの最終処分方策の決定は先送りされており、地層処分及び核種分離・変換の研究が続けられている。地層処分の場合は、ガス炉及び一部のBWRからの使用済燃料の海外再処理に伴うガラス固化体も含まれるが、使用済燃料を再処理せずにそのまま処分(直接処分)することを基本としており、今後の再処理は計画されていない。【13】

 処分量は、使用済燃料が6,674t(ウラン換算)、ヴァンデロスⅠ号等からの使用済燃料の再処理に伴う高レベル・ガラス固化体が13m3、同再処理に伴う長寿命低中レベル放射性廃棄物等が666m3と見積もられている。【19】

使用済燃料を収納するキャニスタのイメージ
使用済燃料を収納するキャニスタのイメージ
「花崗岩における深地層処分場の性能評価」【10】より引用

1.2 処分場サイト

  スペインでは現在、サイト選定活動は中断されており、高レベル放射性廃棄物の処分場サイトは未定である。【13】

1.3 候補岩種・処分深度・処分場の規模

 候補岩種は、特定されていない。花崗岩、岩塩、及び粘土質岩を対象とした調査、及び概念設計が行われている。【13】

 処分深度は、花崗岩を対象としたケースでは500mの深度での検討が行われていた。【10】

 処分場の規模も未定であるが、花崗岩を対象とした処分場概念では、理想的な地層条件のもとで、約76ha(=0.76km2)と推定されている。【10】

スペインの地層処分概念
スペインの地層処分概念
(「研究開発計画1999-2003」【12】より作成)

1.4 廃棄物発生者

 スペインにおける高レベル放射性廃棄物の発生者は、原子力発電所を所有する、エンデサ社、イベルドローラ社、ウニオン・フェノーサ社、イドロ・カンタブリコ社の4グループである。【26】

1.5 実施主体

 スペインでは原子力法【1】等により廃棄物発生者にその管理責任があると定められているが、放射性廃棄物管理の実施主体としては、1984年の国有放射性廃棄物管理公社の設置令【3】により放射性廃棄物管理公社(ENRESA)が設立されている。

 放射性廃棄物管理公社(ENRESA)の株主は、エネルギー・環境技術研究センター(CIEMAT)と国家産業出資公社(SEPI)となっており、100%国営の会社である。【29】

 放射性廃棄物管理公社(ENRESA)の任務は、設置令を改正する2003年の放射性廃棄物管理公社(ENRESA)の事業及び資金に関する王令(ENRESA事業・資金令)の第4条において、放射性廃棄物処分場に係るサイト選定・設計・建設・操業のほかに、放射性廃棄物の回収・輸送及び貯蔵、原子力施設の廃止措置等、広くバックエンド・サイクル業務全般が規定されている。また、放射性廃棄物管理の基本計画である総合計画についても、放射性廃棄物管理公社(ENRESA)がその原案を作成することとなっている。放射性廃棄物基金も同社により管理・運用が行われている。【16,29】


本ホームページは、経済産業省資源エネルギー庁の委託事業として、公益財団法人原子力環境整備促進・資金管理センターが整備しています。

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