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《米国》2008会計年度の予算要求

2007年2月5日、米国で大統領の2008会計年度1)の予算教書が連邦議会に提出され、連邦エネルギー省(DOE)のウェブサイトにおいても予算要求資料が公表された。ユッカマウンテン・サイトにおける高レベル放射性廃棄物処分場建設プロジェクトに関する予算要求額は、4億9,450万ドルで、2007会計年度の要求額との比較では5,000万ドル低いレベルとなっている。また、DOE予算要求資料及びDOE民間放射性廃棄物管理局(OCRWM)による説明資料では、2008年6月迄の処分場建設の認可申請を始めとする2008年度の重点活動計画が示されている。

下の表はこの2008年度の予算要求におけるユッカマウンテン関連の要求額について、2007年度の要求額と比較する形で示したものである。

(単位:USドル)
  民間分 国防分 合計
2007年度要求額(a) 1億5,642万 3億8,808万 5億4,450万
2008年度要求額(b) 2億245.4万  2億9,204.6万 4億9,450万
 前年度要求比(b-a) + 4,603.4万 △ 9,603.4万 △ 5,000万

DOE民間放射性廃棄物管理局(OCRWM)の説明資料では、放射性廃棄物処分プログラムの2008会計年度の戦略目標が以下のように示されている。

  • 認可申請
    2008年6月30日までに質の高い認可申請書を原子力規制委員会(NRC)に提出
  • 輸送
    州や地域等の懸念などに最大限適応する包括的な国家輸送計画の構築及び開始
  • 人員確保
    認可申請や建設・操業に向け、安全、質が高く効率的な組織達成のための要員確保及び訓練
  • 責任
    発電所からの使用済燃料引取に関する連邦政府の契約義務への対応

また、2008会計年度の予算要求では、国際原子力エネルギー・パートナーシップ(GNEP)については、合計で4億500万ドルと2007会計年度要求額の2億5,000万ドルを約6割上回る要求額が示されている。

【注1】
米国における会計年度は前年の10月1日から当年9月30日までの1年間となっており、今回対象となっている2008年度予算は2007年10月からの1年間に対するものである。2007会計年度は2006年10月から既に始まっており、エネルギー関係等の歳出予算が未決の分野は、2006会計年度歳出予算と同額の暫定予算が2007年2月15日までの期間について認められている。

【出典】

  • 連邦エネルギー省(DOE)、2008会計年度予算要求資料(第4巻の民間放射性廃棄物管理部分)、2007年2月〔pdfファイル:約650KB〕
  • DOE民間放射性廃棄物管理局(OCRWM)、2008会計年度予算説明資料、2007年2月〔pdfファイル:約160KB〕

(post by 原環センター , last modified: 2023-10-10 )