スペイン:総合放射性廃棄物計画


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総合放射性廃棄物計画とは…

総合放射性廃棄物計画は、スペインにおける放射性廃棄物管理の基本計画であり、放射性廃棄物管理公社(ENRESA)事業・資金令(以下「事業・資金令」)の中で策定手順や内容などが定められている。事業・資金令によれば、総合放射性廃棄物計画は、スペインにおける放射性廃棄物の管理・処分の実施主体であるENRESAが草案を策定し、最終的には政府承認及び議会への報告を経て正式な廃棄物管理に関する計画となる。1987年に第1次総合放射性廃棄物計画が策定され、その後1989年に第2次、1991年に第3次、1994年に第4次、1999年に第5次計画が策定された。最新版は2006年6月の第 6次総合放射性廃棄物計画である。

事業・資金令によると、総合放射性廃棄物計画は4年毎、あるいは担当大臣からの要求があった場合に策定するものとされている。同計画では、適切な放射性廃棄物管理並びに原子力施設の解体・廃止措置の確実な実施を目的として、計画の期間内に必要な措置や開発すべき技術、及びこれらを実施するために必要な経済的予測を示すこととされている。なお、事業・資金令では、総合放射性廃棄物計画において示された諸活動を実施するために必要となる資金の確保方法についても規定されている。