諸外国での高レベル放射性廃棄物処分

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hlw:start [2022/07/26 10:33] – [諸外国における高レベル放射性廃棄物処分の状況] yamamoto.keitahlw:start [2022/07/26 11:05] – [諸外国における高レベル放射性廃棄物処分の状況] ss12955jp
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 HLW処分の現状を一言で言うと… HLW処分の現状を一言で言うと…
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--->スウェーデン# 
-{{:wiki:images:se_w24.png?nolink|}} 
-処分実施主体のSKB社が、処分場建設予定地としてフォルスマルクを選定し、2011年3月に立地・建設許可申請。 
-現在、安全審査が進められています。 
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-<--スウェーデン 
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 -->フィンランド# -->フィンランド#
 {{:wiki:images:fi_w24.png?nolink|}} {{:wiki:images:fi_w24.png?nolink|}}
-2015年にフィンランド政府が使用済燃料の建設許可を発給。実施主体のポシヴァ社は2016年12月に処分場の建設を開始しました。+2015年にフィンランド政府が使用済燃料処分場の建設許可を発給。実施主体のポシヴァ社は2016年に処分場の建設を開始し、2021年12月には処分場の操業許可を申請しました。
  
 <--フィンランド <--フィンランド
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 +-->スウェーデン#
 +{{:wiki:images:se_w24.png?nolink|}}
 +2022年1月にスウェーデン政府が実施主体SKB社の使用済燃料最終処分に対する事業許可を発給。処分場の着工に向けた安全規制が始まりました。
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 +<--スウェーデン
  
  
 -->フランス# -->フランス#
 {{:wiki:images:fr_w24.png?nolink|}} {{:wiki:images:fr_w24.png?nolink|}}
-法律で定めたスケジュールに沿って「可逆性のある地層処分」の事業化に向けた取組を実施。2018年には処分場の設置許可申請が行われる予 +法律で定めたスケジュールに沿って「可逆性のある地層処分」の事業化に向けた取組を実施。2022には処分場の設置許可申請が行われる予定です。
-定です。+
  
 TRU廃棄物なども併置処分する計画です。 TRU廃棄物なども併置処分する計画です。
  
 <--フランス <--フランス
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--->ドイツ# 
-{{:wiki:images:de_w24.png?nolink|}} 
-2013年7月に新たなサイト選定手続を定める法律が成立。今後、サイト選定を実施し2031年ごろまでにサイトを決定する予定です。 
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-TRU廃棄物などを含む発熱性廃棄物を処分する計画です。 
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-<--ドイツ 
  
  
 -->スイス# -->スイス#
 {{:wiki:images:ch_w24.png?nolink|}} {{:wiki:images:ch_w24.png?nolink|}}
-実施主体のNAGRA20151月に地質学的観点のみで候補エリアを2つまで絞り込み提案しました。現在、連邦政府がNAGRAの提案審査しています。+連邦政府201812月に候補エリアを3つまで絞り込みました。現在、サイト選定第3段階にあり、2019年より候補エリアにてボーリング実施しています。
  
 TRU廃棄物などの併置処分も検討しています。 TRU廃棄物などの併置処分も検討しています。
  
 <--スイス <--スイス
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 +-->ドイツ#
 +{{:wiki:images:de_w24.png?nolink|}}
 +2013年に新たなサイト選定手続を定める法律が成立。現在、サイト選定を実施しており、2020年9月に地質学的な基準・要件を満たす区域を示したマップを公表しました。
 +
 +TRU廃棄物などを含む発熱性廃棄物を処分する計画です。
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 +<--ドイツ
  
  
 -->英国(イギリス)# -->英国(イギリス)#
 {{:wiki:images:uk_w24.png?nolink|}} {{:wiki:images:uk_w24.png?nolink|}}
-2008年から公募方式で開始したサイト選定プロセスから、西カンブリア地域が2013年1月に撤退。 +2008年から公募方式で開始したサイト選定プロセスから、カンブリア州西部が2013 年1月に撤退。2018年から実施主体のRWM社がサイト選定プロセスを開始し、2022年1月までに、3つの自治体がワーキンググループを設置し、そのうち2つの自治体からコミュニティパートナーシップが設立しています。
-2014年から新たなサイト選定プロセスを開始しています。+
  
 中レベル放射性廃棄物なども併置処分する計画です。 中レベル放射性廃棄物なども併置処分する計画です。
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 -->カナダ# -->カナダ#
 {{:wiki:images:ca_w24.png?nolink|}} {{:wiki:images:ca_w24.png?nolink|}}
-2010年から開始したサイト選定プロセスに21地域が参加。現在、9自治体がサイト選定プロセスに残っており、絞り込みが進められています。+2010年から開始したサイト選定プロセスに21地域が参加。絞り込みが進められており、「2023年までに1 ヵ所の好ましいサイトを特定する」としています。
  
 <--カナダ <--カナダ
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 -->米国(アメリカ)# -->米国(アメリカ)#
 {{:wiki:images:us_w24.png?nolink|}} {{:wiki:images:us_w24.png?nolink|}}
-ネバダ州のユッカマウンテンは安全審査段階。ただし、オバマ政権は計画を中止するとの方針により、代替案の検討が行われました。今後はトラ政権決定ていくこととなります。+法律上の処分場であるネバダ州のユッカマウンテンは、許認可手続きが中断ている状態です。概ね共和党政権はユッカマウンテン計画を推進し、民主党政権は計画中止、代替案の検討となっていました2021年1月に誕生した民主党のバイデン政権は、オバマ政権での向性継承つつ、中間貯蔵を進める模様です。
  
 <--米国 <--米国
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 -->中国# -->中国#
 {{:wiki:images:cn_w24.png?nolink|}} {{:wiki:images:cn_w24.png?nolink|}}
-法律で地層処分を行うと決めており、サイト調査が甘粛省北山(ペイシャン)など行わてい+法律で地層処分を行うと決めており、2021年6月に甘粛省北山(ペイシャン)で地下研究所の建設が開始されました
  
 <--中国 <--中国
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 -->韓国# -->韓国#
 {{:wiki:images:kr_w24.png?nolink|}} {{:wiki:images:kr_w24.png?nolink|}}
-使用済燃料公論化委員会が2015年に政府に勧告書を提出。 +2016年7月に高レベル放射性廃棄物管理基本計画策定されまたが、2020年12月には「使用済燃料管理政策再検討委員会」による提言を受けた見直し案が公表されました。 
-政府は同勧告を元にして2016年7月に高レベル放射性廃棄物管理基本計画策定しました。+
 <--韓国 <--韓国
  
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 [[:hlw:ca|カナダ]]・ [[:hlw:ca|カナダ]]・
 [[:hlw:us|米国]] [[:hlw:us|米国]]
-)については、次のつのテーマ別の詳細ページを用意しています。+)については、次のつのテーマ別の詳細ページを用意しています。
  
   - HLWの発生状況と処分方針   - HLWの発生状況と処分方針
   - 地層処分計画と技術開発   - 地層処分計画と技術開発
-  - 処分事業に係わる制度/実施体制+  - 処分事業実施体制と資金確保
   - 処分地選定の進め方と地域振興   - 処分地選定の進め方と地域振興
-  - 処分事業の資金確保 +  - 情報提供・コミュニケーション
-  - 安全確保の取り組み・コミュニケーション+
  
 </WRAP> </WRAP>
hlw/start.txt · 最終更新: 2023/05/15 13:41 by ss12955jp