諸外国の高レベル放射性廃棄物処分等の状況

 

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スイスにおける
高レベル放射性廃棄物処分

> 3.資金

3.1 処分費用

 スイスにおける高レベル放射性廃棄物の処分費用総額は約38億スイスフラン(約3,120億円)と見積もられている。処分費用見積額の内訳は、サイト選定を含む概要承認までの準備作業費が約8億スイスフラン(約660億円)、サイト特性調査活動及び処分場建設費が14億スイスフラン(約1,150億円)、処分場操業費用が6億スイスフラン(約490億円)、処分場の閉鎖費用が約4億スイスフラン(約320億円)となっている(1スイスフラン=82円として換算)。見積の内訳を示すと以下のようになる。【24,25】

処分費用の見積額内訳
処分費用の見積額内訳

3.2 資金確保

 スイスの原子力法第31条では、原子力施設を運転(操業)または廃止する者は、施設で発生した放射性廃棄物を自らの費用において安全に管理する義務を負うことが規定されている。また、同法では、原子力発電所の閉鎖後に発生する放射性廃棄物管理費用を確保するために、放射性廃棄物管理基金を設置することが規定されており、原子力施設の所有者は放射性廃棄物管理基金に分担金を支払う義務があることが規定されている。基金の管理は、連邦評議会によって任命された委員で構成される基金の管理委員会が行っている。2009年末における放射性廃棄物管理基金の残高(市場価格)は、約27億240万スイスフラン(約2,200億円)となっている。(1スイスフラン=82円として換算)【2,9,13,21,42,49】

 放射性廃棄物管理共同組合(NAGRA)の管理費用及びプロジェクト費用は、共同組合の構成員により支払われている。プロジェクト費用の分担金は、個々の発電所の熱出力に基づき毎年算定されている。放射性廃棄物管理共同組合(NAGRA)の設立(1972年)以降、2009年末までにプロジェクト費用として支払われた分担金合計は、政府負担分を含めて約9億931万スイスフラン(約745億6,300万円)であり、各社についての内訳は以下の通りとなっている。【43】

  1. AXPO社:約2億1,080万スイスフラン(約173億円)
  2. ゲスゲン・デニケン原子力発電会社:約2億7,200万スイスフラン(約223億円)
  3. ライプシュタット原子力発電会社:約3億140万スイスフラン(約247億円)
  4. BKW FMBエネルギー社:約9,680万スイスフラン(約79億4,000万円)
  5. 連邦政府:約2,800万スイスフラン(約23億円)


 なお、管理費用として支払われた分担金合計は8,490万スイスフラン(約69億6,000万円)である。【43】

本ホームページは、経済産業省資源エネルギー庁の委託事業として、公益財団法人原子力環境整備促進・資金管理センターが整備しています。

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