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《フィンランド》操業時の安全指針策定-放射線・原子力安全センター(STUK)がYVL8.5を公表

2002年12月23日、フィンランドの放射線・原子力安全センター(STUK)は使用済燃料最終処分場の操業時の安全指針(YVL8.5)を策定した。フィンランドでは政府(閣議)による処分の安全性に関する決定を受けてSTUKが詳細な指針を定めることとされており、検討が行われていたものである。

フィンランドにおける使用済燃料処分の安全性に関しては、政府(閣議)が原子力法の規定に基づいて安全性に関する一般的な規制について閣議決定を行っている(1999年3月)。これを受けて、STUKは使用済燃料処分の長期安全性に関する指針(YVL8.4)を2001年5月に発行していた。今回の操業時の安全性に関する指針YVL8.5は、この政府(閣議)決定において定められていた操業時の安全性についての詳細な規則として定められたものである。

YVL8.5では、放射線防護、放出限度、モニタリング、安全分類、安全機能の保証、臨界事故の防止、火災および爆発の危険の防止、外部的事象の考察、セーフガード、および処分場の建設と操業等についての指針が示されている。

なお、STUKのYVL指針の主要なものは英語版の公表も行われているが、2003年1月22日時点で公表されているのはフィンランド語版のみとなっている。

【参考】

  • 使用済燃料処分の安全性に関する閣議の決定(1999.3.25) (www.stuk.fi/saannosto/19990478e.html)
  • 放射線・原子力安全センター(STUK)のウェブサイト(安全指針関係) (www.stuk.fi/english/publications/yvl-guides.html)

(post by t-yoshida , last modified: 2023-10-10 )