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§ 2006年5月2日 発行 海外情報ニュースフラッシュ

米国でユッカマウンテン関係の書類改ざん問題に関する捜査が終了 -米国地質調査所職員らは不起訴

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2006年4月25日、米国の連邦エネルギー省(DOE)の監察官(IG)は、2005年3月に発覚した、ユッカマウンテン・プロジェクト関係の業務における米国地質調査所(USGS)の職員による書類改ざん問題について、ネバダ地区連邦検事が不起訴の決定を行ったことをエネルギー長官宛の文書において公表した。監察官の文書によれば、通常は犯罪捜査についての公開報告書は作成されないが、本件は一般の関心が高いこと、捜査の過程でいくつかの内部管理の欠陥が確認されたことを公表に至った背景として示している。

監察官文書によれば、水の浸透のコンピュータモデルに関連する調査データの改ざんに焦点を当てた犯罪捜査は、米国地質調査所(USGS)を管轄する内務省(DOI)の監察官と合同で、連邦捜査局(FBI)との協調の下で実施された。同文書では、捜査の概要、捜査方法の説明に加えて、内部管理の欠陥として以下の3点が指摘されている。

  • 問題となった電子メールの発見及び対応が6年近くも遅れたことは、確実な品質保証手続きと相容れないものである。
  • 科学的記録の整備に関して、以前の監査で指摘されていたにもかかわらず、妥協により徹底されていない。
  • 水の浸透のシミュレーションに関する分析・モデル報告書の重要な管理ファイルが、データ管理システムの要求項目を満たす形で維持されていない。

また、上記文書の公開と同日の2006年4月25日、本改ざん問題の調査を行っていた連邦議会下院行政改革委員会の連邦組織・職員小委員会において、DOEのユッカマウンテン・プロジェクトの品質保証問題に関するヒアリングが実施された。本ヒアリングは、同小委員会の要請により米国説明責任院(GAO)が2006年3月にまとめた品質保証問題に関する報告書を、より詳細に検証する目的で実施されたものである。ヒアリングでは、GAOの他、DOE監察官、原子力規制委員会(NRC)、DOE民間放射性廃棄物管理局(OCRWM)、DOEの契約業者ベクテル・SAIC社からの代表、及びネバダ州選出連邦議会議員2名による証言が行われた。DOE及びNRCのいずれの証人も、GAOによる品質保証上の問題の指摘及び勧告には基本的に同意しており、DOEからはさらに品質保証問題改善に向けた取組状況の説明が行われている。

【参考】

【出典】

(post by 原環センター , last modified: 2013-07-05 )