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> 4.研究開発
ドイツでは、処分事業の実施主体である連邦放射線防護庁(BfS)が、放射性廃棄物の安全防護及び最終処分のための研究開発も行うことと規定されている。連邦放射線防護庁(BfS)が行う処分場開発に係る研究開発は、実際には、連邦放射線防護庁(BfS)との契約により処分事業の推進にあたっているドイツ廃棄物処分施設建設・運転会社(DBE社)が重要な役割を果たしている。【10】
また、具体的な処分場開発と直結していない基礎研究については、連邦経済・技術省(BMWi)や連邦教育・研究省(BMBF)により行われている。地層処分関係の研究に関しては、ユーリッヒ、カールスルーエ、ロッセンドルフ各研究所(FZJ、FZK、FZR)、及び施設・原子炉安全協会(GRS)、連邦地球科学・天然資源研究所(BGR)等を中心に実際の研究活動が行われている。【22】
ドイツにおける処分事業の実施体制図
1977年7月に、当時の実施主体である連邦物理学技術研究所(PTB)により、ゴアレーベン最終処分場開発・調査計画が開始された。ゴアレーベン・プロジェクトは、バックエンド・センター構想の一環として立ち上げられたものであり、「原子力発電所からの使用済燃料の処理・処分のためのセンター構想に関する報告書」にその概要がまとめられている。【4】
また、連邦経済・技術省(BMWi)を中心に行われている基礎研究については、高レベル放射性廃棄物の処分において最も適した母岩についての理解を深めることを目的とした研究開発が行われている。1999年の予算で見ると、研究開発費の25%が岩塩、45%が結晶質岩及び堆積岩、残りが岩種に依存しない研究となっている。【22】
1965年に、放射性廃棄物の最終処分に関する調査を実施するため、以前は岩塩鉱山であったアッセⅡ研究鉱山を放射線・環境協会(GSF)(現在のミュンヘン・ヘルムホルツセンター)が取得した。1967年からは、低レベル放射性廃棄物の試験的な処分が開始され、1977年まで実施された。その後は、放射性廃棄物処分に係る地下研究所として調査活動が続けられた。【44,46】
アッセⅡ研究鉱山での中低レベル放射性廃棄物の定置
(ドイツ廃棄物処分施設建設・運転会社(DBE社)資料より引用【24】)
現在はアッセⅡ研究鉱山における研究所としての機能は実質的には終了しており、2009年1月からは、連邦放射線防護庁(BfS)がアッセⅡ研究鉱山の閉鎖手続の実施主体となっている。2010年1月、BfSはアッセⅡ研究鉱山の閉鎖に関して、廃棄物の回収が最良であるとする評価結果を公表した。現在BfSは、廃棄物の回収計画を策定するために、処分室の一部を試験的に掘削し、調査を行うための準備を進めている。【29,43,47,49】
アッセⅡ研究鉱山での直接処分の実験風景
(ドイツ廃棄物処分施設建設・運転会社(DBE社)ウェブサイトより引用【43】)
また、ゴアレーベンにおける地下探査坑道も実質的に地下研究所としての機能を果たしていると言える。2000年以降は暫時探査活動が凍結されていたが、2009年に成立した新たな政権は探査凍結を解除する方針を示したことから、2010年11月に探査活動は再開されている。【28,35,37,50】